メール×思い
最近私の恋も発展中♪
ゃっぱ高校ゎ大変です(●*v凵v)bq,$゜笑
チャーラチャララー♪
レミオロメンのスタンドバイミー。が流れた。
「〜来たっ!!」
受信メール:榊 剣
今日の放課後アドを聞かれた時は幸せの絶頂だった。
しかし今、優砂はその絶頂を超えたさらなる絶頂だった。
あの後、家に帰ってメールをしようか考えていると向こうカラメールが来たのだった。
『やっと部活終った』
これが一番最初のメールだった。
『おつかれぇ★彡何やったの●´3`)/?』
星や顔文字をつけ明るくメールを送った。
…しかし彼は…
『シューティングと走り込み』
…丸も無し…。
そして短文。
これが彼なりのメールなのだろう…
これはこれでカッコいいかも…
トカ思っちゃったよ…
『走り込みぃ〜??バスケってちょー走るよねぇι(◎д◎)ノ』
『永遠に走ってる』
…文章自体はおもしろいし、もうメールできている事だけで優砂は十分満足だった。
…でも…
遅い!!異様にメールの返信が榊君は遅い!!
20:15に送信!!
…20:36に受信…
この間は何ッ!?
ふと昼間の不安がよぎった。
『帰ったらメェルすんねッ☆』
鈴の言葉。
もしかして鈴とメールしてるから??
だから遅いの??
そんな事を考えるだけで胸が痛かった。
…でも鈴は大切な友達だから…
嫉妬なんかしちゃいけない。
友達だから…
チャーラチャララー♪
『てかお前って家どのへん?』
『西学町一丁目だょ(○>A・)/榊君ゎぁ?』
『えっ!?まじ!?…俺もなんだけど…笑』
『うそぉ!?えっ!?ぢゃぁ仲美納公園知ってるッ!?』
『知ってる!!めっちゃ家近ぇよ!!じゃぁ蕾スーパー知ってる!?』
『ぅちも近ぃょっ!!ぅちら近所ぢゃん!!ヮラ 蕾スーパー!!知ってる☆潰れたょねぇ↓↓ヮラ』
『すっげぇ偶然だなぁ!!笑』
また新たな新発見…
家が100Mもなぃ…という事。
『え?ぢゃぁ中学は?』
『川崎の私立。親に行けって言われて毎日電車で通ってたんだよ』
『え〜まぢゥケんねっ♪』
『うけねぇよ((笑』
こんな短文でたわいもないメールが楽しかった。
心のどこかで不安を持っていても、榊君の短文で愛想もないけど…どこか優しさのこもったメールが優砂の不安を書き消していった。
そして夜はふけ、メールは自然な流で切れた。
夜。
頭から離れない。
メールの文が。
声が。
笑顔が。
もっともっとあなたを好きになってしまったかもしれない。
「へぇメールしたんだぁ!!」
「しーっ!!聞こえちゃうからっ!!静かにっ!!」
メールをした事をこっそり夏菜穂に話した。
「でも良かったねぇ♪進展早いじゃん!!しかも家近いとかいってどんだけだしぃ〜」
「それはうちだってビックリだよ〜」
…でもね…
優砂と家が近いって事は…
鈴とも近いって事なんだよ…
なんだかまた不安だよ…。
チャララ〜チャラララ〜♪
SAKURA。
そのメールの受信音は鈴からだった。
内容は…
『今から花火しない!?』
現在の時刻。
21:23。
優砂の親は厳しい。
こんな時間に出してくれっこない。
『ごめん↓親が出してくれないや(>_<)』
残念だけどまた今度。
と携帯を閉じた直後だった。
ピルリラ♪ピルリラ♪
メール…ではなく着信だった。
着信:岩岬 鈴
「えっ!?電話!?……はいっ!!もしもしっ!?」
『ちょっとぉ!!親なんか無視、無視!!』
『いやぁ無理だから!!』
『…榊君もいるよ??』
『え?』
『仲美納公園に50分ね♪』
『え!?ちょっと…!!』
『ツーツー』
わけの分からないまま切られてしまった。
優砂が気になったのは一言。
『榊君もいるよ』
急いで髪をとかして、あたためたアイロンでセットした。
服はお気に入りのドットのキャミ。
…もしかしたら鈴の冗談かもしれない。
だけどそのもしかしたら…があるから服も髪も完璧だ。
親には…
「友達の教科書間違えて持ってきちゃったから返してくる!!」
とまで嘘をついた。
52分。
すでに仲美納公園には2人がいた。
「おっせぇよ!!笑」
「おつかれぇ♪」
榊君の笑顔…
こんな夜に見れて最高だ…。
…でも鈴…。
もしも優砂が家出れなかったらどうしたの?
2人で花火やったの?
今はそんな事しか頭に浮かばなかった。