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高校同好会!!  作者:
4/8

メール×思い

最近私の恋も発展中♪


ゃっぱ高校ゎ大変です(●*v凵v)bq,$゜笑

チャーラチャララー♪


レミオロメンのスタンドバイミー。が流れた。


「〜来たっ!!」


受信メール:榊 剣


今日の放課後アドを聞かれた時は幸せの絶頂だった。


しかし今、優砂はその絶頂を超えたさらなる絶頂だった。


あの後、家に帰ってメールをしようか考えていると向こうカラメールが来たのだった。


『やっと部活終った』


これが一番最初のメールだった。


『おつかれぇ★彡何やったの●´3`)/?』


星や顔文字をつけ明るくメールを送った。

…しかし彼は…


『シューティングと走り込み』


…丸も無し…。

そして短文。

これが彼なりのメールなのだろう…


これはこれでカッコいいかも…

トカ思っちゃったよ…


『走り込みぃ〜??バスケってちょー走るよねぇι(◎д◎)ノ』


『永遠に走ってる』


…文章自体はおもしろいし、もうメールできている事だけで優砂は十分満足だった。


…でも…

遅い!!異様にメールの返信が榊君は遅い!!


20:15に送信!!

…20:36に受信…


この間は何ッ!?


ふと昼間の不安がよぎった。


『帰ったらメェルすんねッ☆』


鈴の言葉。


もしかして鈴とメールしてるから??

だから遅いの??


そんな事を考えるだけで胸が痛かった。


…でも鈴は大切な友達だから…


嫉妬なんかしちゃいけない。

友達だから…




チャーラチャララー♪


『てかお前って家どのへん?』

『西学町一丁目だょ(○>A・)/榊君ゎぁ?』


『えっ!?まじ!?…俺もなんだけど…笑』


『うそぉ!?えっ!?ぢゃぁ仲美納(なかみな)公園知ってるッ!?』


『知ってる!!めっちゃ家近ぇよ!!じゃぁ蕾スーパー知ってる!?』


『ぅちも近ぃょっ!!ぅちら近所ぢゃん!!ヮラ 蕾スーパー!!知ってる☆潰れたょねぇ↓↓ヮラ』


『すっげぇ偶然だなぁ!!笑』


また新たな新発見…

家が100Mもなぃ…という事。


『え?ぢゃぁ中学は?』


『川崎の私立。親に行けって言われて毎日電車で通ってたんだよ』


『え〜まぢゥケんねっ♪』


『うけねぇよ((笑』


こんな短文でたわいもないメールが楽しかった。


心のどこかで不安を持っていても、榊君の短文で愛想もないけど…どこか優しさのこもったメールが優砂の不安を書き消していった。




そして夜はふけ、メールは自然な流で切れた。




夜。

頭から離れない。

メールの文が。

声が。

笑顔が。


もっともっとあなたを好きになってしまったかもしれない。




「へぇメールしたんだぁ!!」


「しーっ!!聞こえちゃうからっ!!静かにっ!!」


メールをした事をこっそり夏菜穂に話した。


「でも良かったねぇ♪進展早いじゃん!!しかも家近いとかいってどんだけだしぃ〜」


「それはうちだってビックリだよ〜」



…でもね…

優砂と家が近いって事は…

鈴とも近いって事なんだよ…


なんだかまた不安だよ…。




チャララ〜チャラララ〜♪


SAKURA。

そのメールの受信音は鈴からだった。



内容は…

『今から花火しない!?』


現在の時刻。

21:23。


優砂の親は厳しい。

こんな時間に出してくれっこない。


『ごめん↓親が出してくれないや(>_<)』


残念だけどまた今度。

と携帯を閉じた直後だった。


ピルリラ♪ピルリラ♪

メール…ではなく着信だった。


着信:岩岬 鈴


「えっ!?電話!?……はいっ!!もしもしっ!?」


『ちょっとぉ!!親なんか無視、無視!!』


『いやぁ無理だから!!』


『…榊君もいるよ??』


『え?』


『仲美納公園に50分ね♪』


『え!?ちょっと…!!』


『ツーツー』


わけの分からないまま切られてしまった。


優砂が気になったのは一言。


『榊君もいるよ』




急いで髪をとかして、あたためたアイロンでセットした。


服はお気に入りのドットのキャミ。


…もしかしたら鈴の冗談かもしれない。


だけどそのもしかしたら…があるから服も髪も完璧だ。


親には…

「友達の教科書間違えて持ってきちゃったから返してくる!!」

とまで嘘をついた。


52分。

すでに仲美納公園には2人がいた。


「おっせぇよ!!笑」


「おつかれぇ♪」


榊君の笑顔…

こんな夜に見れて最高だ…。


…でも鈴…。


もしも優砂が家出れなかったらどうしたの?

2人で花火やったの?


今はそんな事しか頭に浮かばなかった。

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