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マネキン(モデル)と街での会話
夕暮れの中 店に戻る為に走りゆく私達
「ねえ、マネキンって知っている?」「マネキン?」
きょとんとして聞き返す私
「生きた人間が素敵な衣装を着てどんな感じか見せるの モデルとも言ってるけど」
「…そうなの?」
「ええ、専門の人にお願いすると金額が高いから 時々、私達がするのよ」
「ちょっとした 素敵な愉しみかしら」「……」
私達が作るあの衣装、上流階級の衣装を身分の低い私達が?
衣装を着られる そんな事あるのかしら?
不思議な面持ちで聞いてしまう
私達が走り去るよう街の石畳 、通り過ぎる馬車 一人の若い男性、身分の高い貴族
自分の運命に深くかかわるとも知らず 通り過ぎる