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第102話:要塞の「家計簿」。~「地獄の魔王をバイトで雇ったら、給料が『カナタのサイン入り生写真』で完結してしまった件」~

地獄の最下層に新婚旅行(監禁)中のカナタ。要塞の維持費と、地獄をリフォームするためのリソースを確保するため、彼は地獄の支配者である『大魔王サタン』を呼び出した。

「……なぁサタン。お前、地獄の運営で人手が足りてないって聞いたぞ。……どうだ、俺のところで『期間限定の運営スタッフ』としてバイトしないか?」

『……ふ、ふざけるな! 我は地獄の王! 人間のライバーごときに顎で使われるなど……!』

「給料は、俺の直筆サイン入り生写真(キラ仕様)と、要塞限定の『カナタ様・ASMRボイスカード』でどうだ?」

『……ッ!? そ、そのカードは……第100話記念の、極少数限定生産の……伝説の「耳元で囁くデバッグ」が入っているやつか……!? ……やらせていただきます。掃除でもなんでも、命を賭して!!』

 数分後。かつて世界を恐怖に陥れた大魔王が、ピンク色の「スタッフTシャツ」を纏い、要塞のゴミ出しに奔走する姿がカメラに映し出された。

「……あら。……プライドも何もない、不純な成れの果てですわね。……カナタ様の慈悲をそんな安っぽいグッズで釣るなんて。……わたくしの暗黒魔法で、あの魔王ごと、地獄の負債ローンとして消去して差し上げましょうか?」

 ルナが家計簿をつけながら、魔王が抱える「強すぎるファン心理」に冷ややかな視線を送る。

「……主様、あの、魔王。……魂が、欲と、執着に、汚れている。……履歴書に、書かれた、経歴も、血生臭くて、不潔。……私が、履歴書ごと、魂の、奥底まで、漂白して……。……真っ白な、ただの、勤勉な、労働者に、磨き直して、あげますね……ッ!」

 セレスティアが「対・上位魔族用」の超強力アルカリ性洗剤を手に、魔王の背後に忍び寄る。彼女にとって、主様にサインをねだる不届き者は、磨き潰すべき最大の「ノイズ」だった。

「あはは! ライバーさん、見てよ! 魔王がバイトリーダーとして亡者たちに『挨拶の徹底』を指導してる動画、銀河ネットの『爆笑・衝撃映像』で1位になったよ! 現金よりも生写真の方がレートが高い地獄とか、最高にバグってる! ゲラゲラゲラッ!! おっかしくって腹筋が千切れる!!」

 ノアは要塞の梁にぶら下がりながら、地獄の亡者たちが「カナタ様のグッズ」を求めてオークションで魂を売り払う様子を中継し、狂ったように笑い転げている。

「……よし、テツ。……こうなったら地獄の通貨を全部『カナタ・コイン』に書き換えろ。……俺の好感度がそのまま為替レートになる、究極の経済圏を作ってやるよ」

【次回予告】

第103話:『要塞の「物価高騰」。~「俺の機嫌が悪くなっただけで、地獄のパン一個の値段が『国家予算並み』になった件」~』

「……ちょっと朝飯が不味かっただけなのに、なんで暴動が起きてるんだ?」

カナタの機嫌と連動する通貨システムが暴走!

世界中の投資家リスナーたちが、カナタを笑わせるために「渾身の一発芸」を次々と投稿し始め――。

「主様、あの、滑っている、芸人たち。……空気が、汚いから、私が、存在ごと、磨き消して、あげますね……ッ!」

【作者よりお願い】

最後までお読みいただき、本当にありがとうございます!

第102話、魔王がバイトリーダーに就任し、地獄の経済が「カナタ推し」で回るカオス回をお届けしました。

もし「魔王のプライドの捨てっぷりが面白すぎるw」「セレスティアの履歴書漂白が相変わらず怖くて最高」と思っていただけましたら、

ページ下の【☆☆☆☆☆】を【★★★★★】にして評価いただけると、執筆の大きな励みになります!

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