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第8話:『決闘直前。ルナによる「愛の特訓(監禁)」と、新スキル【タイム編集】の目覚め』

ガチャリ、と重々しい音を立てて、俺の部屋のドアに特殊な魔法障壁が張り巡らされた。

 

「……ルナ、これはいったい?」

「カナタ様。ジークは速いです。今のあなたでは、指を鳴らす前に首を撥ねられます。……ですから、彼に追いつくまで、ここから一歩も出しません」

 

 ルナの瞳は本気だった。

 彼女は俺をベッドに押し倒すと、至近距離で見つめてくる。

 

「【空間編集】は、まだ不完全です。映像(現実)をいじるなら、位置だけじゃなく『時間』もいじれるはず。……さあ、私の動きを止めてみてください。できないうちは、食事も睡眠も……私との濃厚な接触以外、何も許しませんから」

 

 それから、地獄……いや、ある意味で天国のような監禁特訓が始まった。

 ルナが超至近距離から魔法を放ち、俺がそれを必死に「編集」で回避する。

 

 数時間が経ち、疲労が限界に達したその時。

 ルナの手から放たれた光弾が、俺の鼻先に迫った。

 

(間に合わない……! 止めろ、止まってくれ……!)

 

 俺が動画のシークバーを巻き戻すように、脳内で強くイメージした瞬間。

 視界の端に、新しいメニューが表示された。

 

『――新機能【タイム編集(スロー再生)】をアンロックしました』

 

 世界が、止まった。

 迫る光弾も、俺を襲おうとしていたルナの艶やかな唇も、すべてが極限まで遅くなる。

 

「……これなら、世界1位だろうがなんだろうが、『一時停止』して終わりじゃないか」

 

 俺が呟いた瞬間、スローが解け、ルナが驚いたように目を見開いた。

 

「今、私の魔法を『無視』しましたね……? ふふ、あははは! さすがですカナタ様! さあ、もっと……もっと私を驚かせてください!」

 

 ルナの愛という名の圧力を糧に、俺のチート能力はついに「時間」すら支配下に置こうとしていた。

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