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馬車の中

馬車に少し揺られながら外を見ていると次第に緑が多くなっているのを見ながらメイドさんに聞く

「あの、これ本当に山に行ってる?」

「はい、アッケンラ様が東の森では無く西の山に……とおっしゃられたので」

まじかよ……西の山って言えば『叫びの山』で有名な討伐区域じゃないか、大家さんにもあそこには行くなって何回も怒られてたな。

「まだ山まで時間あるの?」

「はいまだかかります、後私の名前はサナです」

「あ、ごめんなさいサナさん」

サナさんの方に向き直ると微妙な顔をしている、何か変な事言っただろうか

「クロム様、従者に対してその言葉遣いは駄目です」

「さん付けが駄目って事?」

その通りでございます、と頷かれたので気をつける事にする

「あー……サナさ…サナ、近衛隊長ってどんな人?」

「近衛隊長であるアルトリア様はとてもお強い殿方です、ドラゴンが帝国民に襲い掛かった時にはそのドラゴンを一振りで討伐なさいました」

は?ドラゴンって普通、なんだっけ……討伐隊?を組んで大勢で対処しなきゃいけないって言われている魔物だろ?

一振りって絶対人間が出来るわけ無いだろ

「ちなみに!そのアルトリア様さえ敵わないお方は、主人様のアッケンラ様です」

「え?父さんって宰相なんでしょ?文官じゃないの?」

なんで宰相なのに強いんだよあの人

「書類を書きながら片手間にアルトリア様を吹き飛ばした伝説は今でも人気ですよ」

「なんで書類書きながらって状況なんだよ」

「騎士団の予算がおかしいとヤンチャだったアルトリア様がアッケンラ様に異議を唱えていたら『そんなに文句があるなら力尽くでやってみろ』とアッケンラ様が言っておりました」

「……ん?サナって何歳」

「65です、ハーフエルフなので見た目は若く見えてるのでしょう」

「エルフってあの頑固者が多いって大家さんが言ってた奴……」

「えぇ…まぁ、頑固者なのは確かですね」

苦笑しながらサナは昔を思い出しているのか遠くを見る目をして窓の景色を見た

「アッケンラ様は、本当にお強い方です」

父さんって宰相なのに強いのか、待てよ?それなら騎士団の方が合ってるじゃないか

「サラ、なんで父さんは宰相になったの?」

「むさ苦しいと嫌がっていて、それに呆れられたオルフェード様が『そんなに嫌なら宰相になれ、頭も良いんだし』と助言したら宰相に見事なられました」

「オルフェード……?誰だ?」

そんな奴いたっけ

「オルフェード・マルクリード様、アッケンラ様の護衛をしている騎士です」

「マルクリード、あぁ……あの軍服着た人か」

名前かっこいいな、それにしてもオルフェード……オルフェード?

「オルフェードって何処かで聞いた事があるな、パレードの時に女の人達がキャーキャー名前をいつも呼んでる」

「マルクリード家次期当主ですしあの顔とスタイルはとても人気ですよ」

へぇやっぱり人気なのか、そんな人が父さんの護衛をしているのか

「後……女性の間ではアッケンラ様とオルフェード様の組み合わせが良いと話題です」

あー、父さんもイケメンだしねベクトルが違うけど

「もうすぐで山に着きますが手前で馬を休憩させる為クロム様も休憩をしてはいかがですか」

御者の人が扉を開けて聞いて来たのでとりあえず外で休憩する事にした

「山手前って感じより、山の中だなこれ」

「山の中はここより緑が密集していて綺麗ですよ」

「叫びの山って感じはしないな、今のところは」

周りを見渡しながら休んでいる馬に近づき撫でようと手を伸ばすと嫌がられたのか遠くに行ってしまった

「昔から生き物に逃げられるのはなんでだよ……」

「珍しいですね、アッケンラ家の軍馬は人を嫌がらず優しく強いと人気の馬なのですが」

そんな優しい馬に嫌われたのか?流石に認めたくないぞ

「はぁ……まぁ良いや、とりあえず木陰で休憩しよう」

木陰で休んみながらサナに叫びの山について聞く

「サナ、叫びの山って討伐区域なんだよな?どんな魔物が出てくるんだ?」

「叫びの山は多種多様な魔物がおりますが一番多い魔物はグレートボアです、一番強い魔物はフォレストドラゴンとフォレストハンドベアがいます」

「え?ドラゴンも出てくるの?」

流石に叫びの山でドラゴンが出たとか聞いた事無いな

「フォレストドラゴンは竜種の中でも温厚で眠りと安らぎを好むドラゴンです、ですが一度怒らせれば街一つを一日で消し飛ばしてしまう程強力な魔物です」

へぇ……珍しいドラゴンもいるんだな、覚えておこう

「ちなみに故郷ではことわざで『フォレストドラゴンの尾を踏んだ』と温厚で心が広い者を怒らせた時に使われますね」

「へぇ、勉強になるな」

「クロム様!休憩が終わりましたので山に行きます!」

馬車に乗り少し経つと御者が着いたと言ってくれたので降りると馬車は帰って行った

「あれ?サナも来るの?」

「はい、アルトリア様は私の夫ですので」

「はぇ……ってそうなの?!」

あれ?アルトリア様?って結構歳なのかな

「いえ、確か今年で37です」

顔に出ていたのかサナが教えてくれた、今年で37ってまだ現役……なのか

「さぁ、ここからアルトリア様の別荘に行きましょう」

サナがそう言って先導してくれた

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