第92話:要塞の「オフ会(銀河規模)」。~「各惑星の代表が挨拶に来たけど、原始人との文化交流が地獄絵図だった件」~
銀河皇帝を屈服させ、地球の税務署をファンクラブ支部に書き換えたカナタ。その圧倒的な影響力の結果、ついに「全銀河ファン交流オフ会」が地球のダンジョン特設会場で開催されることとなった。
「……なぁテツ。一応、地球の代表として『おもてなし』をするように言ったよな? なんで会場の入り口で、原始人たちが宇宙船の燃料タンクを石器で叩き割ってるんだ?」
『カナタさん、翻訳機能を適用したのが裏目に出ました! 原始人たちは「よく来たな、貴様らの自慢の馬(宇宙船)の強度を試してやる」と、彼らなりの最大級の敬意を払っているつもりなんです! 宇宙人側は「テロだ!」と叫んでプラズマ砲を構えてますよ!!』
会場は、触手を持つエイリアン、流体金属の生命体、そして毛皮を纏った原始人が入り乱れ、まさに宇宙規模の地獄絵図と化していた。
「……あぁ、低画質な争いですわね。……カナタ様の主催する神聖なオフ会を、このような野蛮なノイズで汚すなんて。……わたくしの暗黒魔法で、種族ごと『非表示』にして差し上げましょうか?」
ルナが冷徹な視線で会場を見下ろし、喧嘩を始めた宇宙人と原始人をまるごと異次元の「待機ルーム」へ転送しようと指をかける。
「……主様、大丈夫。……あの、多脚の、お客様……。……触手が、ヌルヌルして、汚い。……生理的に、無理。……私が、触手の一本一本から、魂の奥まで……高圧真空乾燥研磨で、ピカピカの、サラサラにして、あげますから……ッ!」
セレスティアが「対・多脚生物用」の超強力ドライヤー(研磨機能付き)を手に、会場へとダイブした。彼女が通り抜けた後には、触手の水分を完全に奪われ、カサカサに磨き上げられた「無機質な宇宙人の彫像」が量産されていく。
「あはは! ライバーさん、見てよ! 原始人ニキが宇宙人の翻訳機を食べて『味がしない』ってキレてる動画、全銀河で100億いいね突破したよ! 異文化交流っていうか、異文化衝突のライブ配信、過去最高にバズってる! ゲラゲラゲラッ!!」
ノアは要塞のコンソールを叩きながら笑い転げている。彼女にとって、言語の壁を超えて物理で殴り合うこのバグだらけのオフ会こそ、最高のエンターテインメントだった。
「……よし、テツ。……あいつらに『共通の敵』を与えてやる。……会場のど真ん中に、全銀河の食べ物がランダムに出る【ガチャ・ビュッフェ】を設置しろ。……食い物の恨みで団結させてやるよ」
カナタが指を鳴らした瞬間、会場に巨大なガチャマシンが出現。
中から出てきた「合成マンモス肉のタピオカ和え」を、原始人と宇宙人が恐る恐る分け合い始めた。……新たな混乱の幕開けである。
【次回予告】
第93話:『要塞の「アンチコメント」。~「銀河の果てから『無能』と書き込んだ奴の自宅を、空間編集で玄関先に召喚してみた件」~』
「……俺を無能呼ばわりか。面白い、直接会って話そうぜ」
100万光年先のアンチを、要塞のリビングへ強制転送!
目の前に現れたカナタの威圧感に、アンチが放った衝撃の一言とは――。
「主様、この、不純な、魂……。……磨き甲斐、ありそう。……真っ白に、なるまで、私が、削り落として、あげますね……ッ!」
【作者よりお願い】
最後までお読みいただき、本当にありがとうございます!
第92話、銀河人と原始人が入り乱れて触手がカサカサになる、史上最悪(?)のオフ会回をお届けしました。
もし「宇宙人の触手を乾燥研磨するセレスティアが怖すぎるw」「ノアのゲラゲラ笑いが安定のカオスで最高」と思っていただけましたら、
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