さかさまさか
手を挙げて空へ放り投げる
体はまるで羽根のように
ふわふわと宙を舞い
空へと落ちてく
私の心ここにあらず
じゃあどこに?そこにかしこに?
ゆらゆらと居場所など決めず
空へ消えていった
抜け殻も何も残りません
空の彼方へ飛んでったから
私はどこにもいませんよ
探さないで
探してもいいよ?
あの空の向こう側には
見たことない人が待っている
だけどその人もいないかも知れない
知らない
みつからない
雲のように私白くなる
薄く空気に溶けていく
涙なんて流れないよ?
それに触れる隙もないんだから
朝の光が雲に反射する
溶けている私も反射する
吸い込むことなんてできない
私は否定しかしないから
私という人は知りません
私がいらないと言ったから
私を探す人はいませんね?
だったらこのまま
消えるだけ?
あの雲の消えた先には
見たことないものが待っている
だけど何も無いかもしれない
知りたい
このままでいい
探さないで
探してみて
愛さないで
愛して欲しい
見なくていい
見てもいい
触れなくていい
触れてほしい
…
私を
誰か
助けてほしい
届いてこのメッセージ
届いてよさかさまでもいい
私がここにいることに
誰か気づいてよ
私が伸ばした手を掴み
ここにいていい証をちょうだい
叶わない望みはないんだと
私に教えて
さかさまでもいい
私を
見つけて