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118日目(異世界)

「久しぶり……でもないな」

今日は魔石生成のあと、第三戦線で狩りをした。

そのあと教会でフヨウと合流したところだ。

ちなみに第三戦線では、【呪術師】のレベルが上がり、新たに【ホーリーブレイク】(神聖降下)と【バイタルブレイク】(HP降下)を習得することができた。


「しかし、昨日連絡したばかりなのにもうアインバウムに着いたんだね」

クラールが感心したように言う。


「まぁな。早朝から走ってきた」

「それにしても早いよ。疲れてないの?」

僕は戻ってくるのに一日かかって、結構な疲労もあった。


「それが【昇仙拳】を習得してから、体の調子が良くてな。

疲れが全くといっていいほど無い」

「確かに、俺も調子がいいな」

ショーンもフヨウも絶好調のようで。


「それで、私になにか用か?」

「これから僕たちはケンの魔法で各種耐性を付けていく予定だ。

フヨウもある程度耐性を持っておいたほうがいいだろう?」

クラールが説明する。


「それはありがたいな。

【昇仙拳】もある程度慣れてきたところで、次の強化を考えていたところだ。

しかし、ケンは【呪術師】のジョブも習得していたのか?」

「いや、一昨日習得したんだよ」


「む?

キミは昇仙山から帰ったばかりだろう?

一体どんな訓練をすれば、こんな短期間に新しいジョブを習得できるんだ?」

「ぁ〜……それは聞かないほうがいいと思うぞ」

「僕も聞きたくないな」

あれ?

そのやりとりは昨日しなかったっけ?


「まぁケンが【呪術師】を習得してくれたおかげで、僕たちはデバフ耐性の修行ができるってわけさ」

「なぁ、明日も第三戦線に行く予定だろ?

ついでに【炎耐性】と【挑発耐性】も付けちまったほうがいいんじゃねぇか?」


僕たちは、フヨウに第三戦線の魔物と必要な耐性についても説明する。

「なるほど、私は【炎耐性】はあるが【挑発耐性】は無いな」

「だったら、ケンの魔法と合わせて俺が【挑発】をして耐性を上げればいいな」


「そうか……

ありがたい話だな。

私ができることはあるか?」

「【雷耐性】も強化したいな」

僕はすかさず提案する。

これを機に各種耐性を強化しておきたい。


「それから、第五戦線のために具体的に必要な耐性を父上に聞いておこう」









僕たちはイヴォンさんに第五戦線について聞きに来た。

「第五戦線では、すべてのステータスを下げられる可能性がありますね」

「てことは、結局全部耐性上げなきゃいけねぇのかよ」

ショーンは若干めんどくさそうだ。


「前衛でしたらMPや魔力を下げられても問題ありませんよ。

神聖はあったほうがいいですね。

魔法防御に少し影響しますから。

ところでそちらの女性は?」

「フヨウという者だ。

彼らとは昇仙山で、ともに修行に励んだ」

フヨウはイヴォンさんに軽く頭を下げる。


「ほぉ……

その名前、もしやマヤシィナ出身の方では?」

「そうだ。

さすがはクラールの父上だな。

あのような僻地(へきち)のこともご存知とは」

確かにクラールがいろいろ知ってるのは、イヴォンさんの影響が大きいんだな。


「限界領域でありながら豊かな土地で強靭な戦士がいる場所ですからね。

多少知識のある人間ならば、知っていますよ」

「では父上、訓練所で耐性の強化をしてきます」


「あぁ、クラール。

お前は少し残りなさい」

「はい……構いませんが」


「なに、たいした用ではありませんよ。

みなさんは先に行って訓練をしていてください」

「よし、じゃあさっさと行こうぜ」








僕はショーンとフヨウに【パワーブレイク】【バイタルブレイク】【アーマーブレイク】【スロウ】【ホーリーブレイク】をかけていく。


「うぉ、動きが制限されてるな。

なんか気持ちわりぃぞ……」

「ケンは既に5つも魔法を習得したのか……

私も頑張らねばな……」


「よしケン!

このまま動くぞ!

全部【水属性】でいくからな」

「おぉ!

それはありがたい!」


ショーンはデバフ状態のまま僕に【水属性】の攻撃をしてくる。

僕のスキルレベルが低く、魔力のステータスもそれほど高くないため、全くかわすことはできない。

そもそも避けてしまっては、【水耐性】がつかないのだが、避けようと行動することで、俊敏が上がるはずだ。


ほどなくして、クラールが合流したので、互いにデバフ状態のまま属性攻撃をしていく。

フヨウについては、【挑発耐性】も習得して貰う必要があるため、ショーンの盾スキル【挑発】を繰り返していく。









「すまない、SP切れだ」

日が暮れるころに、フヨウが言う。


「しかし、こうやって修行をしてみると改めて【昇仙拳】ってのはすげぇな」

「そうだね。

【昇仙拳】が無ければ、とっくにSPが切れていたよ」

ショーン、クラールは【昇仙拳】の有用性を実感している。

クソ〜……僕も習得したかった。


「んで、ケン。

お前のMPはどうなってんの?」

ショーンが聞いてくる。

「まだ3割くらいは残ってるかな」

「それは凄いな……

ケンは午前中、魔石の生成もしたんだろう?」

クラールが感心している。

僕のステータスは完全にMP特化だからな。


「そうだね。

それも結構消費したと思う」

「んで、第三戦線でも【回復魔法】使ってただろ」


「第三戦線では、そんなに回復してないよ。

二人共余裕だったじゃんか」

「にしてもなぁ?

お前またMP増えたのか?」


確かにMPは日々増えてるな。


「ケン、頼む……

残りのMP分、私に【土魔法】と【風魔法】を撃ち込んでくれ!」

フヨウが真剣な眼差しでこちらに言う。


確かマヤシィナの周辺では、【土耐性】と【風耐性】が必要だったな。

彼女はやはり、マヤシィナでの魔物の討伐になんとしても参加したいのだろう。


「わかった!

MPが尽きるまで修行だ!」

「熱血野郎が二人になったな……」


狭間圏はざまけん

【呪術師:Lv48(↑+16)】

HP:324/345【呪術師】:-21

MP:7/829【呪術師】:+68

SP:5/366(↑+1)

力:38【呪術師】:-11

耐久:103(↑+1)【呪術師】:-11

俊敏:58(↑+1)【呪術師】:-11

技:29【呪術師】:-11

器用:65

魔力:76(↑+1)

神聖:130

魔力操作:126【呪術師】:+34

【土魔法:Lv35(↑+1) ショットストーン:Lv7(↑+2)】

【風魔法:Lv89 エアブレード:Lv66(↑+1)】

【回復魔法:Lv86(↑+1)エリアヒール:Lv30(↑+2)オートヒール:Lv44(↑+3)】

【呪術:Lv2(↑+1) バイタルブレイク:Lv1(New↑+1) パワーブレイク:Lv2(↑+1) アーマーブレイク:Lv2(↑+1) スロウ:Lv2(↑+1) ホーリーブレイク:Lv1(New↑+1)】

【水耐性:Lv8(↑+1)】

【風耐性:Lv5(↑+1)】

【雷耐性:Lv3(↑+2)】

【etc.(78)】

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