表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

さかさまさか

作者: 青の鯨



手を挙げて空へ放り投げる


体はまるで羽根のように


ふわふわと宙を舞い


空へと落ちてく



私の心ここにあらず


じゃあどこに?そこにかしこに?


ゆらゆらと居場所など決めず


空へ消えていった



抜け殻も何も残りません


空の彼方へ飛んでったから


私はどこにもいませんよ


探さないで


探してもいいよ?



あの空の向こう側には


見たことない人が待っている


だけどその人もいないかも知れない


知らない


みつからない



雲のように私白くなる


薄く空気に溶けていく


涙なんて流れないよ?


それに触れる隙もないんだから



朝の光が雲に反射する


溶けている私も反射する


吸い込むことなんてできない


私は否定しかしないから



私という人は知りません


私がいらないと言ったから


私を探す人はいませんね?


だったらこのまま


消えるだけ?



あの雲の消えた先には


見たことないものが待っている


だけど何も無いかもしれない


知りたい


このままでいい




探さないで


探してみて



愛さないで


愛して欲しい



見なくていい


見てもいい



触れなくていい


触れてほしい








私を



誰か



助けてほしい




届いてこのメッセージ


届いてよさかさまでもいい


私がここにいることに


誰か気づいてよ



私が伸ばした手を掴み


ここにいていい証をちょうだい


叶わない望みはないんだと


私に教えて





さかさまでもいい



私を



見つけて






評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ