第109話:要塞の「オールナイト・フェス」。~「全宇宙で同時に盆踊りを踊らせたら、銀河系の形が『カナタの顔』に変形した件」~
強制覚醒BGMが全宇宙に響き渡り、眠る権利を剥奪された銀河市民たちは、ヤケクソ気味に「全宇宙合同盆踊り大会」へと突入した。数兆の生命体が放つステップの振動は、ついに銀河系の構造そのものを物理的に揺らし始めた。
「……なぁテツ。要塞の天体望遠鏡、これ壊れてないか? さっきまで渦巻き型だった銀河系が、なんか『俺のドヤ顔』の輪郭に寄ってきてる気がするんだけど」
『カナタさん、空間の同期が限界突破しました! 全員のダンスの遠心力が重力定数を書き換え、数千億の恒星が移動を開始しています! 今、アンドロメダから見たら、この銀河は完全に「カナタさんのドヤ顔」に見える巨大な地上絵(銀河絵)になってますよ!!』
モニターには、光り輝く星々がピクセルとなり、宇宙空間にカナタの不敵な笑みを構築していく壮大すぎるバグ映像が映し出されていた。
「……あら。……なんて誇らしい星の配置。……宇宙そのものが、カナタ様の素晴らしさを称えて整列しましたのね。……わたくしの暗黒魔法で、あの星々の位置を『固定』して、永遠にカナタ様の顔を宇宙に刻んで差し上げましょうか?」
ルナがうっとりと窓の外の「星で作られたカナタの鼻筋」を見上げ、銀河の形をデザインの一部として保存しようと魔力の釘を打ち込む。
「……主様、あの、歪んだ、銀河。……形が、不純。……星の、密度が、バラバラで、肌荒れ、みたいに、見えて、汚い。……耐えられない。……私が、座標ごと、一星ずつ、高圧洗浄して……。……毛穴一つない、鏡面仕上げの、銀河の、素肌に、磨き直して、あげますね……ッ!」
セレスティアが「対・銀河系用」の超銀河研磨パフを手に、暗黒物質の中へとダイブした。彼女が星々の間を高速移動して「磨く」たびに、散らばっていた小惑星や塵が消去され、銀河系は一分の隙もない、ピカピカに発光する「美肌のカナタ顔」へと修復されていく。
「あはは! ライバーさん、見てよ! 銀河が自分の顔になったせいで、宇宙の神々が『著作権侵害だ!』って怒鳴り込みに来てるよ! ゲラゲラゲラッ!! 『神より目立つライバーw』ってタグが、宇宙の真理を上書きして爆速で流れてる!! 最高に神がかってるバグだね!!」
ノアは要塞のコンソールを蹴り飛ばして笑い転げている。物理法則も神の権利も、一人のライバーの「バズり」によって飲み込まれていく。
「……よし、テツ。……神様が文句言ってるなら、そいつらも『ゲスト出演』させろ。……銀河系の顔の隣に、神様たちで『いいねボタン』を作らせるんだ!!」
【次回予告】
第110話:『要塞の「神回」。~「怒鳴り込んできた神々に『いいね』の形に並べと命じたら、宇宙の創造主がファンクラブ会長に就任した件」~』
「……おい、創造主が一番ノリノリでペンライト振ってるぞ」
宇宙を創った神々が、カナタのプロデュースで「アイドルユニット」としてデビュー!?
神の権能をライブ演出に使い始めた結果、世界はついに「理」そのものを失い――。
「主様、あの、神様の、後光。……眩しすぎて、不潔だから、私が、神性ごと、磨き剥いて、あげますね……ッ!」
【作者よりお願い】
最後までお読みいただき、本当にありがとうございます!
第109話、銀河系そのものを自分の顔の形に並べ替えるという、天体規模の「自己顕示欲デバッグ回」をお届けしました。
もし「銀河がカナタのドヤ顔になる光景を想像して吹いたw」「セレスティアの銀河肌磨きが安定のスケールで最高」と思っていただけましたら、
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