表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

62/114

第62話:世界の「解像度」を落としてみた。~「遠くの景色をドット絵にしたら、敵の軍勢がレトロゲームの雑魚キャラになった件」~

世界を「ダークモード」に設定し、永劫の夜をもたらしてから数時間が経過した。要塞のメインコンソールに向かうカナタは、モニターに表示される「演算負荷(CPU Usage)」のグラフが真っ赤に染まっているのを見て、再び眉をひそめた。

「……なぁテツ。やっぱりこの『常闇レイヤー』、重すぎるんじゃないか? 影の描画計算が複雑すぎて、俺の編集作業にラグが発生してるんだよ。……もっとこう、動作を軽くする方法はないのか?」

『カナタさん、それは世界中の「光がない状態」を物理演算でシミュレートしてるからですよ。……解決策としては、描画するオブジェクトの質を落とすしかありませんが。……あ、ちょっと、その【レンダリング解像度】のスライダーを左に振り切らないでください!』

「いいだろ、サクサク動く方が大事だ。……よし、要塞から半径1キロ以上の【描画解像度】を『超低画質(8bitモード)』に変更。……ついでに、遠くのテクスチャは全部ドット絵で簡略化だ。――適用!」

 カナタが決定キーを叩いた瞬間。

 空中要塞の窓から見える景色が、一瞬にしてファミコン時代のレトロゲームのような「カクカク」のドット絵へと変貌した。

 その時、暗闇に乗じて要塞を包囲しようとしていた、地上最強を誇る「聖教国騎士団」の軍勢に異変が起きた。

「な、何だこれは!? 私の手が、体が……四角い粒の集まりになっているぞ!?」

「視界がカクついて、真っ直ぐ歩けん! 敵の姿が……ただの青いブロックに見えるぞ!!」

 数万の精鋭騎士たちは、カナタの設定変更によって「高解像度な人間」としてのデータを剥ぎ取られ、一歩動くたびに「ピコピコ」と電子音が鳴る、カクカクしたドットの塊へと成り下がった。

「……あ、めっちゃ軽い。FPSが爆上がりしたぞ」

『カナタさん!! 軽いのはいいですけど、地上の騎士団が「16色カラーの雑魚モンスター」に変換されちゃってますよ! 彼らの攻撃力も、解像度に合わせて「初期設定値」までバグで低下してます!!』

 そんな「カクカクした不純物」たちが要塞のテラスに飛び乗ってきたが、迎撃に出たセレスティアは、その光景を見て心底不愉快そうに鼻を鳴らした。

「……不潔。……こんな、ギザギザした、ゴミ。……磨いても、滑らかに、ならない。……主様の、美しい、要塞に……そんな、荒い、ドットを、持ち込まないで……ッ!」

 セレスティアが「高解像度な包丁」を一振りする。

 彼女の滑らかな動きに対し、ドット絵の騎士たちはフレームレートが低すぎて、反応することすらできない。彼女が軽く撫でるだけで、騎士たちは「ピキーン!」という安っぽい効果音と共に、四角いドットの破片を散らして爆発四散していった。

「……あら。あのおもちゃのような連中、わたくしの聖光で焼いたら『処理落ち』して消えてしまいましたわ。……カナタ様、この『レトロモード』、わたくしたちの美しさが際立って、意外と悪くありませんわね?」

 ルナが、自分たちだけは「フルHD」以上に保たれていることに満足げに微笑む。

「……あはは! ライバーさん、今の戦闘シーン、レトロゲームの実況プレイみたいでめちゃくちゃバズってるよ! リスナーも『この演出神すぎる』って大騒ぎ!」

 ノアがゲラゲラと笑いながら、ドット絵の騎士団に「GAMEOVER」の文字を被せていく。

 

 カナタの「効率重視」の魔改造は、もはや地上の脅威すらも「古いゲームの演出」として処理し、世界をただのバズるための素材へと作り変えていった。

「……よし、次は地上のBGMを『ピコピコ音』に固定するか。……テツ、音源のビットレートを思いっきり下げてやれ」

『……カナタさん。地上の王たちの演説が、全部ファミコンの音色になっちゃいますよ……』

【次回予告】

第63話:『要塞の「フォグ(霧)」設定。~「遠くを隠して処理を軽くしたら、地上の人間が全員行方不明になった件」~』

「さらに軽くしたいな」

カナタが要塞の周囲に、超濃厚な【描画制限フォグ(霧)】を設置!

要塞から数メートル先が完全に見えなくなった結果、地上との通信が物理的に断絶し、人々は「神に見捨てられた」と絶望のどん底へ!?

「……暗い、霧の中。……主様と、私だけ。……もう、誰にも、邪魔させない……ッ!」

【作者よりお願い】

最後までお読みいただき、本当にありがとうございます!

改めて、日間ローファンタジーランキング82位入り、本当にありがとうございます!

皆様の応援が、カナタの「空間編集」をさらに鋭く、さらにカオスにしてくれます。

このまま一気に、さらに上位の「バズり」を目指していきたいです!

ページ下の【☆☆☆☆☆】を【★★★★★】にして評価いただけると、執筆の大きな励みになります!

ブックマーク登録も、ぜひポチッとよろしくお願いいたします!

また、もしよろしければX(旧Twitter)などのSNSで「#世界中にダンジョンが出現したけど、バズり方を知っている俺だけが最強の「攻略ライバー」になった件」のハッシュタグを付けて、感想と一緒に広めていただけると嬉しいです!

皆様のシェアが、63話以降のさらなる無双を生む原動力になります。よろしくお願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ