帰り道=再確認
はぁぁぁ…今回も短く…スイマセンです(;_;)
仲美納公園は、すべり台、砂場、ジャングルジム、そしてブランコ、というような素朴な普通の公園だ。
「誰もいないねぇ…」
「もう六時だからなぁ」
…っ!!話題が…!!
ない!!!!!!!!!
「と、とりあえずブランコにでも座る?」
「ん〜」
("ん〜"だけじゃあ話が続かないよ〜!!)
沈黙がつらい。
ブランコに座りキィキィとこいでみる。
「懐しい〜オレ小さい頃毎日の様にここ来てたよ〜」
「うちも!!桜の花とか摘んで怒られたぁ〜」
「いや!!そんな事はしてない!!笑」
「えっ!?うちだけっ!?」
自然に会話が繋がる。
自然と笑顔がこぼれる。
あなたの笑顔。
好き過ぎて苦しい。
言いたい。
『好き』って。
…でもね…
言ったらあなたはどんな顔をする?
哀しい顔をするでしょ?
あなたの哀しい顔は見たくないの。
今はまだあなたの笑顔を壊したくない。
だから決して言わない。
悟られない。
「"悟られない"
じゃなーーーーーーい!!!!」
「鈴!!静かに!!」
昨日は8時まで楽しくお喋りした。
もちろん恋バナとかじゃない。
中学の事。
ムカツク先生の事。
バイトの事。
「あっ!!親からメールだぁ↓↓帰って来いだってぇ↓」
「あーもう9時だもんな〜帰る??」
「うん↓ごめんねぇ〜」
母を…呪いたい…
「よしっ帰ろっ!!」
といっても帰り道は一緒だった。
「じゃなっ!」
「ん…バイバイ!!」
本当ならテンション下がって声も低かった。
でもそれじゃ榊君にバレちゃうから無理やり声を明るくして、その日優砂は榊君と別れた。
「いや!!だからバレないっ!!バレないって!!」
「えっ!?なんでよ!?普通バレるっしょ!?」
「普通ならね!!普通ならバレるさっ!!」
「あーもぉ…だからなにっ!?なんでっ!?」
「アレは普通じゃないの!!」
「…………へ?」
「激ニブ…いえ……
激激激激激激ニブなのよ!!!!!!」
衝撃の一言…
「なんでわかるの?」
「勘」
「…勘デスカ…笑」
…でも確かにニブそう。
女の勘は甘く見ちゃいけないよね…
「でもスゴイよねぇー二人で帰って…二人で公園行く…なんて…」
「いや…なんか流でぇ…」
思い出すとニヤケそう…
「後ねっ!!好きな人いないんだって!!」
「やったじゃん!!チャンスだよ!!」
「いや無理だからぁ〜」
「弱気になんなっ!!」
弱気…ってわけじゃないんだよ…
「後っ……」
「ん?後なに?」
「胸をはってこの人が好きって言えるようになった」
「なんじゃそりゃ?ノロケかぁ?笑」
次の授業の準備の為、鈴はロッカーに向かった。
ノロケじゃないよ。
本当なの。
前は、好きだけど迷いがあった。
そう。迷い。
この人を好きでいていいのかな?
きっと叶わない。
結ばれない。
だから、もっと簡単な人に恋したほうがいいんじゃないかな?
そう思ってた。
でも今は胸をはって言えるの。
榊君が好きですって。
今は友達でいたい。
でもいつか言わなくちゃいけない日が来るだろう。
その日までこの思いを心の隅に置いておこう。
いつか来るその日まで。
「授業始めるぞー」
「…しまったロッカー行くの忘れた…」
恋も大切だけど…
勉強もね………涙
この後ロッカーに教科書を取りに行かなかった優砂はどうなったかって?…笑
優砂は運悪いんだよねぇ…ヮラ