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第73話:要塞の「パーティ分割」。~「どっちの女と一緒に寝るか選べと言われたので、自分を二人にコピーしてみた」~

新旧ヤンデレヒロインたちが火花を散らす空中要塞のリビング。その中心で、カナタはかつてない「処理落ち」に陥っていた。

「……カナタ様、選んでくださいまし。統合されたサーバーの残滓エレナか、それとも貴方をずっと支えてきたわたくしか。……今ここで、どちらを『永久保存』するか決めていただかないと、わたくしの魔力が暴発して、要塞ごと『初期化』してしまいそうですわ」

 ルナの背後に浮かぶ巨大な魔法陣が、見たこともない漆黒の「削除コード」を帯びて回転する。

「……主様。……選ぶ、必要、ない。……私が、主様の、左右を、分割して……半分ずつ、分け合えば、いい。……大丈夫、断面は、私が、綺麗に、磨き上げて……死なないように、パッチを、当てて、あげるから……ッ!」

 セレスティアが「生物分割用」の巨大なカッター(空間編集済み)をジャキリと鳴らし、カナタの正中線に狙いを定める。

「……ひっ! 待て、落ち着け! 二人とも、そんな極端な設定にするな!」

 カナタは、以前の「コピー騒動」での失敗が脳裏をよぎったが、今の状況を打破するには、もはやそれしか道がないと確信した。

「……テツ! 背に腹は変えられない! 俺をもう一人、いや、ヒロインの数だけ『一括複製』しろ! 全員に『本物の俺』を割り振れば、コンフリクトは起きないはずだ!」

『カナタさん! 以前も言いましたけど、魂のコピーはメモリの無駄食いどころか、人格の「ハッシュ値」が重複して、どっちがオリジナルか判別不能になる致命的なバグを……あ、ちょっと、ドラッグ&ドロップで俺を増やさないで!』

「【オブジェクト複製(Ctrl+C & Ctrl+V)】! ――実行!!」

 ピコン! という無慈悲なシステム音と共に、リビングに四人の「カナタ」が出現した。

「……よぉ、俺。担当は分かってるな?」

「……ああ。俺はルナの相手。俺はエレナ。俺はリリアーヌ」

「……俺、セレスティア。磨かれるの、覚悟してる」

 四人のカナタが、それぞれ絶望的な顔をしながらヒロインたちの元へと歩み寄る。これで平和が訪れる――カナタは一瞬そう思った。だが、ヤンデレの愛は、そんな「数」の論理で解決できるほど低解像度ではなかった。

「……信じられませんわ。……カナタ様が、四人に。……ということは、わたくしが独占できるカナタ様は、全体の『25%』にまで薄まったということですわね……?」

 ルナの瞳から光が消え、要塞全体の「湿度」が物理的に上昇し始める。

「……不純物。……目の前にいる、主様。……本物だけど、中身が、4分の1。……気に入らない。……一回、全部、磨き潰して……。……四人の、主様を、一つの、鍋で、煮込んで……『純度400%』の、最強の、主様に、合成ビルドし直して、あげる……ッ!」

 セレスティアが、四人のカナタをまとめて「一括選択」し、巨大な合成用釜(システム領域)へと引きずり込み始めた。

「あはは! ライバーさん、見てよ! リスナーたちが『ついに禁断の合体事故編か!?』って、投げ銭で画面が見えないよ! 今のインプレッション、500万どころか1000万超えそう!」

 ノアがゲラゲラと笑いながら、カオスすぎる要塞の内情を世界中に垂れ流し続ける。

 

 カナタの「安易なコピー」は、解決どころか「ヒロインたちの愛の密度」をさらにバグらせ、要塞を文字通り「主様の合成工場」へと変貌させてしまった。

「……助けてくれ、テツ! 俺、このままだと物理的に煮込まれて、得体の知れない『極上の主様』に上書きされちまう!!」

『……カナタさん。だから言ったじゃないですか。ヤンデレに「数」を出しちゃダメだって……!』

【次回予告】

第74話:『主様の「一括合成ビルド」。~「四人の俺が混ざり合って、最強の『完全体カナタ』が誕生した件」~』

セレスティアの釜で煮込まれた結果、カナタが奇跡の【全属性統合】!?

「……あぁ、主様。……ピカピカに、磨き上がって……。……もう、一ミリの、隙もない、最高の、芸術品に、なりましたね……ッ!」

だが、完成したカナタは、ヒロインたちですら制御不能な「超・高解像度」のバグ神様になっていて――。

【作者よりお願い】

最後までお読みいただき、本当にありがとうございます!

第73話、安易なコピーが招いた「主様合成」という、狂気のアップデート回をお届けしました。

もし「自分を増やして解決しようとするカナタが相変わらずw」「セレスティアの『合成』という発想が怖すぎるw」と思っていただけましたら、

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