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1転生

なんか思いつきで書いてみた。

「いや、どこ、ここ。」

 仕事終わりに、車運転してたとこまでは覚えてる。そこから全く思い出せない。気がついたら半透明になってて、なんかよくわからない所にいる。


「めっちゃ真っ暗!怖っ!まず半透明の俺がいっちゃん怖い!!」


 一人であたふたしていると、暗闇の中にスポットライトのような光が急に当たり、その光の中にショートボブくらいの黒髪の女がいた。とりあえず話しかけてみるか・・・


「あ、あの〜・・・すみません。ここってどこかわかります?」

「ここは死後の世界ですよ。正確には、あの世とこの世の狭間ですね。あなたは車の事故に巻き込まれて死んでしまったんですよ、佐々木旭さん。」

「え、やっぱりか〜」

「あまり驚かないんですね。ここの場所には怖がっていたようですが、死んでしまったことには怖がらないんですね。」


 驚いてないわけじゃない。驚いてはいる。

 ただ絶望も落胆もしてないだけだ。簡単なことだ。


「死にたいといつも思っていたものでね。心の底から」

「やはりそうですか」

「と言うと?」

「佐々木さんのような考えの人はたくさんいるんですが、本当に心の底から思うのは難しいんです。実際に死んでしまってから後悔する人が多々います。私はそんな人のために、死ぬ直前から人生をやり直すチャンスを与えています。」

「ほえ〜」

「ですが、佐々木さんの場合、もう一度同じ人生をやり直す気は恐らく無いでしょう。」 


 全くその通りだ。やり直したいとは思わないな。()()()()()()


「そこで提案です。違う世界に転生できるとしたらやり直しますか?」

「マジですか。流行りの異世界転生ってやつですか。もしかしたら、そーゆー提案が来るかもってちょっとだけ期待してたんですが本当に来るとは。でもどーしてそこまでしてくれるんですか」

「特に理由はありません。が、理由を付けるなら、佐々木さん、あなたには妥協しない人生を送ってみてほしい。思うところはありませんか?死にたいと思っていた人生の中で何かに本気で取り組んだことはありますか?自分のやりたい事、なってみたい事、全てにおいて自由に選択して生きてみて欲しい。」


 確かに、妥協ばかりの人生だった。もし、人生をやり直せるなら、本気で妥協せずに生きてみたい。

 そのチャンスが目の前に転がってきた。だったら、俺に断る理由はない。


「その話、喜んで受けます。」

「私から提案したことですが、そんなにあっさり承諾されるとは。」

「実を言うと異世界転生、めっちゃしたかったんすよね。それに、妥協しない人生、送ってみたいです。」


 俺は、もう一度人生を、本気の人生を送ることを誓った。


「承知しました。では、転生を始めます!」


 その言葉のすぐ後、俺の足元に魔法陣のようなものが出てきて光出した。そして、視界が真っ白になってきた。意識も薄れていく中、頭の中に声が響いてくる。


「佐々木旭さん、次の人生では好きに自由に妥協せずに本気で生きてください。私からささやかなギフトをプレゼントさせて頂きます。転生が成功したら確認してくださいね。そして、最後に・・・私の名前はリーベ。旭さん、あなたの次の人生に自由が多からんことを。楽しんでくださいね!」 


 表情とかは見えなかったけど、笑顔で言ってくれたことはわかった。

 さぁ、自分の好きなことを自由に妥協せず本気で異世界生活、楽しんでやるわ!!


 続く


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