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未知との遭遇②

遅くなりました……。

 ある日突然に異世界(この世界)へと、漂着(転移)してしまった「地球」生まれの人類(ヒト)たち。


 そんな〝未知なる新世界〟への探索の第一歩として。

 彼らが「フロンティア大陸」と名付けた(仮称を与えし)近傍に在ったこの地へと、まず進出して行ったその先(・・・)での。


 まるで運命にと(偶然と必然に)導かれたかの様な、それぞれの最初の遭遇(ファーストコンタクト)は。

 まずはこの地の――土着なのかどうかは不明だが、ヒトとは似て非なる亜人種(未確認生命体)たちとの激突(交戦)に始まり。


 次いで、母国からは遠く離れた(遙か彼方の)、その存在すらも知らなかったこの地まで。

 大洋を渡って(・・・)偶然に漂着して(流れ着いて)来ていた、〝異世界(この世界)〟の人類種(ヒトたち)との「漂流者」同士の邂逅(出会い)が生じて。


 そして今、遂には――そんな〝異世界(この世界)の人類種(ヒトたち)〟が行使して見せる、「魔法」の力と言う現実(・・)に対する初遭遇までをも迎える事となっていたのであった……。



 地球世界に生きて来た人類(者達)にとっても、「魔法」とは。

 それなり(・・・・)に親しみのある概念(もの)となっている事に、間違いは無かった。


 もちろんそれは、あくまでも空想の産物(フィクション中の存在)と言う代物(もの)として……であったわけだけれども。


 現代の文明社会においては、日常の中に娯楽として普及(サブカルチャー化)している様々なモノ――例えば、広範な各種の(幅広い様々な分野の)ゲームの作品内(劇中世界)においては。

 そんな〝力〟(「魔法」)と魔法使い(その使い手たる者)たちの存在が。ほとんどもうテンプレートが如き、当たり前(・・・・)のものだと言えるレベルで、そうなっている。


 それだけではなく、そういったゲームを元に派生する漫画やアニメの劇中(世界)においても、当然ながら同様であるわけだし。

 更にはそう言った大衆文化(・・・・)の、そもそもの源流(ベース)ともなった古典的なファンタジー小説を原作とする、CGが駆使されたハリウッド製の大作映画なども相応に人気を博していたりすると言う様な辺りでは。


 単に「魔法」と言う代物(もの)だけに留まらず、所謂「幻想世界(ファンタジー)」と言う概念自体(イメージそのもの)までもが。

 それなりに親しみのある代物(モノ)として、定着する様になっている面があるのは間違いないとは言えただろう。


 しかしながら、おとぎ話(フィクション)の中の存在でしか無かった筈の(・・)〝それ(その力)〟は。現に今、こうして目の前で実演(実際に示)されるものとなっていたのだから……。


 明らかに瀬戸際(生死の境界上)に居る容態(状況)であった男性騎士(マリオ卿)が。

 重体である事にこそ変わりはないものの、後送に耐えうる余力(生命力)を残した状態にまで〝瞬時に〟引き戻されて(・・・・・・)行く!


 姫騎士(フィオナ候女)が試みる事を宣言し、発現させて見せたその「治癒の魔法」(〈ヒールライト〉)と言う術(魔法)の力によって……。


「ッ!?」


「凄い……!」


「こんな事が……」


 さしもの結城小隊(精鋭部隊)の自衛官たち、全員が。

 それぞれに驚嘆(おどろき)の呻き(こえ)を漏らしつつ、揃って瞠目(どうもく)させられざるを得ない。


 眼前にて展開された、魔法(その力)が振るわれる様(さま)と――それが生み出(もたら)せし、その驚くべき「結果」は。


 まさに信じ難いものを見た! と言うより他にない気分(思い)を抱かされるのと同時に。

 間違いなく本物(・・)だと言う事を認めるより他にあるまい、疑いようも無い「現実」そのものであったのだから。


 目の当たりにしているそんな奇跡(・・)への、驚きに染められる彼らの中でも。

 指揮官(小隊長)の悠斗(はると)に。次席(副小隊長)である宍戸(ししど)准尉(じゅんい)と、先任(No.3)たる稲田海曹長(いなだかいそうちょう)の両熟練(ベテラン)隊員は。


 同時に興味深く、眼前に見るその力(「魔法」)と言う存在(もの)に対して。

 考え様によっては、著しい〝脅威〟と成り得るかもしれない(・・・・・・)代物だと言う認識の下に――考察としての推論も試み(交え)ながら見守っていたのだった……。



 そうして、その場に居る皆が注目する中での術式を完了させ。

 目論見通りにマリオの容態を生存の側へと、ある程度まで〝引き戻せた〟事を確認して。


 フィオナは大きく一つ、安堵の息を吐いた。


 彼女が使って(行使して)みせた様な「癒しの魔法」とは。

 治癒を試みるその負傷の軽重(度合い)に応じて、一定の時間中その術式を維持し続ける必要がある類の術(タイプの魔法)である為に。


 術者として、その発動と維持の最中に対象者(マリオ)と繋がる〝感覚(パス)〟により。彼の容態を「瀬戸際」からは確実に引き戻せた事が判った(手応えはあった)のだった。


 瞑(つむ)っていた目を開け、視覚でもマリオの顔色が良くなって(持ち直して)いる事を確かめてから。

 ひとまずの安堵を覚えつつ立ち上がって――フィオナは小さく声を漏らし、ふらりとよろめく。


「おっと!」


 傍らで様子を見守っていた悠斗は素早く片腕を伸ばすと、フィオナが無意識的に前へ出していたその左手を、受け止める格好で彼女の身体を支えた。


「大丈夫ですか?」


「え、ええ……。ありがとうございます、ユウキ卿」


 すぐに気を取り戻したのだろうフィオナは。

 そう感謝の言葉を口にしつつ、支えとなってくれている悠斗の腕に右手も添えて、両手でそっと押す形でもって自力で立ち直すと。何やら説明と思われる事を口にする。


「本来以上の威力(ちから)で魔法を使った分だけ、少しばかり……逆凪(ドレイン)が来ました……」


「逆凪(ドレイン)……ですか?」


 おうむ返しにそのまま口にする事で、それは何でしょうか? と言う態度をストレートに示す悠斗。


 それこそ日常的に(普段の身近に)触れるサブカルチャー的な諸々(・・)に照らせば、何となく推察が出来るモノではあるものの――。

 そんなやり取り自体が既に情報収集の一環ともなっていればこその、言わずもがなを敢えて……な返しであった。


 そして格好の切り口を得たと見ればこそ、悠斗は逆に自身の側から踏み込んでみる。


「いや、驚きました。『魔法』の〝力〟と言うのは、これ程のもの(・・・・・・)なのですね?」


 悠斗もまた、一つの〝探り〟として。

 今しがた目にした事実に驚嘆させられていると言う事を、敢えて率直に口にしてみせる。


「何しろ、我々にとっては。あくまでも〝空想の産物(物語の中だけの存在)〟だった筈(・・・・)の代物(ちから)でしたので……」


「ッ!?」


 疑念(訝しみ)の類はそこに無く。純粋な驚きと興味を込めて示された(述べられる)、そんな彼の一言は――。

 しかしフィオナたちにとっては、まさに爆弾を投げ込まれる(爆裂魔法が飛んで来る)が如き衝撃を与えるものだった。



 つい先程。二体の上位種(ホブゴブリン)をも加えた、倍以上もの数がいた小鬼《ゴブリン》たちを。

 寄せ付けもせずに容易く殲滅してのけた、あの(・・)恐るべき武器(魔導杖)しかり。


 シルヴィアはもちろん、遥かに致命的であったマリオの負傷にさえも対処して見せた、手当の為の道具類と言い。


 奇異にも思える見慣れない代物(モノ)ばかりながらも、いずれも極めて高度な魔導技術の産物であろう事は明らかな装備で固めた彼らが。

 なのに、「魔法」については(そのもの的に)知らない(・・・・)?


(果たして、そんな摩訶不思議な(まるで辻褄の合わない)話が有るのでしょうか?)


 フィオナたちにしてみれば――まさに前代未聞の……と言っても過言では無い程の、衝撃を(・・・)受ける(・・・)一言であったのだ。


 とは言え、もちろん彼女たちこの世界(エリドゥ)の人々とて。

 その誰もがことごとく「魔法使い」である――などと言うわけではない。


 一口に言えば、「魔法使い」とは。この天地にあまねく充つる「魔素(マナ)」に対して〝活性な〟個体――その恩恵をただ受けるのみでなく、自らの側からもその意志によって逆に働きかける事で。何らかの(・・・・)事象変化を生じさせる(引き起こす)事が出来る存在(もの)たち――の事をひっくるめてそう言う(呼ぶ)。


 そして、そんな「魔法」の理(ことわり)を研究する処から派生した「魔導」――。

 何かしらの「魔法」の力(・)を生じさせる仕組を備えた道具(アイテム)、すなわち「魔導具」を造り出す技術の誕生と洗練(一般化)により。


 少なくとも、日常生活レベルで用いられる様な簡便な「魔法」に関しては。

 「魔素(マナ)」に対して〝活性ではない〟――要するに「魔法使い」の素質を持っていない者たちまでもが、その恩恵に預かる事が出来る様にまでなっているのだったが。


 つまり、「魔導具」を介せば誰でも(・・・)触れられる力の筈である「魔法」を、〝全く知らない〟などと言う「矛盾」が。

 どうしたら起こり得るのか? と言う、ただただ疑問しか浮かばなくなるのは。


 彼女たちからしてみれば、しごく当然の帰結ではあっただろう。


 更には加えてもう一つ、そんな疑問点を抱くよりも先に。

 こちらの方が、緊急性においてもより優先されるべきであろう〝重要な事〟がある筈だった。


 納得しかねる感情は置いて、ひとまずユウキ卿の言葉をそのまま受け取るならば――。

 むしろそちらの方が、〝遙かに(・・・)怖ろしい可能性〟を示唆しているという事に他ならない。


 物頭(指揮官)であるユウキ卿自身は、むしろ普通に剣を振るって戦う事を主体にしていた辺りなどには、彼の部下たちとの戦い方に相違も窺えこそはするものの。

 そのユウキ卿も含めた小隊の10名全員が、基本的には揃いの装備で統一されている事が明らかに見て取れる、彼らニホン国の魔導兵達の〝その姿〟は。


 つまりは、「魔法使い」の才覚は持ち合わせない者たちにまで。

 極めて強力な「魔導具」の武器や装備品を、当たり前(・・・・)の様に行き渡らせて(標準装備させて)いると言う事を意味している。


 そんな事(真似)が本当(普通)に出来てしまう様な国が、はたしてどれ程の国力(ちから)を持っているのか?

 と、想像するだに慄然(りつぜん)とさせられる。


 噂に聞くのみな(雲の上の存在である)、彼方の超大陸(中央世界)に覇を競う列強国たちでさえ、そんな真似が可能かどうかは判らない。


 しかし現に今、こうして目の前に。

 そんな存在(・・・・・)である彼らが立っていると言うのは、紛れもない事実なのだから……。


 俯瞰的に(神の視点で)見れば、この時点では多分にそうした根本的な誤解(・・)をしている部分を交えながらも。

 フィオナたち一行の側もやはり同様に。「現実」がそうである事を認めるより他に無い……と言う心境でもって、悠斗たちに向かい合う以外には無かったのだ。


 故にフィオナとしても、純粋に興味を引かれてもいると言う個人的な思考はさて置いて。

 その立場的にも〝彼ら〟の事をもっと知らなければ! と言う姿勢に成らざるを得ず――かつそうすべき状況でもあった事は。


 おそらく悠斗たち(元地球人側)と、フィオナたち(エリドゥ側)の双方いずれにとっても。

 等しく〝大いに幸運な事〟であったのは確かだろう。


(やはり、〝彼ら〟は……。そのいでたちだけに留まらず、相当に(極めて)特異な存在(・・・・・)である様ですね……)


 そう内心で頷きながら、フィオナも応じた。


「過分なお言葉を頂き恐縮です、ユウキ卿。ですが、『魔法』と言うものも――おそらくは卿がお考えでいらっしゃる程には、万能(何でも)と言う〝わけでもない〟のですよ?」


「そうなのですか?」


 興味深げな様子のままでいる悠斗に。

 フィオナは同じく率直な物言いで、実状(・・)を伝える。


「はい。実際、魔法的な活性度(生まれ持った才覚)によって発揮(行使)できるその力の強弱(程度)も、大きく左右されますし。

現に私(わたくし)も、こちらのシルヴィアにも治癒の魔法を使いたいと言う思いは有るのに。

無念ですが、今日の所はもうその余力(・・)が残っておりませんから……」


 フィオナはそう呟くと、傍らで座り込むエルフ騎士(シルヴィア)に向かって「ごめんなさいね、シルヴィア」と、詫びる言葉をかけた。


 そんな主(候女)の無念(想い)に、騎士シルヴィアは感謝と恐縮をない交ぜにした声で応じる。


「姫(ひい)様……とんでもありません! 生命(いのち)の危機には程遠い私などより、マリオ卿の方が優先されるべきなのは〝当たり前〟です」


 もしここでフィオナが、そんな気持ちだけで突っ走るが如きの無理をする様ならば。

 それこそ自身も失神するか、良くても意識朦朧(もうろう)の状態に陥るのが関の山だろうと言う、状況を更に悪化させる結果をただ招くだけとなる事は明白であったので。


 フィオナはきちんと冷静に、出来る事と出来ない事をわきまえつつ(の分別を見失う事無く)――しかし、自身に術者としての才覚(素質)がいま少しあれば……と言う無念(想い)も噛みしめているであろう事が判る故に。

 シルヴィアとしても、自身の喫した不覚(・・)に対しての自責の念がいや増してしまう格好だった。



「……よろしいですか?」


 彼女たちのそんなやり取りが、ちょうど途切れたそのタイミングで。悠斗は注意喚起とも言える、一つの事実を指摘する。


「非常に興味深いお話です。叶うのであればこのまま詳しくお伺いしたい処ですが、そちらのマリオ卿……でしたか?

未だ重体なままである事には変わりありません。一刻も早い本格的な治療が望まれますが、この場で出来る事はどうしても限られます」


 彼女たちが、揃ってそれに頷く(同意する)のを確かめて。

 そして悠斗はおもむろに、本題となる自方からの〝提案〟を切り出す。


「そこでなのですが、現在この地に〝我々〟が同盟国軍と共に構築中の前進基地の方に、皆様方(御一行)の受け入れを打診してみようと思います」


「同盟国軍(・・・・)との、前進基地へ……?」


 その言葉の〝意味する事〟への意識が、今度はフィオナにおうむ返しなつぶやきを漏らさせた。


 好意からの提案であると言う事、それ自体は掛け値なしに本当(その通り)なのだが。

 もちろん同時に、そうして自方からの誘い水(情報提示)となる駆け引き(・・・・)の要素(フック)を含ませてもいるわけなので、悠斗はそのまま踏み込む。


「そちらであれば、充実した医療用の各種設備に、専門の人員(医官ら)も準備されておりますので。

マリオ卿だけでなくシルヴィアさんにも、きちんとした治療をご提供する事が可能です」


 いかがでしょうか? と言う表情で水を向ける悠斗にじっと相対し、次いで傍らのシルヴィアとターニャに顔を向けるフィオナ。


 ターニャは、「仕方ないですかにゃ」と言いたげな同意の頷きを返し。

 逆にシルヴィアの方は、「姫(ひい)様、いけません!」と言いたげな反応を見せて来る。


 そしてフィオナは、友人たち(・・・・)二人へ向かって安心させる様に微笑むと。再び悠斗へ向き直ってはっきりと頷いた。


「それは、願ってもありません。ユウキ卿、どうかよしなにお願い致します」


「判りました。宍戸(ししど)さん、基地(ベース)への連絡を行います。他の各員は撤収の用意を!」


 悠斗の提案にフィオナが同意した事で。ひとまず次なる段階への状況進展に向けての行動(動き)が、一気に活発化を始めたのだった……。




 それから数刻の後――フィオナ候女(ひめ)一行を伴った結城小隊は。

 前進基地より回収機会合(ダスト・オフの)地点として指定された場所である、今朝方に輸送ヘリコプター(〔ブラックホーク〕)で降ろしてもらった森の切れ間の平地まで戻って来ていた。


 どうしても片脚を引きずる事になるシルヴィアには、フィオナとターニャが両脇から肩を貸し。

 意識を失ったままの騎士マリオは即席で作った担架に載せて、男性の小隊員二人で交代しつつ担いで運ぶ事にして、元来た方へと引き返す格好である。


 剛人(オーク)らしく、強靭(マッシブ)な体格をしているマリオだけに。

 意識を失ったままの逞しく筋骨隆々な重いその身体を運ぶと言うのは、特殊部隊である結城小隊の隊員たちにとっても結構な重荷(負担)ではあった。


 その為に、担架を前後で担ぐ二名の装備の一部は他の男性陣が、分担して運ぶ事になったのだったが。

 それに当たっては隊長(指揮官)である悠斗と、次席である宍戸准尉も進んで引き受けている姿にも。フィオナたちは驚きの念を覚えさせられつつ、同時に感心もさせられていた。


 彼女のラハミ家においては。むしろ彼ら(ユウキ隊)と同様のスタンスであるべしと言うのが家訓(流儀)だったが。

 母邦であるマズダ連合の軍全体の傾向においては。貴族階級の将校(士官)は、平民の下士官・兵とは悪い意味で(・・・・・)一線を引いている事も決して珍しくはない傾向であるだけに。


 ごく自然に行われて見せている、彼らのその様な部分も。フィオナたちにとっては率直に、好ましく思えるものだったのだ。

 そしてそういう辺りから、彼女らの側の――特に騎士シルヴィアのだが――悠斗たちに対する警戒心も、自然と解(ほぐ)されて行く事になる。


 加えて言えば。、「魔法」のインパクトぶりに大分持って行かれてしまっていた部分も有ったからなのだが。


 見たところでは常人(ヒューム)のみでもある彼ら(自衛官たち)が。こちらも初めて実物を目にする格好となった(筈な)、獣人(テイルス)のターニャと森人(エルフ)であるシルヴィアの事を。

 |ごく普通(自然)に受け容れて(・・・・・)、ごくナチュラルな(一切含みを感じさせぬ)応対をしてくれていると言う点も、地味に大きかったわけだが……。


 まあ、その辺りは〝ファンタジー的なものの受容に下地のある〟「日本人らしさ」の。良い意味での発露であったのかもしれない。


 ともあれ適宜(てきぎ)の小休止とその都度の、マリオとシルヴィアへの容態と手当てした部位の再確認、補正処置も繰り返しつつ森の中を進んで行く途上でも。

 互いにぽつぽつと情報交換(やり取り)は交わされて行ったので。


 ある程度には、そんな共有する時間の中での「相互理解」を進める事も出来ていたのであった。

 そうして――。




「にゃッ!? あ、甘いにゃあ~!」


 口いっぱいに広がるやさしい甘みに、歓喜の交じった驚きの声を上げるターニャ。

 その傍らではシルヴィアとフィオナの二人も同様に、揃って目を見開いていた。


「こ、これは……ッ!」


「本当に、何という上品な甘味なのでしょう……」


 行動中でも手軽に摂れる栄養補給食として、悠斗が携行していたA羊羹(エーようかん)が。異世界の女騎士たちにも、口福(・・)をもたらした瞬間だった……。


 目的地(回収予定地点)である森の切れ間に広がる草地へと無事に辿り着き、その端で待機の休止を指示した悠斗は。


「ここで、迎え(・・)を待ちます」


 フィオナたちにもそう告げたのだが、そのタイミングで。

 ターニャのお腹が「くう……」と、かわいらしい音を立てて応じたのだった。


 顔を赤らめ、恥ずかしそうに苦笑するターニャに。


「ああ、これは気付きませんで」

 

 そう、恐縮の体(てい)で応じて。

 とりあえずの腹の足し(栄養補給)にと、悠斗は携行していた保存(非常)食の羊羹(ようかん)を開封し、「こちらをどうぞ」と彼女たちに手渡して行く。


 配られた(手渡された)〝赤地に白で何やら描かれている掌サイズの四角い物体〟を手にして戸惑っている様子の三人に。

 悠斗は「真似をしてみて下さい」と言って、自身も手にした同じ物の包装を剥いて中身を出すやり方を実演して見せる。


 そうして現れた(露出した)その中身――煮凝り(黒光りする塊)を。

 そのまま口に含んで囓(かじ)り取る事で、食べられる物ですよ? と言う事を実証(説明)して見せるが、流石に彼女たちの反応は鈍かった。


(まあ、確かに。一見して食べ物には見えないかもしれないか……)


 悠斗は内心で、苦笑気味にひとりごちる。


 地球世界においても、小豆を甘く煮ると言う文化は欧米人には一般的に、奇異なものに思われると言う様な実例も有るわけなので。

 ましてや異なる世界の住人たちともなれば、むべなるかなであっても不思議はあるまい。


(同じ紙箱(入れ物)から、目の前で開封して配った(分けた)物を口にして見せているのだから。毒や何かだと言う疑念こそは大丈夫かとは思うが、やはり……厳しいかな?)


 と、悠斗がそこまで思った処で。諸々の事に好奇心が強そうな様子をうかがわせていた猫の獣人(騎士ターニャ卿)が。

 眼前まで持って行った羊羹の匂いをすんすんと嗅いで、放たれる甘い香りに引き寄せられる様にその端をおずおずと口に含み――。


 かくして、先の様な反応に繋がった次第である。


 とにかく一口、喫してみれば。

 その見た目とは裏腹(からは想像外)な優しく上品に広がる甘味に、後はもう推して知るべしで。

 羊羹は瞬く間に消えて無くなったのだった……(一箱5本入りの残り1本分は、ターニャの〝おかわり〟となっていた)。



 日本の伝統的な甘味が、順当にその効果(威力)を発揮した格好であったわけだけど、それで良かったのかもしれない。


 何故なら、もし口にするのに躊躇った(ちゅうちょした)ままでいたならば。

 せっかくのそれも食べ終えぬ内にか、下手をすれば口にせぬままに、取り落としてしまう事となったかもしれなかったからだ。


「……にゃッ!? 〝何か〟がこっちに来るにゃ!」


 羊羹でひとごこち付いたばかりのターニャの耳が、ここでもいち早く。

 こちらに向かって徐々に近付いて来つつある、遠雷の様な重低音を捉えた。


 耳慣れない音――ではない(・・・・)! 

 先日来、探索行の実施に当たっての要注意事項の、その筆頭に置いて臨む事。とさせられている所以でもあり。

 かつ二度の〝遭遇〟を実際に経験してもいた、魔導騎(ゴーレム)とも幻獣ともつかない「謎の存在」が。

 その姿を唐突に現す際のそれ(・・)に、類似している轟き(おと)!


 咄嗟(とっさ)に、すぐ横に広がる木々の間へ駆け込もうと腰を浮かしかけて。

 ユウキ卿をはじめ日本国軍(ジエイタイ)側の誰一人として、慌てた素振りを微塵も見せていない事にタ-ニャは気付く。

 横目に同じ様にしかけていた姫様とシルヴィ姉も、やはりそれと気付いた様子が映った。


「流石、きっちり予定通り(・・・・)ですね……」


 そう呟いて頭上を見上げるユウキ卿の頭上を。

 前方にそれぞれ〝回転する刃の様な物〟が付いた両翼を広げる、蜻蛉(トンボ)の様な姿形をした魔導騎(ゴーレム)と思しき存在(モノ)が、轟音を響かせながら駆け抜けて行く。


 過去二度の遭遇時とは比較にならない程の低空を、よりゆっくりと(それでも、彼女らが知るどんな飛空騎よりも速いが)飛び抜けて行ったそれ(・・)は。

 ユウキ卿たちがその身に纏(まと)っている軍装(ふく)程のきめ細かさではなく、もっと大雑把な具合にではあるものの――やはり同じ様な印象を受ける、濃淡複数の青系が入り交じった全身(色合い)をしていた。


「ご心配なく。お話しをした迎え(・・)が来ました」


 こちらを安心させる様に、振り返って言うユウキ卿のその背後の頭上で。

 続けて姿を現した、最初の蜻蛉(トンボ)型をした魔導騎(ゴーレム)とは共通性のある外形(似通ったシルエット)と、やはり同様の全身(色合い)をしている〝更に大柄なそれ〟が。


 翼の前で回っているもの(ブレード)を、斜め上へと(・・・・・)傾け(動かし)ながらゆっくりと舞い降りて来つつあった……。




(しかし、〔ゼーアドラー〕の直掩(護衛)付きとは。司令部も張り込んだな……)


 無事に着陸して、直ちに重体の騎士マリオ卿の収容作業を開始する救難輸送機HV-22――〔ホスプレイ〕の非公式通称で呼ばれている、V-22〔オスプレイ〕の発展型機(バリエーション)の一つだ――の頭上(上空)で。


 同様に、プロペラの付いた両主翼を(・・・・)直立(偏向)させての空中静止(ホバリング)に移って。

 そのまま直上からの警戒監視に当たっている、二機の双発偏向翼(ティルトウイング)偵察哨戒/攻撃機MV/SA-33J(〔ゼーアドラー〕)を見上げながら。


 悠斗は微苦笑と共に、前進基地司令部のその〝意気込み具合〟と言うものも如実に感じ取らされていた。


『異世界人4名と遭遇、保護(・・)した。うち2名が負傷し、1名は生命に危険性のあるレベルの重体。至急の収容を求める……』


 と言う、自身が行った(指示した)連絡と要請が呼び起こせし反応の、予想を超えるその手厚さ(・・・)ぶりに。


 これは、司令官(本郷閣下)の判断(直裁)かも知れないな……と、そう予感を覚える悠斗だった。


 〔ホスプレイ〕を送り込んで来ると言う事自体は、普通に順当ではあるだろう。

 原型機の〔オスプレイ〕から機体を拡幅させて、容積を増したそのキャビン内を専用設計の機動衛生ユニットとした、早い話が「空飛ぶ集中治療室(ICU)」である。


 原型機と同様に垂直離着陸も可能な能力と、プロペラ機並みの巡航速度で長距離を飛行できると言う、回転翼機(ヘリコプター)と固定翼機のいいとこどりな機体特性を活かして。

 平時から、小笠原諸島や南西諸島と言った離島地域の救急医療支援にも活躍している、航空自衛隊の救難隊に所属する機体だ。


 当然(もちろん)、前進基地に付帯する滑走路の整備は最優先課題として早々に着手され、昼夜兼行での作業が進められている最中ではあったのだが。

 流石にまだまだ、運用開始までには程遠い(覚束ない)環境下であるが故に。


 当面の間は脇役と成らざるを得ない立場になっている航空自衛隊からの、数少ない当初からの派遣部隊であり。

 実際にその装備と能力が、遺憾なく発揮される状況であったのだと言えるわけだが。


 しかし現状、航空機はおろか翼竜の様な巨大飛空生物(・・・・・・)も含めての。

 航空脅威となりそうな存在は、一切確認されていない状況下にありながら――だからこそ悠斗たちも輸送ヘリコプター(〔ブラックホーク〕)の単機飛行で、ここまで送り込まれて来ていたわけなのだけども。


 にも関わらず、わざわざ護衛機(〔ゼーアドラー〕)までをも一緒に寄越す辺りは。

 初遭遇を迎えた異世界人たち(フィオナ候女一行)の存在を。如何に重要視しているのかと言うその意志の、体現そのものだと言ってよいだろう。


 石橋を叩いて渡る。の格言を体現するが如き、念には念を入れている措置(対応)であるとも言えるのだろうが。

 幾ばくかの金(費用)を惜しんだ結果として、金では決して購えないモノを喪うなどと言う事にでもなったなら……それこそ本末転倒だ! と言う、正当な(ただしい)意味合いでの〝現場的発想〟に基づく対応だと言えそうな辺りから。


 悠斗は、統合指揮官(派遣部隊トップ)の直裁(指示)を予感して(感じ取って)いたのだった。



「機内でも相応の医療処置が可能なこの機体で、まずマリオ卿を先に基地まで運びます。

もう2名程同乗が可能と言う事ですので、宜しければシルヴィアさんにもご一緒頂ければと思います。

小隊(我々の方)からは、岩瀬2曹を同行させましょう」


 降りて来た空自の士官(幹部)と手短に打ち合わせを行った悠斗は、フィオナたちに向かってそう提示する。


 マリオのついでの様な格好ではあるが、彼女(シルヴィア)も矢傷を負っており。やはり本格的な検査と治療が必要な立場ではあったし。

 また、もしマリオ卿の意識が戻ったりする様な事となった場合には。傍に見知った顔が在った方が良いだろうと思われると言う辺りの事も、含めての話だ。


 更には、応急手当てを行った本人でもある岩瀬2曹(ナタリア)を同行させる事で。

 継続しての応対に当たらせるのと共に、分乗(別行動)となる格好に対しての配慮(・・)だと言う点も抑えていた。


 眼前で新たに目の当たりにさせられたものに、流石に唖然とした格好でいたフィオナ一行は。

 もはやどこか諦観に至ったかの様に、その提案に対しても素直に頷いたのだった……。




(本当に、私(わたくし)たちは〝とんでもない相手〟と遭遇して(出会って)しまったのですね……)


 乗り心地も存外に良い(非常に快適な)ものであった飛行機械の、左右に並んだその機内(・・)の座席(シート)に身を預けて(落ち着かせて)。

 フィオナは、一面に広がる樹海を窓ガラス越しの眼下に見下ろしながら。無言のままに自身らが置かれている「奇妙な現実」を、改めて反芻(はんすう)していた。


 ユウキ卿に尋ねてみた処、自分たちがこれまで二度に渡って遭遇し(目にしてい)たあの〝謎の飛空騎たち〟も。

 今、自分たちが乗せられているモノ(これ)と〝広義では(広い意味での)「同類」〟なのだと言う話であった。


 そして、先発するマリオとシルヴィアを乗せた〝それ〟が舞い上がった後に。

 入れ替わりで姿を現し、降りて来たやや小ぶりなもう一騎(・・・・)――いや、一機と言う事になるのだろう――好対照に青白灰の三色で整然と(きれいに)塗り分けられた、また異なる姿形(シルエット)をした飛空魔導騎(ゴーレム)。


 こちらは名をV-15J改(〔パール〕)と言うそうだったが、その客室(キャビン)内へと。今度は自身もターニャと共に乗り込んで、空を飛んでいる……。

 その〝不思議な感覚〟は何とも、形容するのが難しかった。


 宙に舞う(空を飛ぶ)と言う事。それ自体はもちろん、普通に心得も有る事だった。

 自家の所領が湾内に浮かぶ島々である関係で。いざと言う時には自身でも乗りこなす事が出来る様にと、子供の頃より家士(お抱え)の飛空騎士たちからの基本的な手ほどきは受けていたと言う事もあるし。


 更に長じては、連合諸邦の上層子女を主に集わせて将来の騎士や魔導師を養成する「学院」の課程に入ってからも。

 訓練(教育)の一環として、飛空騎士(そちら)の途を目指さない多数の者たちも含めた全員一律の、実習課目(カリキュラム)の中に。

 天馬(ペガサス)や鷲獅子《グリフォン》の背に騎乗しての、飛行訓練(体験)をしておくと言うのも必須として組み込まれてもいるからだ。


 それは、実際に「飛空騎士(空を征く者)」たちの視る世界(・・)や、その〝感覚〟と言うものを自らも体感で識っていなければ。

 それらを指揮下に運用したり、またそれらを相手取るのはどういう事であるのか? と言う辺りの実際を、理解する事は出来ないからだけれども。


 だからこそ、逆に良く判ってしまうのだったが。

 今こうして飛んでいる〝これ〟は――自分たちが識る、飛ぶと言う行為(こと)とは全くの別物(・・・・・)過ぎた。


 おそらくは自分たちが知るどんな飛空騎よりも、速く飛んでいるのであろう筈なのに……。

 本来ならば身に吹き付けて来る風(空気)の勢いも、冷たさも。一切感じる事の無い、快適そのものな機内。


 さしずめ、大海原を往く〔ファルカン号〕の船内に居る様なものであろうか?

 その「船」が水の上では無く、空を(・・)駆けているのだと〝言うだけ〟で。


 こんな代物は、一体どれ程に高度な魔導技術の結晶であろうか? と、そう思うしか無い様な〝それ〟が。

 しかしユウキ卿たちが言うには、魔導どころかその前提たる魔法にさえも一切関わりの無い、純粋な(・・・)技術(・・)の産物――巨大な機械(からくり)仕掛けの「道具」なのだと……。


 単に聞くだけであったならば、誰にも真面目に取り合われる事さえないだろう。

 それこそ突拍子も無い冗句(じょうく)だと受け取られるだけなのは、間違いない話。


 しかしそれは、ここに至るまでの否定し得ない数々の実体(・・)を伴ってその姿を現している、紛れもない「現実」そのもの……。


 正直に言えば、逆に理解の範疇を〝超え過ぎている〟からこそ。

 圧倒され気味に、ただ受け止めるしかない(・・・・)と言う体(てい)にさせられてしまっているだけで。


 決してそれを、呑み込めた(受け容れられた)わけでは無いのだった。

 だからこそ、中途半端に落ち着いて来てしまった〝その後〟が、いささか怖く(不安に)なって来る。


 自分は今、何処に(・・・)いるのか? いや、そもそも――果たしてこれは、「現実」なのか……と。


 そんな漠然とした不安を覚えて。それを紛らす様に、フィオナが視線を無意識に騎内(室内)の方へ巡らすと――。

 通路を挟んだ対舷側の席で、座席に備え付けの板を出して、何やら作業をしている様子のユウキ卿が。それに気付いて顔を上げた。


 穏やかな微笑みを浮かべつつ、気遣わしげに(大丈夫ですか?)と言う配慮の目を向けてくれているのを見て。


 フィオナはそんな驚かされ続けな処からに根ざした、漠然とした不安感が。

 何故だか不思議に、すうっと薄れて行く様に思えたのだった……。


(そうですね……。確かに〝彼ら〟は、 私(わたくし) たちの理解の範疇を大きく超えた存在。

それでも決して、心を通わせられない相手ではありませんもの……)


 それは、ここにと至るまでのユウキ卿が。

 その麾下の隊員たちと共に、自らの行動(誠実で紳士的なその姿)でもって証明してみせてくれていた確かな事実(・・・・・)だった。


 そして、そんな相手と邂逅する(めぐりあう)事が出来たと言う望外の幸運(・・)を、天なる主(ナバラの神)に感謝すべきだと。

 そう思う事が出来る様になりさえすれば――フィオナは良い意味で開き直って(腹を括って)しまえたのだ。


 そして目の前でフィオナ候女(ひめ)が、そんな吹っ切れた表情に変わるのを目にして。

 自身も内心で良かったと安堵を覚えた悠斗は。これならもう大丈夫だろうと、彼女へ。


「もうそろそろ見えて来る頃ですよ?」


 窓から前進基地とその周辺が、俯瞰(ふかん)できる様になって来る頃合いである事を示す。


 促されて再び向き直った窓の向こうに見えて来た、海岸近くの平地に構築されている大城砦――。

 明らかに巨大な六芒星(魔方陣)を描いて(かたどって)いるとおぼしき形状(シルエット)なその姿に、フィオナは息を呑んだ。


 と、そこで機体が降下しながらの旋回を始めた事で、別な方向への視界が広がって――そうして新たに見える様になったその先に開けた湾内にも。

 やはりこちらも同じく怪物の様な大きさの、全身を灰色に染め上げた帆の無い艨艟(フネ)たちが幾つも浮かんでいる様子が見えた。


 初めは〝それら〟が船であるなどとは思わず、湾内に浮かぶ小島を丸ごと城砦化したのか? と言う風に錯覚してしまったのだが。

 よくよく見ると、それらの多くが後ろに白い航跡を曳いていた為に。誤解(・・)に気付いたと言うわけだ。


 またしても、衝撃的な光景を目の当たりにさせられる格好となったフィオナだったが。

 もう腹を括る事が出来ていたせいか? 純粋な驚きを覚えさせられこそはしていても、それで心を乱される様な事は無かった。


(果たして、この邂逅(出逢い)の「その結果」がどうなるか? 全く判りませんが、ここまで来たなら思い悩んでいても仕方ありません。

私達に出来る事へ、ただ全力を尽くしましょう……)


 そう内心に想いを秘めるフィオナたちを乗せて。

 護衛機(〔ゼーアドラー〕)を従えて飛ぶ、要人輸送仕様型のティルトローター機V-15J改(〔パール〕)は。

 前進基地内の離着陸パッドへ向けての、ファイナルアプローチに入って行った――。

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― 新着の感想 ―
[一言] 此方の世界では空を飛ぶことは珍しいことではないものの、乗り物に乗って飛ぶことは結構な精神的な衝撃だったと感じる内容ですね。 飛行ドローンとか無人で空を飛ぶものにどんな反応をするのかとても気に…
[良い点] 悠斗はフィオナ達に紳士的に接してて、とても素敵ですね(*'ω'*) 羊羹をあげるシーン、ほのぼのしてて好きです! 美味しいもの(特に甘いもの)の効果は絶大!(笑)
[一言] 応援してます
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