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117日目(異世界)

「目覚ましい成長ですね……」

カルディさんに、【錬金術師】のジョブを習得し、【金属精錬】で作成したアルミの玉と鉄の玉を渡す。


「そうですね、私の道具屋でも金属は扱っています。

【土魔法】の【創造】とは別に、【鍛冶師】のスキル、【鍛冶】には【形成】というスキルがあります。

【形成】があれば、金属から食器などをつくり出すことができます。

狭間さんの場合、このまま生産系スキルを上げていけば、【鍛冶】、【形成】とスキルを習得していく可能性が高いでしょう。

どうでしょう、この金属はご自分で保管されては?」

「なるほど、ありがとうございます」


生産系スキルもたくさんあるんだな。

【鍛冶師】も興味がある。

今回つくったアルミ玉と鉄玉は、教会の自室に保管しておこう。


「作成した食器は、ある程度うちでも買取をしますよ」

「はい! ありがとうございます!」









「おぅ、久しぶりだな!」

「どうも、お久しぶりです」


僕はカルディさんと魔石を生成したあと、ギルドへやってきた。

ギルドの受付、ムキムキスキンヘッドのドグバさんだ。


「すっかり治療所で見なくなっちまったからな。

教会はどうだ?」

「はい、かなり快適です」


「まぁ金もいいからな。

んで、今日はどうしたんだ?」

「カルディさんに教えていただいたのですが、こちらで麻痺薬や睡眠薬を納品できるそうで」


僕は【ストレージ】から睡眠薬を取り出す。


ゴトッ!


「おぉ!

そりゃすげぇな。

てことは、まず登録だな」

「はい! お願いします!」


僕はドグバさんにギルドカードを渡し、睡眠薬を買い取ってもらう。


ゴトッ!

ゴトッ!

ゴトッ!

ゴトッ!

ゴトッ!


「おいおい、すげぇ量だな……

これなら、貢献度もすぐ上がるぞ……」

「麻痺薬も少しあります」


麻痺薬のほうも出していく。


「……………………」

ドグバさんは顎に手を当て考えている。


「おい、コレ全部お前が作ったのか?」

「はい」


「お前、その割にSPと器用さがそこまで高くねぇな……」

げ……

しまった……


ドグバさんは日本でのMP回復のことをもちろん知らない。

日本でMPが無限に使えて、【リカバリ】を習得したことによるSP回復ももちろん知らない。


「結構前から作ってたんですよ。

それと【リカバリ】を習得したので、【睡眠薬生成】と【麻痺薬生成】を自分のSP以上にできました」

「そうか……【リカバリ】!?

おいおい……MPがもったいねぇだろ……」


そりゃMP回復のことを知らなければ、そう思うよな。


「まぁいいか。

こっちとしては、納品はありがたいからな」

なんとかごまかせただろうか……


「はい、それで、納品には優先順位とかあるんですか?」


「そうだな。

睡眠薬、麻痺薬は需要が高いが、睡眠耐性ポーション、麻痺耐性ポーションのほうが優先度としては高いな」

耐性ポーションの需要が高いのか。


「そうなんですね。

睡眠解除薬や麻痺消しポーションは無いんですか?」

毒消しポーションがあるなら、睡眠解除や麻痺消しポーションがあってもおかしくないよな。


「お前、これだけの量の薬つくっておいて何も知らねぇんだな」

「す、すみません……」

まずいな……

また無知をさらしてしまった……


「だいたい寝てたら睡眠解除薬なんて飲めねぇだろ」

「ぁ……確かに」


「麻痺も同じ理由だ。

だからそういう狩場に行くときは、予め耐性ポーションを飲んでおくんだよ」

「なるほど、勉強になります」


「【睡眠薬生成】とか【麻痺薬生成】とかのレベルを上げて、【薬師】のレベルも上げてりゃ、そのうち【睡眠耐性ポーション】とかも出てくんぞ」

「はい! 頑張ります!」










「素晴らしい!

素晴らしいですよぉ!」


ギルドの後、教会の応接室へ来ている。

ショーンとクラールも一緒だ。


「まさかたったの3日で【呪術師】のジョブを習得してしまうとは。

私の目に狂いは無かったようですね。

それで、どのような方法で習得したのです?」

「それは聞かないほうがいいと思うぜ……」

ショーンがげんなりしながら言う。


「僕もできれば聞きたくないかな……」

クラールまで……


「こほん……

まぁ習得方法はとりあえず置いておきましょう。

では、【呪術師】のレベルを上げるべきですね。

以前あなた方が修行した、第三戦線が良いでしょう。

あなた方は以前三尾という魔物を倒しましたね?」

「あぁ、かなり手強かったな。

復活したのか?」


三尾というのは第三戦線のボスだったはずだ。

戦線では、魔物が多く湧き、ボスを倒しても、しばらくすると復活するらしい。

それでも魔物を討伐し続けると、徐々に魔物が減り、人間が生活できるようになる。


「いえ、もうすぐ復活するようですが、その兆候として火炎草が採取できるそうです。

今狭間さんは、生産系のジョブも上げていますから、ジョブレベル上げと、火炎草の採取が良いのではありませんか?」

「火炎草ですか……」

僕はいまいちピンとこない。

火炎草を使って何ができるんだろうか。


「ケン、【薬師】のジョブレベルが上がれば、火炎草を使って【耐火ポーション生成】習得することができる。

今すぐに使えなくても、保管しておいたほうがいい」

「なるほど」









「久しぶりにスッキリしたぜ!

しばらくゲロ見てるだけだったからな」

僕たちは第三戦線に狩りに来た。


【昇仙拳】を習得したことで、以前よりさらに効率のいい狩りができている。

僕の【呪術師】のレベルも尋常じゃないくらいに上がっている。


「すごい上がり方だよ。

もう32レベルだ」

「それで、なにか【呪術師】のスキルは習得した?」


「うん、【パワーブレイク】【スロウ】【アーマーブレイク】の3つだね」

「おぉ、3つか……そりゃすげぇな」

「とりあえず明日からは、僕たちも力、耐久、俊敏については耐性の修行ができそうだね」


「ぁ、そしたらフヨウも呼ぶ?」

「そうだね。耐性強化ができるなら参加したほうが彼女のためだろう」


クラールは魔石に魔力をこめる。

魔石が青に点滅する。

こうすると、対応した魔石が同じく青に点滅するんだ。

あらかじめフヨウに渡しておいた青い魔石も点滅しているはずだ。


イヴォンさんが僕たちを呼び戻したのも、この魔石を使ったからで、この魔石自体はそれほど高価なものではない。

会話や意思疎通ができるレベルのものもあるらしいが、そちらはお高いようだ。


フヨウは今昇仙山で修行中だ。

【昇仙拳】をもう少し使いこなせるようになりたいと、昇仙山に残っている。

用があったら呼んでほしいと言っていたが、修行のチャンスがあれば彼女にとってもいいだろう。


狭間圏はざまけん

【呪術師:Lv32(↑+32)】

HP:321/345【呪術師】:-24

MP:7/820【呪術師】:+52

SP:2/361(↑+1)

力:38【呪術師】:-14

耐久:102【呪術師】:-14

俊敏:57【呪術師】:-14

技:29【呪術師】:-14

器用:60

魔力:75(↑+1)

神聖:130(↑+1)

魔力操作:125(↑+1)【呪術師】:+26

【水魔法:Lv45 氷結:Lv13(↑+2)】

【回復魔法:Lv85 ハイヒール:Lv43(↑+1) エリアヒール:Lv28(↑+4)オートヒール:Lv41(↑+1)】

【呪術:Lv0(New) パワーブレイク:Lv0(New) アーマーブレイク:Lv0(New) スロウ:Lv0(New)】

【ストレージ:Lv56(↑+1)】

【etc.(81)】

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― 新着の感想 ―
[気になる点] 異世界にアルミ金属あるの? ポーキサイトだっけ? 加工には高度な技術が必要ではなかった?
[気になる点] 日本のパートがもうただの総括になっている。 日本側、もういらなくねぇ?
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