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Disc-06:クライマックスフェーズ

 CLIMAX PHASE

 ◆Climax 01◆プレイ開始


 山頂に到着する4人。

 巨大な輝く岩がそそり立っている、あれが記憶石の鉱脈なのだろう。

 4人が近づいて行くと解る。

 記憶石の鉱脈付近に十字架が立てられ、そこにイノセントが縛られていた。


GM:夜の山頂です。巨大な岩が輝いておりそれが記憶石の鉱脈でしょう。

 その前に十字架がありイノセントが縛り付けられているね。

重雄:ヒカルは?

GM:「いない……みたいだね。せめて、あの白い子ぐらいは助けてあげよう」

鳳飛鳥:そして記憶石を手に入れて、現実世界へ戻る。

建:ああ、そうだな。

GM:では、4人が近づいて行くと地震が起こります!


 その時だ、大地が地震で揺れ動くと共に、目の前に岩でできたモンスター、ロックゴーレムが3体現れる。

 さらに、イノセントの縛られた十字架の下から、十字架を体に生やすように2倍もの大きさのロックゴーレムボスが現れる。


重雄:ネーミングが……まぁ、わかるけど(笑)

鳳飛鳥:イノセントを救う場合は、ロックゴーレムボスをどうにかしないといけないってことか。

GM:そういうことです。

 さらに空、夜空の月をバックに空間が歪み、神を越えし超魔王ゲヘナ=エンシェントゴットが現れます

 ――「思ったより早い到着だったな」

重雄:早い……かな?

建:なぜ俺を見る(笑)

GM:「ん? 当たり前だろう。普通は宿屋で休んでからクエストに挑むものだ。

 俺様も明日来ると思って《帝王の時間》を使って休んでいたと言うのに」

重雄:イージーエフェクトで休んでたんだ。

GM:「まぁ良い。

 このイベントはお前達のような記憶石を持って無い者が来ない限り発動しない種類だしな、

 お前達は目の前であの子供が消える様を指をくわえて見ているが良い」

鳳飛鳥:どういうことだい?(ドスの利いた)

GM:「ふはははははっ、良いだろう。ヒントぐらい教えてやる。

 このロックゴーレムボスの3ラウンド目の行動、その時がガキの最後だ!

 例えバグだろうとシステム上の仕様に巻き込まれれば消滅する!!」

重雄:えっと……つまり3ラウンド目の敵の行動がリミットってことか。

建:ひとつ聞いていいか? お前はそれで……何がしたい。

GM:「何がしたい? ふん、決まっているだろう……俺様の気が済む!」

建:気が済む? たった、たったそれだけの理由しか無いのか!?

GM:「ああ、それがどうした。

 俺様はな、このゲームに何十何百って時間を費やしているんだ。

 この強さを手に入れる為にどれだけ苦労したと思っている。

 それを……お前達みたいなチートプレイヤーは!」

建:俺みたいに深い理由は無く、単純に私怨なのか……――ボソリと呟こう。

GM:「まぁ、お前達みたいな初心者に、俺様が本気になるのも恥ずべきことだ。

 俺様は手を出さない、ロックゴーレム達にひねりつぶされるが良い!!」


 4人がいる場所から10m前方に、ロックゴーレム3体と、ロックゴーレムボスが1体おり、

 4体が一斉に雄叫びをあげる。それが戦闘開始の合図だった。


GM:――というわけで、ロックゴーレムボスの雄叫びに衝動判定です。

 侵蝕率も2D増やしておいてね。

鳳飛鳥:暴走はしないけど……キビシイね。

建:同じく。

重雄:暴走はしない、大丈夫。

GM:それでは戦闘に入りましょう!


-------------------------------------------------


◆第一ラウンド

GM:行動値はロックゴーレムが10。ボスが8です。

 まとめて4体がエンゲージしている状態で距離は10m。

 キミ達も全員がエンゲージしている状態です。

 美空は山のギミックと同じ理由で戦闘には参加しません。

 攻撃も受けないので今回は気にしないで下さい。

鳳飛鳥:わかった――さ、こいつらを倒して、先輩とヒカルを探しに行こうじゃないか。

重雄:でも飛鳥、この人数で勝てるかな?

鳳飛鳥:勝てるかどうかじゃない。勝つんだよ――獰猛ににやりと笑おう。

建:だが厳しい戦いというのは正しいな。

GM:それではセットアップやる人?

重雄:今回は使いません。

GM:ゴーレム達も使わないので、次は行動値が高い人――

ヒカル:そこで登場する!

流子:同じく、登場。

GM:登場する場所はどこでも良いよ?

ヒカル:ゴーレムを中心とした反対側に出る。距離は30mとかで良いですか?

流子:問題無い。


 実は50匹のモンスターに囲まれ絶対絶命になったヒカルは、すぐに森の中へ逃走、身を潜めていた。

 その後、流子がたった1人で奮戦しているのを見つけ、敵が減った瞬間に流子を救出。

 そしてモンスターが現れるルートをヒカルが《ウサギの耳》で感知しつつ、流子の《壁抜け》などを生かし

 ショートカットしながら、この山頂へと到着したのだった。


ヒカル:ボスに対して攻撃!

 《コンセントレイト:エンジェルハイロウ》《絶対の孤独》《光の手》《光の弓》を使って……

 ブーメランが光の軌跡を描いてロックゴーレムボスへと命中する! 達成値は40! ダメージは19点だ。

GM:む、それは護衛のロックゴーレムAが《砂の結界》でボスをカバーリング。19点だと……うん、Aは倒れない。

重雄:い、今の武器は!?

流子:間髪入れずに連続で攻撃する。

GM:ああ、その方が良い流れだね~(笑)

流子:マイナーで《ハンドレットガンズ》、メジャーで《コンセントレイト:モルフェウス》《スプリットアタック》

 《ペネトレイト》……《サポートデバイス》をミドルで使い切ったのがキツイが4体全てに……

 命中67、装甲無視の41点ダメージ。

GM:ゴーレムAがボスを、ゴーレムBがCを《砂の結界》でカバーリング……だがAとBが両方落ちた。

鳳飛鳥:2人とも、生きてたんだね!

ヒカル:話は後です! 今は……イノセントを助ける為にもあれを倒しましょう!

重雄:あ、ああ、わかった!――次は僕だね。《コンセントレイト:バロール》《インビジブルハンド》で攻撃……命中34のダメージ21点の範囲攻撃。

GM:ゴーレムCがボスを《砂の結界》。抜けたダメージが倍だけど……Cはまだ落ちません。

重雄:これは……装甲がけっこうあるかな。

GM:そしてゴーレムCはマイナーで《シールドクリエイト》を使用。

 さらにメジャーで《コンセントレイト:モルフェイス》《砂の絆》《砂の刃》《パラライズ》

 《ペトリファイ》《想像の御手》を使用。

 対象はダイスで決めて……建。命中は27、ガードする場合はガード値が-5されるので注意してね。

建:まだ《骨の剣》を作ってないしガードはしない。

 《赤河の支配者》《ハードロック》でダメージ軽減だけ使う。

GM:ダメージは36点、さらに命中したのでバットステータス硬直を与え、ガード値-24、行動値-12をあげます。

 ガード値と行動値のマイナスはそれぞれマイナーを使えば打ち消せるよ?

建:命中したら入る系か……ダメージは軽減して0だけど、硬直とかもろもろ入ったな。

GM:そしてゴーレムボスが動く。マイナーで《インフィニティウェポン》《ダブルクリエイト》。


 護衛のロックゴーレム達に守られ、いまだ無傷のロックゴーレムボスが動き出す。

 まずは自身の体(岩)を移動させ、両手にそれぞれ大剣を作成する。

 問題はその材料となった岩が十字架を巻き込んでいたということだ。


ヒカル:は? つまり、どういうこと!?

GM:うん、つまりボスの大剣の片方にイノセントが融合している。

 さらにボスはメジャーアクションで《物質合成》を発動、2本の大剣を1本に合成、超巨大な剣へと変える。

 イノセントは刀身に埋まっている感じです。

ヒカル:なっ! イノセントー!

流子:そうか……ゲヘナ=エンシェントゴットの言う3ラウンドの意味を理解した。

ヒカル:どういうことですか!?

流子:……3ラウンド目、あのボスは《ギガンティックモード》を使う。

ヒカル:え、それはどういう効果なんですか?

流子:範囲攻撃になる変わりに、使用した武器が壊れる……たぶん、イノセントごと。

 助けるなら……急いだ方が良い。

ヒカル:そんなの、解ってますよ!

GM:次は飛鳥。

鳳飛鳥:髪紐をバッとほどいて《完全獣化》《剛身獣化》を使用。

 メジャーでボスに接敵して終了――さぁ、殴り合おうじゃないか。

重雄:俺もマイナーで《骨の剣》を使用、メジャーで《渇きの主》《伸縮腕》で

 遠距離から蛇腹剣のように伸ばしてゴーレムCを攻撃……命中24、ダメージは20点。

GM:それはガードしてちょうど防いだ。


-------------------------------------------------


◆第二ラウンド

GM:それではセットアップ、ボスは《サポートデバイス》を発動!

ヒカル:イノセントごと武器を壊されて溜まるか!

 ――ゴーレムボスにさっきと同じコンボで……命中38、ダメージは25点。

GM:ゴーレムCが《砂の結界》でカバーリング。25点だと……惜しい、あと2点残りました。

流子:次はワタシだな。

重雄:いや、ここは僕の範囲攻撃でCを落とすよ。

流子:ならワタシは待機だ。演出的にはスナイパーライフルに銃を変形させているって感じで。

ヒカル:あ、それカッケー(笑)

重雄:同じコンボで……命中47の20点!

GM:ゴーレムCが《砂の結界》でカバーリング、0点です。

重雄:出目が……ダメージの出目が……。

GM:それではゴーレムCが対象はランダムで……飛鳥。命中は39、ダメージは36点。

鳳飛鳥:《イージスの盾》でガードして……

 装甲が9点で、イージスで13弾き、あたいのHPが22だから……ぎり1点残った。

 いや、ガードした場合はガード値-5だっけ?

重雄:飛鳥!?

鳳飛鳥:大声出すんじゃない、この程度どうってことない

 ――ロックゴーレムにロイス取って即タイタス、昇華、復活する。

GM:ただ行動値-12と、ガード値-24は受けます。

鳳飛鳥:それは……仕方ないね。

GM:そしてお待ちかね、ボスの攻撃です。

 《カスタマイズ》《ペネトレイト》《レインフォース》《ライトウェイトモード》

 そして《ギガノトランス》でシーン全体攻撃だ!

建:来たか!

GM:リアクションする人はダイス-8個で宜しく。

ヒカル:《フラッシュゲイズ》を使用! 光弾を顔にぶつけて狙いを逸らす! その判定のダイス-8個だ!

GM:くっ、同じだけペナルティか……それでも命中は37、装甲無視の97点ダメージだ!

一同:97!?

流子:1ラウンド無駄に使っているだけある……でも……。

重雄:スノウのロイスをタイタスにする。

 スノウを頼ってクリアを待つっていう選択肢もあったけど……やっぱり、

 自分の手でクリアを目指すべきだ。と蘇生。

建:ああ、それは有りだな。

ヒカル:俺は魔王ゲヘナのロイスを使って蘇生

 ――こんなことでしか憂さを晴らせないなんて……可哀そうな奴だ。

流子:ネコ……次に会う時はもっと良い関係になろう。

 今は力を貸して欲しい、あんたに出会ってここにこられた。次に会う時は……ワタシがあんたを助ける

 ――ネコのロイスで蘇生。

鳳飛鳥:あたいもゲヘナのロイスをタイタスにして昇華、復活だね

 ――あんたみたいな自分勝手な子は、あとで説教だね。

GM:すると上空からゲヘナが――「ムカツク、お前みたいな自分は何でも解ってますって感じの奴は大っ嫌いだ!」

重雄:なんか言われてるよ飛鳥?

GM:「ちなみにお前(重雄を指さし)は、顔がキライだ。ムカツク!」

重雄:ちょっ、僕を嫌う理由が理不尽なんだけど!(笑)

建:皆がばたばた倒れる中……残りHP3点で生き残った。

 親からのパスワードで手に入れたバリアーが、0と1の壁になってダメージを防ぐ。

GM:それを見たゲヘナは激高するよ!

 ――「チートだ! 今見たぞ! 完全にチートだ! 管理者に言いつけてやる!!」

建:ああ、言えるものなら言ってみろ。

GM:「く~~~!!」

鳳飛鳥:《コンセントレイト:キュマイラ》《鬼の一撃》《モンク:オーラフィスト》でボスを……

 って何だ!? これだけ振ってこの出目って……命中26。

GM:まずはボスが<回避>するぞ……クリティカル……回って29だ。避けたのでゴーレムCも庇わない。

ヒカル:《フラッシュゲイズ》はここで使うべきだったか!?

鳳飛鳥:いや、回避されるとは思わなかった……あたいも、調子に乗ってたよ。すまない、みんな。

建:後輩のフォローは先輩の務めだな。

 《コンセントレイト:ブラムストーカー》《渇きの主》《伸縮腕》で攻撃……34命中。

GM:それは……ロックゴーレムCが《砂の結界》でカバーリング。

建:ダメージは21点、どうだ!?

GM:装甲とガード値合わせて20点、1点抜けるけど庇ってるから2点、残りHPが2点なのでちょうど倒した!

建:よしっ!

流子:待機を解除、残ったボスにいつものコンボで攻撃……命中30、ダメージは装甲無視の36点。

GM:初めてボスにダメージが入ったな。だが、まだまだだ。


-------------------------------------------------


◆第三ラウンド

GM:護衛役がいなくなったが3ラウンド目に入るよ。セットアップでボスは《サポートデバイス》を発動。

重雄:《灰色の庭》で行動値-9! これでボスより僕達全員の方が早くなる!

建:これで俺と飛鳥もダメージを出せる。

GM:まずはヒカルからだ。

ヒカル:イノセントに呼びかけよう――絶対、お前を助けてやる! もうちょっとだ!

GM:では大剣に融合しているイノセントが――「イ、イノセント、嬉しい、ま、待ってる」と。

ヒカル:なら期待にこたえないとな! イノセントをSロイスに指定、そして輝くブーメランを投げつける!

 いつもので……命中28! 26点ダメージ!

GM:<回避>するけど……駄目だ11しかない。でもその程度じゃ倒れない。次は流子。

流子:一つプレイヤーとして相談、流子の現在侵蝕率が125%。

 そして[戦闘用人格]のペナルティ込みで、3倍振りしてもバックトラックのダイスは最大で6個。

建:え? ぎりぎりじゃないか!?

流子:[戦闘用人格]はロイス数が減るのがキツイ……あと、ミドルで昇華しすぎた(笑)

鳳飛鳥:先輩、あとは任せて、無理しないで下さい。

建:流子、エフェクト使わない攻撃、ってぐらいで良いと思うぞ。

流子:ではそれに甘える……エフェクト使わず作成済みの《ハンドレットガンズ》の銃で攻撃……命中17。

GM:<回避>は……14だ。あたった(笑)

流子:ダメージは17点ね。

GM:こっちの装甲、実は10点しか無いので7点通りました。

重雄:僕はクリティカルを下げる《解放の雷》を飛鳥に使おう――飛鳥、あとは頼む……。

鳳飛鳥:ああ、任せておきな。

 こいつを倒して、皆で帰らないとねぇ! 同じコンボで……命中40、ダメージ26点!

重雄:《解放の雷》の効果でダメージも+4点だ。

鳳飛鳥:合計で30点、装甲無視! 正直低いけど……――これでどうだい!?

GM:ゴーレムは動き続けます。

鳳飛鳥:まだか!?

建:皆の戦いを後ろから見ながら

 ――俺は、この世界で必ず母さんを助ける。例え、誰を犠牲にしようとも……

 ――と皆の顔を見つつ、いつもので攻撃! 命中は……17だって!?

重雄:ちょっ!(笑)

ヒカル:そんなだからプティンにやられたり、川に流されたりするんですよ!?(笑)

鳳飛鳥:あ、あとは……GMが回避しないのを……。

GM:普通に<回避>……あ、回った。達成値19。避けたね。


 なんとも言えぬ重い空気が場を支配する……。


流子:タイタスで達成値の上昇を。

建:すでに侵蝕率179%なんだ……ロイスを使ったら帰ってこられなくなる。

ヒカル:それじゃあ……イノセントは!?

建:諦めるしかないな。

ヒカル:!? なんで俺は門路先輩とエンゲージしてないんだ! 近接だったら殴ってるのに!(笑)

重雄:でも……これ以上の手は無いし、みんな全力でやったんだ……しょうがないよ。

流子:………………。

鳳飛鳥:いや、切り札はまだ残ってる……――あたいの[Dロイス:触媒]が。

一同:『おおっ!』

GM:そういえば持ってたねぇ(笑)

鳳飛鳥:問題は誰に使うか、だね。

重雄:門路先輩と流子先輩は帰ってこられなくなるから攻撃できないし、やっぱり飛鳥が使うべきじゃない?

鳳飛鳥:いや、触媒の効果は自分には使えないんだよ。

重雄:え? それじゃあ……僕かヒカルの2択?

鳳飛鳥:……そういうことになるね。

建:よりによって、一番攻撃力の無い2人か……。

GM:最後だから言おう。ボスの装甲値は10、そして残りHPは5だよ。

重雄:結局、僕達どちらでも……微妙に届くか届かないか(笑)

ヒカル:いや、それなら俺に下さい! イノセントは……俺が助けます!

鳳飛鳥:その粋や良し!――あたい達じゃ、あの子を助けられそうにないんでね……

 ヒカル、あんたの思いを、その一撃に乗せな!

ヒカル:ならいつものコンボだけでなく、恒輝との関係を変える

 ――恒輝、誰かがいなくなるってのは嫌なもんだぜ。

 お前、俺がこの世界から戻ってこなかったら……こっちの世界に来ちまうんだろうな

 ――とタイタスにして昇華、クリティカル値を下げる!

GM:恒輝のロイスを変えるのね。

ヒカル:こっちの世界で冒険して気が付いた、恒輝は俺が思っているより、

 俺のことを友達だと思ってくれていたなって。

GM:それは恒輝のプレイヤーもそんな事言ってた(笑)

ヒカル:行くぜ! イノセントを……解放しやがれ! 命中28!

GM:それでは<回避>するぞ!

ヒカル:それには《フラッシュゲイズ》! ダイスペナルティ8個!

GM:ダイスが11個まで減ったか……お、回った。そして……駄目だ。16で回避失敗。

ヒカル:問題はここだ。ダメージ行くぞ……よしっ! 20点!

GM:オーバーキル5点か、それで落ちたね。ロックゴーレムボスは崩れて行きます。

 そしてイノセントも地面へと降ります。ゴーレムは

 ――「強き者、汝、オーキィ……」――そう言って消えていきます。


 ゴーレムが消えてすぐ、急ぎイノセントの元へ走るヒカル。

 しかし、それと同時に上空から激高する声が響き渡る。


GM:「なんで! なんで倒しちゃうんだ! 初心者のくせに!

  やっぱりチートだからだ! これだからチートのやつらは大っ嫌いなんだ!」

ヒカル:黙れよゲヘナ、それ以上言っても男を下げるだけだぜ?

GM:「男を下げる? ふんっ、それがどうした! わたしにとって、そんなの関係無いし!」

鳳飛鳥:わたし?

建:……まさか、ネカマ、なのか?

流子:わたしじゃなくって、魔王様にとって、じゃないの?

GM:「そ、そうだ! 魔王様にとって男も女も関係無い!」

流子:言い直した……ちょっと可愛いかも(笑)

GM:「だいたい! お前達は初めて会った時からイラついてしょうがなかったんだ!

 そっちの女(飛鳥)はガミガミうるさい奴を思い出すし、

 そっちの男(重雄)は、そのアバターを見ているだけでウザくってしょうがない!!」

重雄:……え?

鳳飛鳥:あたいと重雄を?……ま、まさか。

GM:「お前達、覚えておけ! お前達は絶対わたしがぶっ殺してやる!」

建:魔王ゲヘナ、一つ聞いていいか? お前……チートしたいんじゃないのか?

GM:「ふ、ふざけるな! わたしがゲームに何百時間費やしてると思ってるんだ!

 チートなんてそういう行為をする不正な奴らと一緒にするな!」

建:したいんだな? そうか、したかったのか。

GM:「したいだなんて言って無いだろ! 本っ当ムカツク! 死んじゃえ!

 バーカバーカバーカっ!」――と、ゲヘナは《ディメンションゲート》を開きます。

重雄:え、ええ!? ちょっと、ちょっと待て!

ヒカル:実は中二病の中学生じゃなくって、小学生ぐらいなんじゃないか?(笑)

鳳飛鳥:いや、もし本当に小学生なら……。

GM:ゲヘナは歪みの空間を通って消えます。退場しました。

鳳飛鳥:重雄、あの言動、あの感じ……まさかとは思うけど……。

重雄:いや、そんな馬鹿な……でも、もしかしてゲヘナは……。

建:まぁ、あんな廃人は置いておこう。とりあえずこれで記憶石を手に入れられるな。

GM:記憶石は誰も戦闘不能にならなかったので、全員分をゲットできます。

 とりあえずクライマックスのシーンを切りましょう。

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