37日目(異世界)
本日2回目の投稿です。
1話目まだの方はそちらからどうぞ。
目が覚めると、木造の古い宿屋。
頭がシャキっとする、とまではいかないが、それほどぼーっとしない。
異世界と、日本の往復にも身体が慣れてきたみたいだ。
まずはステータス確認。
狭間圏
【ーーーーー】
HP:27/27
MP:198/198(↑+18)
SP:2/2
力:8
耐久:5
俊敏:10
器用:6
魔力:11
神聖:3
【魔力操作:Lv8(↑+2)】【炎魔法:Lv1】【風魔法:Lv19(↑+2) エアカッター:Lv5】【水魔法:Lv0】
またMPの上がりが鈍化している。
あと数日で一桁になってしまうだろう。
今日もギルドへ行き、ホーンラビットを引き取る。
それから道具屋へ行って、ホーンラビットの角をカルディさんに折ってもらう。
「よし、今日は足かせなしで解放しますよ?」
「わかりました」
「シギャァッ!!」
ホーンラビットが敵意をむき出しに、こちらへ突進してくる。
「うぉっと!」
さすがに速いな。
けど、やはり動きのパターンは変わらない。
「どうやら問題なさそうですね。
私は店番に戻ります」
「はい、わかりました」
僕はホーンラビットの突進を避けながら答える。
よし、今日は昨日のパンチのリベンジだ。
回転を意識しながら、パンチを撃つ。
スカッ!
ダメだ、まず当たらない。
避けながら、さらに回転を意識するのは難しいな。
昨日よりさらにスピードが上がっているわけだし。
とりあえず、この速さに慣れるまでは、避け続けよう。
◇
30分は避け続けただろうか。
タイミングが掴めてきた。
ここだ!
ポスッ!
ダメだ。
踏ん張りが効いてない。
軸足をしっかり回転をかけていく。
スカッ!
そうすると、今度はタイミングがずれる。
何度も試行錯誤を繰り返す。
ドスッ!
ぁ、今のはいいんじゃないか?
徐々にではあるが、攻撃とパンチのタイミングが合ってきた。
ほんの少しだが、ダメージが通っているようにも思える。
そろそろ、【エアカッター】に切り替えないと、解体の時間が無くなるな。
そう思って、攻撃をパンチから【エアカッター】に切り替える。
僕は二匹のホーンラビットを解体加工して、カルディさんにお礼を言い、宿屋へ戻る。
質素な食事、パンと薄いスープを食べながらステータスを確認する。
狭間圏
【ーーーーー】
HP:27/27
MP:118/198
SP:2/2
力:9(↑+1)
耐久:5
俊敏:11(↑+1)
器用:6
魔力:12(↑+1)
神聖:3
【魔力操作:Lv8】【炎魔法:Lv1】【風魔法:Lv19 エアカッター:Lv6(↑+1)】【水魔法:Lv0】【体術:Lv0(New)】
おぉ!
【体術】が出ている。
新しく習得したんだ。
習得条件は、力と俊敏か?
ステータス以外の条件もあるとか聞いたな。
パンチを魔物に当てた回数とかかもしれない。
カルディさんに報告しておこう。
「おめでとうございます。
【体術】は戦闘の基本です。
武器を失ったときにも使えますから、鍛えておいて損は無いと思いますよ」
「了解です!
ところで、カルディさんのメイン武器はなんですか?」
「私ですか?
私は道具屋ですよ。
まぁ解体のときに使うのはナイフですからね。
短剣のスキルは少々あります」
「こちらの世界の一般の人は、冒険者でなくてもある程度スキルを持っているんですよね?」
「そうですねぇ。
皆さん【体術】は持っているでしょうねぇ」
「やっぱりそうなんですね。
ありがとうございます」
今日獲得した【体術】が誰でも持っていることがわかった。
やっぱり一般人までも遠いなぁ……
そのあと、【水魔法】を使い続けたところ、【水魔法】のレベルが1に上がった。
そして、【魔力操作】をしながら就寝。
【魔力操作】に関しては、魔力を身体一周循環させるのに、10分くらいになった。