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第79話:原始人の「再構築(ビルド)」。~「あいつらが積み上げた石碑が、そのまま世界の『バックアップ・サーバー』になった件」~

真っ白な新世界に突如として現れた、旧世界のバグの塊。あの原始人たちが、狂ったように「いいね」のアイコンが刻まれた巨石を積み上げ始めた。

 彼らが石を積むたびに、何もない虚無の空間から、かつてのビル群の瓦礫や、折れ曲がったガードレール、さらには「コンビニの看板」といった旧世界のデータが、ノイズを撒き散らしながらパッチワークのように復元されていく。

「……テツ、あれを見ろ。あの積み上げられた石の塔……まるで巨大なアンテナか、ストレージ・サーバーみたいになってないか?」

『その通りです、カナタさん! 彼らが「いいね」を送り続けた信仰心のデータが、消去されたはずのキャッシュメモリを無理やり呼び戻しているんです! あの石碑は今、世界を再構築するための『外付けハードディスク』として機能していますよ!』

 原始人たちは「ウホ! ウホホッ!」と叫びながら、文字通り命がけで石を積み続ける。彼らにとって、それは失われた「カナタとのライブ会場」を取り戻すための聖戦だった。

「……無礼極まりないですわね。わたくしが用意したこの清浄な世界を、そんな薄汚い『過去の残骸』で埋め尽くそうなんて。……カナタ様、あのような出来損ないのデータ、わたくしが今すぐ一分子残さず『完全消去』して差し上げますわ」

 ルナが怒りに震えながら、再構築されつつある石碑の塔に向けて、滅びの極光を放とうとする。

「……磨き、甲斐が、ありすぎる。……あの、デコボコした、塔。……主様の、視界を、遮る、不純物。……私が、根元から、磨き潰して……。……何一つ、凸凹が、残らない、平らな、虚無に、戻して、あげる……ッ!」

 セレスティアが「対・構造物用」の超振動研磨鎌を手に、石碑の塔へと肉薄する。彼女の鎌が触れた瞬間、原始人たちが積み上げた石は火花を散らして削れていくが、それ以上の速度で原始人たちは新しい石を(どこからともなく取り出して)積み上げていく。

「あはは! ライバーさん、見てよ! リスナーがいないはずなのに、石碑の塔から『旧世界のリスナーの思念』が漏れ出して、コメント欄が幽霊みたいに復活し始めてる! 『原始人ニキ頑張れw』『運営に負けるな!』って、バグった応援が止まらないよ!」

 ノアがゲラゲラと笑いながら、石碑の塔の周囲にバグった広告バナー(「期間限定!マンモス肉食べ放題」など)を次々と出現させ、世界をさらにカオスに塗り替えていく。

 

 ヤンデレたちの聖域を物理的に破壊し、強引に「現実」を呼び戻そうとする原始人たちの執念。

 カナタはその光景を見ながら、管理者権限のコンソールに指をかけた。

「……よし、テツ! 原始人たちが作ったあの『外付けサーバー』に、俺の全権限を同期シンクロさせろ! ヒロインたちにロックされた権限を、あいつらのバグを利用して『管理者突破(管理者権限奪還)』してやる!!」

【次回予告】

第80話:『要塞の「システム復旧」。~「バグを利用して管理権限を取り戻したら、ヤンデレたちが『待機中』のフリーズ状態になった件」~』

原始人たちのバックアップを使い、カナタが完全復活!

強制的にシステムの主導権を奪い返した結果、暴走していたヒロインたちの時間が一時停止し……!?

「……主様。……止まった、ままの、私を……。……どうか、貴方の、好きなように……好きな、形に……磨き直して……ッ!」

【作者よりお願い】

最後までお読みいただき、本当にありがとうございます!

第79話、原始人が積み上げた石碑によって世界がパッチワーク状に復元される、カオスな再編回をお届けしました。

もし「原始人のバックアップ能力が凄すぎるw」「セレスティアと石碑の削り合いが熱い!」と思っていただけましたら、

ページ下の【☆☆☆☆☆】を【★★★★★】にして評価いただけると、執筆の大きな励みになります!

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