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86日目(異世界)


朝から騎士の訓練所で【オートヒール】の魔石を生成する。

今日は3つほど【オートヒール】の魔石を生成し、1つを納品、2つをショーンとクラールに渡しておく。


「ありがとな、助かるよ」

「ありがとう、僕も死なないですみそうだ」


【オートヒール】の魔石に鎖をつけて腰にさげておく。

これでHPが一定以上減った場合、自動的に【オートヒール】が発動する。


「けど、【炎耐性】の修行中は外したほうがいいかもしれないね。

僕が普通に回復できるし」

「そうだね。

【オートヒール】は補充も大変そうだからね」


「ではこのあとも修行に励んでくださいね」

イヴォンさんは魔石を回収すると、教会へ戻ろうとする。


「ぁ、そうだ。

僕は【炎耐性】が20になったんですが、このあとは【挑発耐性】を鍛えればいいんですか?」

「おぉ、それは素晴らしいですねぇ。

そうです。

以前言った【挑発耐性】を10にすることを覚えていたんですね。

それでしたら、今説明をしてしまいましょう」


イヴォンさんは、こちらへ向き直る。


「これから第三戦線の奥へ進む場合、【炎耐性】が20あれば、ボスまでは死ぬことはないでしょう。

しかし、【挑発】をしてくる敵が出てくるんです。

爆弾小僧という魔物なのですが、こちらを【挑発】し、攻撃をさせようとします。

【挑発耐性】がなければ、十中八九こちらは反射的に攻撃をしてしまいます」


マジか。

そんな敵がいるんだな。

後衛の場合でも攻撃してしまうんだろうか。


「それで、爆弾小僧は攻撃を受けると爆発をします。

爆発のダメージは炎狐(えんこ)の【炎魔法】の比ではありません。

何も耐性が無ければ、瀕死まで追い込まれる可能性があります」


初見殺しではないか。

知らないで進んでたら大変なことになってたな。


「ですから、【炎耐性】と【挑発耐性】の両方が必要になります。

最悪【炎耐性】が20あれば死ぬことはありませんが、今後【挑発耐性】は必ず必要になります」

「なるほど、勉強になります」


「それで、皆さん【盾戦士】を鍛えているかと思うのですが、盾のスキルをいくつか習得しませんでしたか?」


ぇ?

僕は【盾戦士】がカンストしたけど、もともと習得していた【ガード】しかないな。


「俺は、【ガード】【シールドバッシュ】【挑発】【受け流し】があるな」

おぉ、ショーンは盾スキルが4つもあるのか。


「僕は、【ガード】【アピール】【受け流し】だね」

「えぇ!

二人とも凄いな。

僕は【ガード】しかないよ」


マジですか。

クラールも3つもスキルがある。

しかもクラールに関しては、まだ【盾戦士】がカンストしていない。


「それはステータスが後衛寄りだからだろ」

「あとは、ジョブの偏りもあるだろうね。

戦士系のジョブが低いとそうなるよ。

それに一気にジョブレベルを上げたことも原因の1つだ」


ショーンとクラールがフォローしてくれる。

なるほど、後衛が前衛職で一気にジョブレベルを上げてもスキルは習得しにくいのね。


「では、挑発系のスキルはショーンの【挑発】、クラールの【アピール】ですね?

それを使うんですよ。

耐性が無いうちは、強制的に注意がいってしまいますが、できるだけ我慢してください。

そうすれば【挑発耐性】が身につくでしょう」

「はい!

頑張ります!」


「では皆さん、引き続き頑張ってくださいね」


そういうとイヴォンさんは去っていった。


「よし、じゃあ試しにやってみるか?」

「うん、頼むよ」


ショーンの身体が淡く光りだす。


おぉ!

ダメだ!

目が離せない。


「すごいね。

目が離せないよ。

これって対象を選べるの?」

「だな。

戦闘中に味方の意識まで全部ひきつけてたら使い物にならないからな。

んで、SP消費はかなり低いぞ。

耐性つくまでひたすらできると思う」


なるほど、地味な訓練ではあるけどひたすらできるのはありがたい。


「よし、とりあえず午前中は狩りだな。

午後からまたここで耐性の修行をしよう」

「そうだね」










午前中は第三戦線でひたすら狩りをした。

【風使い】がレベル16、【魔法士】がレベル18になった。


それから耐性の修行をする。


「【フレアバースト】!」


バゴォォォォオン!


「ってぇ〜……

相変わらずすげぇ威力だな。

【炎耐性】が上がってんのにあんまりダメージが減ってねぇぞ」

「僕も【炎耐性】、耐久とHPが上がってるはずなんだけど、この怪我最初よりひどくない?」


薄々気づいていたが、【フレアバースト】の威力が上がっている。

それでショーンの【炎耐性】が上がっているのにダメージが減らないのだ。

それだけならいい。

だけど、その分僕自身のダメージも増えているんだ。

せっかく【炎耐性】と耐久とHPが上がっているのに、その成長スピードよりも、自滅ダメージの上昇スピードのほうが早い。


使えば使うほど使いにくくなっていないだろうか。


「僕にはその技は厳しいね。

ケン、今日も【ファイアボール】と【ファイアアロー】を頼むよ」

「了解」


その後も耐性修行がしばらく続いた。


狭間圏はざまけん

【盾戦士:★】

HP:387/257(↑+1)【盾戦士】:+130

MP:559/569【盾戦士】:-10

SP:5/113(↑+2)

力:25(↑+1)

耐久:63(↑+1)【盾戦士】:+65

俊敏:37【盾戦士】:-15

技:16(↑+1)

器用:13(↑+1)【盾戦士】:-20

魔力:51(↑+1)【盾戦士】:-5

神聖:95(↑+2)【盾戦士】:-5

魔力操作:62【盾戦士】:-15

【炎魔法:Lv38(↑+1) ファイアボール:Lv11(↑+2) ファイアアロー:Lv4(↑+1)】

【回復魔法:Lv52(↑+1) ハイヒール:Lv14(↑+1) アンチポイズン:Lv16(↑+1) エリアヒール:Lv10(↑+1)オートヒール:Lv18(↑+1)】

【補助魔法:Lv45 プロテクト:Lv67 バイタルエイド:Lv67 マナエイド:Lv20】

【盾:Lv16(↑+1)】

【炎耐性:Lv21(↑+1)】

【挑発耐性:Lv3(New ↑+3)】

【ストレージ:Lv26(↑+1)】

【フレアバースト:Lv5(↑+1)】

【毒薬生成:Lv10(↑+1) ポーション生成:Lv9(↑+1)】

【etc.(24)】


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