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一体どのゲーム!?

 ゲーム転生っていうジャンルが、ライトノベルってヤツにはある。

私も大好きでしょっちゅう読んでたんだけどさ。

まさか。

まさか自分がそれを体験する事になるなんて、誰が思うって言うのさ?


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 私が、前世ってヤツの記憶を思い出したのは10歳の頃。

おじい様が亡くなって、天涯孤独の身と言うのになってしまった晩の事だった。

両親は、私が3歳の時に事故で亡くなっていたし、両親ともに一人っ子で、お母様方の祖父母もその時にはいなかったらしく、おじい様が亡くなった事によって私は本当の独りぼっちになってしまったと言う訳だ。

 私の元にその知らせが入った時、あまりのショックに卒倒してしまった。

普通に学校で授業を受けている時間だったから、学校は大騒ぎだったらしい。


 おじい様は大きな総合商社?とかの類を経営していて、結構有名&お金持ち。

なので、家に仕えてくれている執事さんとか、会社の人達は大変だったらしいんだけど、私が倒れて寝込んでいる間にお葬式の準備は勿論の事、法律的な手続きなんかも全部おじい様の遺言どおりに手配してくれた。

そうして、なんとか前世の記憶を消化して、お葬式に参列終った私は戦々恐々としていた。

どうしてかって?

前世の私ってば、やたらとアレコレゲームをやりまくっていて、一体どんなゲームに転生したのか分からなかったのさ!

 し・か・も! 名前はどのゲームでも馬鹿の一つ覚えの『牧田忍』。

忍って、男でも女でもイケるから便利だよねー♪

なーんていって使ってた名前で、デフォルトの名前がどうだったかという影も形も無いんだよ?!

乙女ゲームの悪役転生と言う、よくあるアレとか、逆にヒロイン転生とかでも嫌すぎる。

アレは、ゲームだからイイのであって、実際にゲーム内で言われる様なセリフなんか言われたら、砂吐く。そりゃあもう、大量に!マチガイナイ。

更にはサブイボの量産出来る自信があるよ?

あ、でも、名前が忍ちゃんだから悪役転生はなさそうかも。

悪役には名前付けられな……付けられるのもありました……。

ナンテコッタイ。

なんのゲームかは分からないのに、何故かゲーム世界に転生したのは分かると言うこの不思議。

もしかしたら、どのゲーム化確定させるルーレットでも回ってるのかもしれないと、ガクガクブルブルしていた私の元に、執事さんがやってきた。


「忍お嬢様。旦那様のご遺言のとおり、相続の手続きが始まりました。」



は?

始まったってどういう事?



「まずは、お嬢様にはコチラの5頭の馬からお好きな馬を選んで頂きます。」


 戸惑う私は執事に、北海道にある牧場の一つに連れ出された。

訳も分からないまま、牧場に辿り着くと牧場の人の先導で馬の入った馬房へと連れて行かれた上でのこのセリフ。



ああ!

わかった、わかったよ!!



 コレはアレだ。

大好きだった、競馬ゲームの世界だ。

私は、心の中で喝采を叫んだ。



勝つる!

買って飼って、勝ちまくれるよ!?

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