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第94話:要塞の「広告塔」。~「アンチの謝罪ダンスを銀河全域に流したら、逆にカルト的人気が出てしまった件」~

100万光年先から召喚されたアンチエイリアンが、涙目で踊らされた屈辱の「謝罪ダンス」。カナタはそれを銀河全域への【強制広告】として設定し、一件落着したはずだった。

 だが、数時間後。要塞のインプレッション・カウンターが、かつてない異常な振動を始めた。

「……なぁテツ。これ、何かのバグか? あのアンチの情けない謝罪動画、なんで再生数が『無量大数』を超えてるんだ?」

『カナタさん、大変です! 宇宙のトレンド予測が完全にぶっ壊れました! あのアンチの「情けない動き」と「必死な形相」が、銀河の若者たちの間で「絶妙にキモ可愛い(キモカワ)」と爆発的な支持を受けて……今や、全銀河で最も有名なアイドル(?)になっちゃいましたよ!』

 モニターには、アンチが泣きながら腰を振る動画に、派手なエフェクトと重低音のビートが加えられた「リミックス版」が溢れかえっていた。

「ギギッ……! ボク、今日から銀河のスターだギッ! カナタ、ボクをバズらせてくれてありがとうギッ!!」

 要塞の隅で震えていたはずのアンチが、数兆件のファンレターを前に、すっかり調子に乗ってポーズを決めている。

「……ふふ。……厚顔無恥な不純物ですわね。……カナタ様が与えた罰を、自分の栄養にするだなんて。……わたくしの暗黒魔法で、その『人気』ごと、虚無の果てへ消去して差し上げましょうか?」

 ルナが、ファンからの貢ぎ物(銀河の宝石)を勝手に受け取ろうとするアンチに対し、氷のような冷徹な魔力を向ける。

「……主様、あの、新しい、人気者……。……輝きが、不純。……歪んだ、承認欲求で、魂が、ヌルヌルして、汚れている。……私が、人気も、プライドも、存在の、最小単位まで……高圧洗浄で、磨き消して、あげますね……ッ!」

 セレスティアが「対・アイドル用」の超強力研磨ワックスを手に、アンチの顔面をゼロ距離で捉える。彼女にとって、主様以外の「バズり」は、この世界の秩序を乱す最大の不純物だった。

「あはは! ライバーさん、見てよ! アンチが調子に乗って『セカダン脱退宣言』した瞬間に、アンチのアンチがさらに倍増して、銀河のインターネットが物理的に炎上メルトダウンしたよ! ゲラゲラゲラッ!! おっかしくって腹がよじれる!!」

 ノアは要塞の床を激しく叩きながら笑い転げている。罰として与えた不名誉が、バグによって最高の栄誉に変換される。この因果律の崩壊こそ、彼女が最も愛する展開だった。

「……よし、テツ。……あいつの『公式チャンネル』を俺のサブ垢に強制統合しろ。……収益の99.9%を要塞の維持費に回してやる。……人気者には、相応の『管理デバッグ』が必要だろ?」

【次回予告】

第95話:『要塞の「プロデュース」。~「アンチをプロの格闘家と戦わせるライブを企画したら、なぜか原始人が乱入して宇宙一の座を奪った件」~』

「……おい、誰があいつにプロレスさせろって言った」

アンチのデビュー戦に、乱入してきたのは最強の「原始人ニキ」!

宇宙の格闘技を、石器時代からの野生が粉砕するカオスなマッチメイクが始まり――。

「主様、あの、乱闘。……返り血が、汚いから、私が、宇宙ごと、洗濯して、あげますね……ッ!」

【作者よりお願い】

最後までお読みいただき、本当にありがとうございます!

第94話、罰が栄光に変わるという、バズりの闇を描いた(?)最新回をお届けしました。

もし「調子に乗ったアンチを磨こうとするセレスティアが怖すぎるw」「ノアのゲラゲラ笑いが安定の安心感」と思っていただけましたら、

ページ下の【☆☆☆☆☆】を【★★★★★】にして評価いただけると、執筆の大きな励みになります!

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