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 問題発生。


 防具、何を着よう?

 魔法職と言ったらローブだけど、短剣での戦闘も考えたら動きやすい服装がいいな。

 ATKそんなに高くないし、一撃より手数を重視する感じかな?

 皮鎧かな? でもなんか鎧に抵抗が......

 重そうだし。


 考えてても仕方ない。

 ウインドウショッピング(死語?)しながら決めましょうかね。

 

 やって来ました露天街。

 

 ずらっと並ぶプレイヤーメイドの装備品、消耗品。

 中には串焼きを売る屋台もある。

 ......3本買った。1本10Gだからいいもん。


 ちなみにライクロの通貨はGだ。

 ゴキブリじゃないよ?

 

 現在の所持金は4970G。

 最初の所持金は5000G。さっき30G使ったからね。

 

 串焼き美味しい。


 先に防具から買おうかな。

 

 どうしよう。良さげなのがない。

 プレイスタイルは少々特殊だとは思うけど。


 よし。誰かに聞いてみよう。


 最寄りの露店のプレイヤーらしき紫髪の女性に声を掛けてみる。


 「すいませーん。 」


 「ん? ああ。シュリエの裁縫店へようこそ! 店主のシュリエだよ! 」


 「あ、サラサです。ここ露店ですよね......? 」


 「いいのいいの! いずれ店を持つんだから! 予行演習って感じ? 」


 姉御肌というよりは元気っ娘って感じだね。


 「それで? 見た感じ《召喚士》だよね。ってことはローブ? それともそのフクロウのアクセサリー? 」


 「えーっと。《召喚士》なんですけどメインウェポンが短剣で、どっちかというと前衛向けの装備が欲しいです。防御より動きやすさを優先したいので、鎧はNGです。気分的にも。」


 「んー......ねぇ、フォレストウルフの毛皮、5枚持ってない? 」


 丁度持ってる。ラッキー!


 「あ、はい! 持ってます! 」


 「持ってるの!? フォレストウルフは絶対に群れて出てくるから、まだ狩れる人は少な......まあいっか! あるんなら頂戴! フォレストウルフの毛皮、いい感じにスキルレベルが上がるからお金を払ってでも加工したいんだよねー! 」


 「はい! 全部で6枚です! あと、防具代っておいくらになりますか? 」


 4970Gしかないし、少しでも安くなればいいな。


 「んーと、レザージャケット作るんだけど......サラサちゃんの体格なら4枚とちょっとで作れるかな? 余った素材を売ってもらえるなら......うん! 740Gってとこかな! 」


 「740G!? 安すぎないですか?」


 「いや、そうでもないよ。素材持ち込みだから加工費だけだし、フォレストウルフの毛皮って案外高いんだよー? 」


 「そうなんですか。って、皮も加工できるんですね。」


 「勿論! 《裁縫》に《皮革》、《紡績》から《細工》まで何でもござれ! 」


 へー、そうなんだ。鎧を買う気は無いし、この店をご贔屓にしようかな。

 

 「もし良かったらフレンド登録しませんか? フォレストウルフの毛皮を定期的に持ってきますよ。」


 「定期的供給!! 良いよ良いよ! フレンド登録しよう! あと、敬語はダイジョブ! ゲームの中では皆同い年!」


 「うん、分かった! よろしく、シュリエ! 」


 送られてきたフレンド申請を受諾し、フレンドリストに1人目が追加された。


 「えっと、それじゃあ2日後にまた来て。レザーコート、作っとくね。」

 

 へぇ、レザーコートか。完成が楽しみだ。


 「それじゃあ私はその時にフォレストウルフの毛皮10枚持ってくるね。」


 「10枚!! 分かった。レザーコート、タダにする! 異論は認めないよ!! 」


 「えっ......うん! ありがとう! 」


 「じゃあ、また2日後! 最高品質のコートを提供するよ! 」


 「うん、またねー! 」



 シュリエがちぎれそうなほど手を振っている。

 めっちゃ可愛い。



 じゃあ次は武器かな?


 武器っぽい看板が出ている店に入ってみる。

 ......酒場でした。


 気を取り直してそれっぽい店に入る。

 よし。武器屋だ。

 大柄な鍛冶屋っぽい人に聞いてみる。


 「すいません、短剣ってどこにありますか。」


 「ん? ああ、短剣か。入り口直ぐ右の棚だぜ。」


 「ありがとうございました。」


 というわけで件の棚へ。

 

 種類が多いなぁ......

 目ぼしいのはこの2つかな?


 名前  黒曜石の短剣  装備アイテム

 レア度 2

 詳細  黒曜石で作られた短剣。切れ味はいいが壊れやすい。

     ATK+6


 名前  魔法銅の短剣  装備アイテム

 レア度 2

 詳細  付与が施された銅を使用した短剣。切れ味はそこそこだが、魔法に補正がかかる。

     ATK+3 INT+3


 よし。2つ買っちゃおう。

 代金2100Gを払い、購入。


 さっき声を掛けた店員さんに聞いてみる。


 「すいません、この辺りに生産活動ができる場所ってありますか? 」


 「生産活動か......おお、そういえば、西エリアに貸工房があった気がするぞ。」


 「ありがとうございました! 行ってみますね! 」


 武器屋を出て、西エリアに向かう 

 なみに今居るのは東エリアだ。


 《呪符作成》もレベル上げときたいからね。







 


VRゲームの日刊ランキング16位......だと?

ありがとうございます!

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