第112話:要塞の「癒やし地獄」。~「数兆人の美少女に一斉に甘えられた結果、要塞の酸素濃度が『尊さ』でゼロになった件」~
全人類を「ツルツルの猫耳美少女」に書き換えた結果、要塞は未曾有の危機に直面していた。
数兆人の元・おっさん(現・猫耳美少女)たちが、元の肉体(筋肉)を取り戻そうと、一斉にカナタに向けて「にゃあ~ん(お願い♥)」と甘い吐息を漏らし始めたのだ。
「……ハァ、ハァ……なぁテツ。要塞の空調、壊れてないか? なんで外気を取り込んでるのに、空気が甘ったるくて……意識が遠のくんだ?」
『カナタさん、危険です! 全人類の「あざとい吐息」が、空間内の二酸化炭素を「ピンク色の尊いガス」に変換しちゃってます! 酸素濃度が0.01%を切りました! このままでは「可愛さの窒息死」という前代未聞のバッドエンドですよ!!』
モニターには、頬を赤らめてすり寄ってくる数兆の美少女(中身はゴリラ)たちが、要塞の防壁を物理的な「甘え」で溶解させていく光景が映し出されていた。
「……あら。……なんという粘りつく不純物。……カナタ様の肺に、あのような下俗な吐息を吸わせるなんて。……わたくしの暗黒魔法で、あの猫耳たちの喉ごと『ミュート(沈黙)』に書き換えて、永遠の真空に沈めて差し上げましょうか?」
ルナが苦しげに胸を押さえながらも、要塞に充満するピンク色のガスを、魔力の掃除機で異次元へ吸い込もうと杖を振る。
「……主様、あの、甘えた、吐息。……ベタベタして、不潔。……空気中に、舞う、尊さの、粒子が、フィルターを、腐らせている。……耐えられない。……私が、全人類の、肺の、奥底まで……高圧洗浄で、磨き抜いて……。……一分子の、甘えも、許さない、氷点下の、純粋酸素に、磨き直して、あげますね……ッ!」
セレスティアが「対・萌え死用」の液体窒素噴射機を抱え、要塞の換気ダクトへと飛び込んだ。彼女が通路を「磨き」ながら冷気を放つたびに、ピンク色のガスは一瞬で凍りつき、床には「凍結した甘えの結晶」がガラガラと音を立てて積み上がっていく。
「あはは! ライバーさん、見てよ! 酸素不足で脳がバグったリスナーたちが『窒息するほど愛してるw』ってスパチャを投げまくって、インプレッションが死後の世界まで届いてるよ! ゲラゲラゲラッ!! 『尊死(物理)w』ってタグが宇宙の真理を上書きした!! おっかしくって肺が破裂しそう!!」
ノアは酸欠で顔を青くしながらも、狂ったように笑い転げている。
「……クソっ、背に腹は代えられねえ。……テツ、禁断の【逆転パッチ】を適用しろ! 全人類を……一旦『全員おっさん』に差し戻すぞ!!」
【次回予告】
第113話:『要塞の「加齢臭」。~「世界を全員おっさんに戻したら、今度は要塞が『渋すぎる空気』で物理的に重くなった件」~』
「……今度は別の意味で息ができねえよ!」
猫耳美少女から、一瞬で「不機嫌な中間管理職」へ!?
世界中から漂う哀愁と加齢臭が、要塞の重力値を100倍に引き上げ――。
「主様、あの、おじさん臭。……魂が、くたびれて、汚いから、私が、細胞ごと、漂白して、あげますね……ッ!」
【作者よりお願い】
最後までお読みいただき、本当にありがとうございます!
第112話、可愛すぎて酸素がなくなるという、文字通りの「尊死」一歩手前のカオス回をお届けしました。
もし「美少女の吐息で酸欠になる設定が酷すぎて笑ったw」「セレスティアの液体窒素研磨が相変わらず物理に厳しくて最高」と思っていただけましたら、
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