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白馬の王子様



爽やかな風が頬をふわりと撫でる。

同時に少し長めの前髪が風になびく。

それが心地よかったのか、睫毛が微かに震え、ゆっくりと瞼が開かれた。


―懐かしい…夢を見た。―


何やら物憂げな表情で窓の外を見る青年。

彼こそが、いかにも神谷(かみや) 王子(おうじ)、この物語の主人公である。






内容ははっきりとは思い出せないが、恐らく自分の幼少期の頃の夢だろう。

父さんが居たということは…七年前だろうか。

随分懐かしい…



そう考えながら周りを見渡すと、































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