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89日目(異世界)


「ほほぉ、では爆弾小僧がいても狩りができたようですね」

「いやぁ……ありゃ狩りができたっていえるか?

一応戦えてるってくらいだろ」

「そうだね……」


朝は騎士訓練所で【オートヒール】の魔石生成をしている。

イヴォンさん、カルディさん、ショーンにクラールがいる。

最近は騎士訓練所に集合をし、魔石を生成して、カルディさんからポーションと毒薬の材料をもらい、そのまま第三戦線へ狩りに行っている。


「もうちょっと【挑発耐性】を上げないと、安定した狩りはできないね」

「だよなぁ、たいして強くはないんだけどな」

「僕も【水属性】の攻撃魔法はあんまり育ってないからなぁ」


僕の場合、ほとんど攻撃には参加できていない。

回復と補助がメインだ。


「まぁケンは回復と補助でいいだろ」

「最近のケンの【補助魔法】すごくない?」

「そうそう、僕最近【補助魔法】を鍛えてるんだ」


フフフ……

日本で【補助魔法】を使う機会が増え、着実にレベルが上がっているのだ。


「確かに、ケンの【補助魔法】で守備は安定してるな。

【補助魔法】無しで爆弾小僧の爆破に巻き込まれたら、相当なダメージもらってるだろ」

「ほほぉ……みなさん順調にレベルアップしているようですね。

ある程度【オートヒール】の魔石ができたら、今度は【補助魔法】も作っていただきましょうか」


イヴォンさんがニコニコと微笑む。


「イヴォン、それはずるいですよ。

私の道具屋でもポーションは必要です。

狭間さん、そろそろ【薬師】のレベルを上げてみてはどうでしょう?」

「そうですね。

まだ【薬師】はレベル21です。

第三戦線ならすぐに上がると思います」


「しかしカルディ、狭間さんはそれほどSPは多くないでしょう?

多いMPを活かして魔石を生成するほうが良いと思いますよ?」

「イヴォン、この街には【錬金術師】が私しかいません。

長い目で見れば、狭間さんに【錬金術師】のジョブを手に入れてもらったほうがいいのでは?」


「ほほぉ……

確かにそうですねぇ」

「おいおい、金の話ばっかりじゃねぇか。

俺たちは狩りに行くんだ。

ケンだって街で生産職をやってるってタイプじゃねぇだろ?」

「そうだね。

でも生産職のスキルやステータスが上がるのも楽しいよ」


実際そうなんだよな。

戦うのも楽しいが、戦わなくてもステータスが上がるってだけでも結構面白い。

今のステータスは回復特化だが、前衛ステータスやスキルにも興味がある。

生産職にも興味が無いわけではない。


「まぁ今日のメインは【挑発耐性】を上げることだね。

ケンは好きなジョブにするといいよ」

「好きなジョブか……」


どれがいいかな。

カルディさんにお世話になっているし、【薬師】を上げておいたほうがいいか。


「そうそう、【挑発耐性】がある程度鍛えられたら第三戦線のボスと戦ってみるといいでしょう。

ただし、ボスに挑む前には必ず私に教えてください。

最悪死ぬかもしれませんので」

「おいおい、マジかよ……」

「わかりました父上。

ボスに行くときにはお伝えしますよ」


うっへぇ……

きちんと準備しないと死ぬって意味だよな?











爆弾小僧の処理にも少しずつ慣れてきた。

ショーンにはレッドクロコダイルと炎狐(えんこ)を処理してもらい、僕とクラールが【氷結】と【アイスアロー】を爆弾小僧に使っていく。

ある程度距離をとったまま、【氷属性】の攻撃を連発することでノーダメージで処理をすることができる。

ただし、他の魔物からはダメージをもらう。

爆弾小僧がいた場合、最優先で爆弾小僧に【氷属性】の攻撃をする。


「ショーン!

炎狐とレッドクロコダイルは頼む!」

「おぅ!

任せとけ!」


炎狐が湧いても無視、ショーンに仕留めてもらっている。


レッドクロコダイルは距離さえ取っていれば、ダメージをもらうことがない。

しかし炎狐が結構湧き、さらに【炎魔法】をこちらに連発してくる。


ボワッ!


「っ!」


炎狐の【炎魔法】のダメージをもらいながら、爆弾小僧を処理する。


すぐにでも回復したいが、【炎耐性】のおかげで耐えられないことはない。

とにかく先に爆弾小僧の処理だ。











ショーンとクラールのSPが減ってきたので、休憩を入れる。

僕はこの休憩の間に【ポーション生成】と【毒薬生成】をしておく。


「それにしてもクラールは冷静だよね。

爆弾小僧の処理が的確だよ」

「だよなぁ。

お前俺達と【挑発耐性】のレベルもそんなに変わらないだろ?」

「そうだね。

もしかしたら、【挑発耐性】以外にも個人の性質も関係あるかも」


「確かに、お前が怒ってるとこなんて見たことねぇな」

「僕も自分が怒った記憶なんて無いなぁ」


確かに、クラールが感情的になる絵が想像できない。


「ケンは一見温厚そうに見えるのに、一番耐性がねぇな」

「む……」


言い返せない。

少しでも気を抜くと、【ファイアアロー】をやってしまうのだ。


「確かに……

ある程度【挑発耐性】も上がってきたんだけど、未だに爆弾小僧を見るとイライラするんだよね。

みんなが慣れても、もう少しここで【挑発耐性】を上げたいよ」


【狂戦士】のこともあるしな。

できるだけこの狩場で【挑発耐性】を上げておきたい。


「あぁ、構わないよ」

「飽きるまではいいぜ」


その後も狩りは続いた。


狭間圏はざまけん

【薬師:Lv39】(↑+18)

HP:266/266(↑+1)

MP:17/590

SP:4/121(↑+3)【薬師】:+128

力:25【薬師】:-15

耐久:65【薬師】:-15

俊敏:37【薬師】:-15

技:16【薬師】:-15

器用:16(↑+2)【薬師】:+78

魔力:56(↑+2)

神聖:101(↑+2)

魔力操作:70

【水魔法:Lv35(↑+1) 氷結:Lv11(↑+2)】

【回復魔法:Lv55(↑+1) ハイヒール:Lv20(↑+2) オートヒール:Lv21(↑+1)】

【補助魔法:Lv48 プロテクト:Lv69 バイタルエイド:Lv69 マナエイド:Lv23】

【炎耐性:Lv23(↑+1)】

【挑発耐性:Lv18(↑+4)】

【ストレージ:Lv28(↑+1)】

【フレアバースト:Lv6(↑+1)】

【毒薬生成:Lv12(↑+1) ポーション生成:Lv11(↑+1) 毒消しポーション生成:Lv0(New) 毒草生成:Lv0(New)】

【etc.(31)】

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― 新着の感想 ―
[良い点] 成長物語ですかね [気になる点] 世界観が足りない 選択肢が一切無い昔のゲームのよう [一言] 人がやってるゲームをただ見ているようだ
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