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第105話:要塞の「アバター販売」。~「皇帝の骨をアバターにしたら、全人類が骨だけの姿になって、世界が『アンデッド・パニック』に見えた件」~

銀河皇帝を「磨き上げた骨格標本」として販売した限定アバター。それが爆発的に売れた結果、とんでもない表示バグ(グリッチ)が発生した。

 購入者たちが一斉にアバターを適用した瞬間、全人類の「肉体テクスチャ」が非表示になり、世界中がカタカタと骨を鳴らして歩くガイコツ軍団で埋め尽くされたのだ。

「……なぁテツ。今の地上のライブカメラ、これ『ホラー映画の撮影中』か? 街中が白一色で、肉のついた人間が一人も見当たらないんだけど」

『カナタさん、限定アバターの優先度が「物理肉体」を上書きしちゃったんですよ! 今や銀河中のセレブも、地獄の亡者も、全員が同じ形の「皇帝の骨」になってます! 誰が誰だか判別不能アイデンティティ・ロストのパニックですよ!!』

 モニターには、骨だけの姿で「私の肉を返せ!」と抗議のダンスを踊る数億のガイコツたちが、シュールな乾いた音を立てて衝突し合う地獄絵図が映し出されていた。

「……あら。……なんという簡素な美。……カナタ様の美意識が、ついに人類の余計な皮下脂肪を全て削ぎ落としましたのね。……わたくしの暗黒魔法で、彼らの魂ごと『無機質なチェス駒』に書き換えて、カナタ様の遊び道具にして差し上げましょうか?」

 ルナが感銘を受けた様子で、窓の外を浮遊するガイコツの群れを「駒」として整理し始めようと指を振る。

「……主様、あの、骨だけの、皆様。……磨きやすそうで、最高。……肉や、内臓という名の、不純物が、一切ない。……私が、全人類の、カルシウム分まで、分子レベルで、磨き上げて……。……一分の、曇りもない、ピカピカの、人骨の、森に、磨き直して、あげますね……ッ!」

 セレスティアが「対・骨格用」の超高速円盤研磨機を両手に、地上へと音速で降下した。彼女がガイコツの群れを通り抜けるたびに、骨たちは鏡面仕上げの輝きを放ち、太陽の光を反射して地上を「失明レベルの光の世界」へと変えていく。

「あはは! ライバーさん、見てよ! 全員が同じ骨になったせいで、銀行の指紋認証も顔認証も全部バグって、世界の資産が『共有財産パブリック』になっちゃった! ゲラゲラゲラッ!! 共産主義の究極の形だね!! おっかしくって肋骨が折れる!!」

 ノアは要塞のコンソールに頭を打ち付けながら笑い転げている。人類が肉体を失い、全ての個人情報が「骨格」という単一のデータに統合される。このシステム崩壊の極致に、彼女の笑い声は宇宙の果てまで響き渡った。

「……よし、テツ。……あいつらに『肉体復活スキン』の有料DLCを販売しろ。……ただし、肉の付き方は俺がランダムに【編集】してやるよ。……今日から人類は、俺が作った『キャラメイク』の中で生きるんだ」

【次回予告】

第106話:『要塞の「キャラメイク」。~「人類を肉付けし直したら、全員が『マッチョな原始人』の姿で固定されて、文明が物理的に終わった件」~』

「……おい、なんで女子高生までベンチプレス100キロ上げてるんだ?」

カナタの適当なキャラメイクで、全人類が「筋肉の塊」へと変貌!

スマホを握り潰し、キーボードを破壊する筋肉だらけの日常が始まり――。

「主様、あの、増えすぎた、筋肉。……汗が、不潔だから、私が、毛穴ごと、磨き塞いで、あげますね……ッ!」

【作者よりお願い】

最後までお読みいただき、本当にありがとうございます!

第105話、全人類が骨になり、資産も個人も消滅するという、究極の「データ消去(?)回」をお届けしました。

もし「全員ガイコツの街並みがシュールすぎて笑ったw」「セレスティアの骨研磨が安定の怖さで面白い」と思っていただけましたら、

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