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第72話:統合された「別サーバー」。~「あっちのヒロインが、俺の要塞に居次元から移住してきた件」~

別サーバーの管理者・ゼノンを「全削除」し、その管理領域を強引にマージ(統合)した空中要塞。拡張されたサーバー容量のおかげで、要塞のシステムはかつてないほど軽快に動作していた。

 だが、統合されたのは「土地」や「リソース」だけではなかった。

『警告:統合データ内に、削除不可能な「高優先度オブジェクト」を複数検知。……あ、カナタさん、これ不法侵入じゃなくて「所有権の自動移転」ですよ!』

「……は? テツ、何が起き……」

 カナタが言いかけた瞬間、リビングの空間が大きく歪み、ゼノンの世界で「ヒロイン」を務めていたはずの少女――自称・聖女のエレナが姿を現した。

 彼女は、ゼノンが消えたことで帰る場所を失い、新たな管理者であるカナタの「所有物」としてシステム的に再定義されたのだ。

「……あぁ、貴方が新しい『神様』なのですね? ゼノン様よりもずっと解像度が高くて、素敵な編集センス……。今日から私が、貴方の隣で『癒やしのバフ』を上書きし続けてあげますわ」

 エレナがうっとりとした表情でカナタの手を取ろうとする。だが、その手がカナタに触れる前に、三つの「殺意」が物理的な壁となって彼女を弾き飛ばした。

「……身の程をわきまえなさいな、泥棒猫。カナタ様の隣は、わたくしの『排他的独占領域』としてロック済みですわ。……新入りの不純物は、今すぐ『ゴミ箱』へ直行させて差し上げますわよ」

 ルナが魔導杖から、文字通り「存在を書き換える」ほどの高密度な魔力を放つ。

「……不愉快。……新しい、汚れ。……主様の、隣は、私の、指定席。……新入りの、不純物ごと、私が、根こそぎ、磨き消して、あげます……ッ!」

 セレスティアが「対・ヒロイン用」の超高圧洗浄鎌を構え、エレナの首筋をゼロ距離で捉える。その瞳には、新入りを「物理的に漂白」して消し去るという、一切の慈悲がない決意が宿っていた。

「あはは! ライバーさん、見てよ! リスナーたちが『新旧ヤンデレ大戦勃発!』って、お祭り騒ぎで投げ銭が止まらないよ! これ、修羅場をライブ配信するだけで、今月のインプレッション目標、余裕で達成しちゃうね!」

 ノアがゲラゲラと笑いながら、ヒロインたちの頭上に「嫉妬値:測定不能オーバーフロー」の警告マークをリアルタイムで表示させていく。

 

 カナタの「サーバー統合」という安易な拡大策は、空中要塞という密室の中で、逃げ場のない「世界で最も過酷な正妻戦争」を引き起こしてしまった。

「……おいテツ。こいつら、編集で『非表示ハイド』にできないのか?」

『無理ですよ、カナタさん。彼女たちは全員「メイン・ヒロイン」フラグを持ってる重要データです。無理に消せば、このサーバーそのものがクラッシュします。……つまり、貴方が自分で解決(物理)するしかないんですよ!』

 カナタの「攻略ライブ」は、ダンジョンの攻略から、ついに「自室の治安維持」という、神の力を持ってしても不可能な、最も困難なクエストへと突入した。

【次回予告】

第73話:『要塞の「パーティ分割」。~「どっちの女と一緒に寝るか選べと言われたので、自分を二人にコピーしてみた」~』

「選べないなら、増やせばいいじゃない」

カナタが再び【自分自身の複製】を実行!

だが、コピーされたカナタを巡り、ヒロインたちが「こっちの俺が本物だ」と主張し始めて……!?

「……主様。……右側の、貴方。……磨き方が、甘いから……私が、中身まで、徹底的に、作り直して、あげます……ッ!」

【作者よりお願い】

最後までお読みいただき、本当にありがとうございます!

第72話、サーバー統合によって起きた「ヒロインの流入」という、最も恐ろしい副作用をお届けしました。

もし「新旧ヤンデレの対峙が熱すぎる!」「セレスティアの『磨き消す』宣言が安定の怖さw」と思っていただけましたら、

ページ下の【☆☆☆☆☆】を【★★★★★】にして評価いただけると、執筆の大きな励みになります!

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