赤い食パン
こんにちは!
初投稿させていただきます、はたりゅーと申します。
今回は主人公の簡単な人物像ということで、とても短いものとなっております。
ほんの数分で読めると思いますので、ぜひ読んでいただけると幸いです。
第二話からは大体今回のお話の三倍程度でお届けしたいと思っております。
まだ投稿に関して不慣れな点が多々あるので、投稿ペースはやや遅めになると思いますが二週間に一話ずつ投稿したいと思っております。
慣れ次第、投稿ペースを上げて一週間に一話分の投稿をしたいと思っております。
長々と大変失礼いたしました。
最後まで読んでいただけると幸いです。
・・・どうして・・・こんなことに・・・
痣が昨日より濃くっている。右の頬は張れていて、右腕には強引につかまれたような痣。
先生には階段から落ちたと言おう。この嘘をつくのは何回目だろう?
まぁいい。
どうせまた学校で、傷が増えるのだから。
学校につくとやはり教室の空気は重かった。
生徒の目が僕に向くわけでもなく、だれも僕の話もしていないのに僕には心に重りを抱えたような感覚を持っていた。
お昼を過ぎた頃、いつものように教室の端で本を読んでいると、目の前から水をかけられた。
(3万か・・・。)
「今日は3万でいいぜ。」
いつもの三人組だ。
僕は何も抵抗せずに封筒から3万円を取り出した。
「おぉ!ちょうどぴったりじゃん。」
「じゃ、今日はカラオケいこーぜ。」
「はぁ?一昨日も行ったじゃんー。」
三人は僕が取り出した封筒を無言で受け取ると僕に背を向けてどこかへ行ってしまった。
事前に用意しておいた三万円だがやはり心残りがある。
僕は消えた3万円を想いながらネットカフェへ向かった。家に帰ると必要以上に傷が増えるからね。
することは特にない。横になりながらネットで流している音楽を聴いているだけ。
(バイト頑張らないとなぁ・・・。)
高校生が補導されるまえくらいの時間帯に僕は家に帰った。
なにも言わずに自分の部屋に入り、鍵を閉める。こうしないと急に後ろから殴られたりするからだ。
案の定、隣の部屋で母の唸り声。カーテンを破く音や、壁が爪でかかれる音が聞こえてくる。
お腹もすいたし、お風呂に入りたいので速やかにリビングにおいてある食パンをもってお風呂場に逃げ込んだ。忘れないようにすぐに鍵も閉める。
もう痛いのは嫌だ。学校にも行きたくない。もう、人の目を見たくない・・・。
僕は昔から母親に虐待を受けていた。そのせいで僕には人の目を見ると心が読めるといういらないものを手に入れた。
毎日が幸せな人にとってはとても便利なものだが、僕のような人が心を読めてしまうと「早く死ねばいいのに。」という声や聞きたくないものばかりが聞こえてしまう。
今日の三人組だって昨日のあいつらの心の声によって3万円を用意した。
今日一日中溜めていたものがいっきに溢れ出てしまった。その場で崩れこみ母に気づかれないように声を殺して泣いた。
その時食べた食パンの味は、とても甘い血の味がした。
最後まで読んでいただき、ありがとうごさいます。
第二話では今回よりも完成度を上げられるように精いっぱい努力していきたいと思います。
そのためには読者様である皆様に恐れ入りますがご協力をいただたいと思います。
その内容としてはこの作品を読んで皆様のご感想をいただきたいと思っております。
身勝手なお願いとは承知しておりますが、よろしくお願いいたします。
それでは第二話の部でお会いしましょう!
ありがとうございました!