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第66話:原始人の「チャンネル登録」。~「言葉は通じないけど、投げ銭代わりにマンモスの肉を持ってきた件」~

空中要塞の下に広がる、バグで再生された原始のジャングル。かつて最新鋭のダンスで要塞を揺らした各国の王や騎士たちは、今や立派な毛皮を纏い、岩を削った槍を掲げる「超・原始人」へと成り果てていた。

「……なぁテツ。あいつら、俺を見て何してんだ? 槍を振り回して威嚇してるのかと思ったら、なんだか奇妙なステップを踏み始めたんだけど」

『カナタさん、あれは威嚇じゃありません。……どうやら、時間の逆行で文明は失われましたが、「カナタ様を崇める」という本能レベルの記憶だけがバグで残留したみたいです。……つまり、あれは彼らなりの「最高級の感謝の舞」ですよ』

 地上の原始人たちが「ウホ、ウホホ、カナタ! ウホ!」と叫びながら、巨大なマンモスの遺骸を要塞の真下まで運び込んできた。そして、彼らはそれを誇らしげに掲げ、要塞に向かって投げ飛ばした。

 ――ドォォォォォン!!

 要塞のテラスに、数トンはあるであろう「マンモスの後ろ足」が、血飛沫を上げながら着弾した。

「……あ、投げ銭ならぬ『投げ肉』か。……生臭いけど、気持ちは受け取っておくよ。……でも、これどうすんだよ」

「……あら。……汚い塊が、飛び込んできましたわね。……でも、中身は新鮮なエネルギーの塊のようですわ。……カナタ様、わたくしがこの不純物を聖光で焼き払い、主様にふさわしい『黄金のロースト』に仕上げて差し上げますわ」

 ルナが目を細め、指先から極太のレーザー(調理用)を放つ。マンモスの肉は一瞬で表面がクリスピーに焼き固められ、要塞中に暴力的なまでに食欲をそそる香りが充満した。

「……待って。……焼き方は、私が、決める。……その、野蛮な、脂身……。私が、一滴残らず、丁寧に、削ぎ落として……。……繊維の、一本一本まで、洗剤で、磨き上げた……究極の、滑らかステーキに、してあげる……ッ!」

 セレスティアが、原始時代に合わせて「石で磨いた超・研磨包丁」を手に、マンモスの肉に肉薄する。彼女の包丁捌きはもはや光速を超え、肉は細胞レベルで「洗浄」されながら、見る間に美しいステーキへと姿を変えていった。

「あはは! ライバーさん、今の『マンモス解体ショー』、同接がまた過去最高を更新したよ! リスナーたちが『原始時代編、飯テロすぎて草』って大騒ぎ! 投げ銭代わりの干し肉が画面から溢れそう!」

 ノアがゲラゲラと笑いながら、地上の原始人たちの頭上に「熱烈なファン(Lv.MAX)」のバグ称号を付与していく。

 

 言葉は通じなくても、バグは通じる。

 カナタの「攻略ライブ」は、文明を失った人類すらも「野生のファン」として手懐け、原始の世界を一つの巨大なバーベキュー会場へと変貌させてしまった。

「……よし、テツ。原始人たちにもお返しだ。……あいつらの槍に【攻撃力+999】のエフェクトを付与してやれ。……マンモス狩りがもっと楽になるだろ?」

『……カナタさん。その槍のせいで、地上の恐竜たちが一瞬で「絶滅危惧種」に指定される未来が見えますよ……』

【次回予告】】

第67話:『原始時代の「UIアップデート」。~「洞窟の壁画に『いいね』ボタンを彫ったら、宗教画扱いされた件」~』

「文字がないと、ライブ配信の意味がないな」

カナタが原始人たちの集落に、巨大な【物理ディスプレイ(岩石製)】を設置!

彼らが石で「いいね」を刻むたびに、要塞から恵みのプロテインが降り注ぎ……!?

「主様、この岩の彫刻……。不純物が、詰まっているから……私が、魂まで、磨き直して……ピカピカの、祭壇にして、あげます……ッ!」

【作者よりお願い】

最後までお読みいただき、本当にありがとうございます!

第66話、文明崩壊後の原始人たちとの「投げ肉」交流回をお届けしました。

もし「マンモスを磨き上げるセレスティアがシュールw」「原始人すらファンにするカナタのカリスマ性がヤバい!」と思っていただけましたら、

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