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七人の少女とたった一人のバッドエンド  作者: 灯月 更夜
第一章 定められた配役
15/192

1-10 叱責(1)

「姉上はてっきり、社交はお得意なのだとばかり思っていました」

 クツクツと笑みを孕んだ弟の言葉に、ハァ、と一つ密やかなため息を吐く。

「とんでもない。いつも“試験”の心情だわ」

「評判になっていますよ? 姉上のお茶会は、一度行けばもう一度必ず行きたくなるとか」

 それは一体どこの誰が広めたのだろうか。おかげさまで『次のお茶会はいつですか』という類の手紙が底を尽きず、もはやお茶会恐怖症を発症しつつある。

 だがそれをこの場所……王宮の内廷のサロンで口にするわけにはいかず、一応周りに人影がないことは確認しているものの、言葉は慎重に選んで、「次はホストが立ちっぱなしでなくて良い趣向を凝らします」とだけ愚痴った。

 その真意をくみ取ったらしいエドワードが「だそうですよ」と見やったのは、相変わらず席についてくれずに律儀に突っ立っているアルフォンスだ。彼は下手をすれば一日中突っ立ったままということもある強情者である。

「これも鍛練ですから」

 ましてやそう言われてしまっては、いいから座りなさい、とも言えなくなる。

 とはいえ今日の彼らが王宮に集まっているのは、ささやかながら友人アルフォンスの誕生日の祝いのお茶会を、という趣旨だったはず。席を外しているヴィンセントが戻ってきたら、流石に席についてくれるだろうか。ついてくれたらいいのだが。

「いつまでも立っていては、折角の姉上の手料理を食べそびれますよ? アル」

 そう、テーブルの上に置かれたリボンのかかった包みを見やるエドワード。

 その言葉の通り。今日は何と、エイネシアの初の手作り料理をお披露目する予定なのだ。

「……殿下のお許しを頂ければ……」

 言葉を濁すアルフォンスが考えているのは、きっと“お断りしたらエイネシア様に失礼だから”ということだろう。一体、何を食べさせられるのかという不安が透けて見えるようで、思わず、「そんなに無理して下さらなくて良いのよ」と笑みがこぼれ落ちた。

「でも大丈夫。ちゃんと毒見はエドにしていただいたの」

「姉上の菓子はとても美味しいですよ。私が保証します」


 当然最初はお嬢様が台所に出入りするなんて、と家の者達を驚嘆させる大事件になったが、『殿下に“食べたい”といわれましたの』と泣き落としにかかると、深く唸りながらも、なんとか台所に立つ許可を頂けた。それでもまだ母が良くない顔をして飛んできたけれど、それも『お母様の大好きなアップルパイをお誕生日に作って差し上げたくて』と言ったら、『私は見ていませんからね』と黙認してくれた。公爵家の両親は、なんだかんだ言って厳しいながらも甘いのだ。

 それから、エイネシアの試行錯誤の日々が始まった。

 目算通り、オーブンを必要としないような類のものはすぐに成功した。最初に試作した蜂蜜レモングミは、公爵家のシェフのリース・カールをして「未知なる至高の食感」と称され、あっという間に公爵家のオヤツレパートリーに加えられた。

 火を使う類の調理については、最初はやはり困惑した。ガスも電気もないから竈で火を起こすのだが、その火加減が中々に難しい。オーブンなんてもっと難しい。

 でもそう試行錯誤していると、リースが“精霊魔法”で手助けをしてくれた。彼は火の精霊と契約をしていて、魔法で巧みにそれを調節するのだ。

 なるほど、それは便利だが、しかし氷の精霊と契約をしているエイネシアに同じことが出来るはずも無く、色々と悩んだ末、オーブンの火加減にはリースの力を借りることにした。

 普通の鍋やフライパンの類は慣れればなんとかなり、前世の記憶を頼りにフライパンで試作したプリンの懐かしい味には、おもわずほろりと涙がこぼれそうだった。

 それからすっかりシェフとは仲良くなり、今ではお嬢様がお菓子作りをしたいと言っても止める人はいない。

 母もいつの間にやらエイネシアの“見たこともない料理”に夢中で、とりわけリンゴを丸ごと飴で包んだリンゴ飴だなんていう“屋台菓子”が大層お気に召したらしく、ナイフとフォークで器用に飴を割りながら食している様子は、いつもいささかいたたまれない気持ちにさせられる。


「本当は今日はアルのお好きだという蒸しパンや揚げパンを用意したかったのだけれど、場所とご時勢に遠慮して、チーズケーキにしたの。お気に召していただけたらいいけれど」

 そう言うエイネシアには、コクリ、と、二人が揃って頷いた。お気に召すかどうかという方にではなく、“場所とご時勢”という方にだ。

「イースニック地方の日照りは例に無く深刻だとか」

 そう言ったアルフォンスに、「その様子ですね」とエドワードが頷く。

「初夏の大雨被害も酷かったようですが、その後の日照りで今や井戸も枯れているとか。特にイースニック領では、水道橋の破壊や病の流行による交通遮断まで起こった上に、イースニック伯自身も罹患(りかん)しているとかで、連絡もままならないと聞きました」

 そうですよね? と姉を見るエドワードに、その通りとエイネシアも頷く。良く勉強しているようで、鼻が高い。

「宰相府が復興に動いているのですか?」

「ええ。それに先んじて伯爵夫人が後援しておられる孤児救済院への援助という名目で、女王陛下も王宮の工人を遣わして下さったそうよ」

「疫病の方は?」

「ハインツリッヒ卿によると、病状報告と範囲、状況を見るに、原因は食中毒じゃないかって。深刻な水不足で、かろうじて溜まった泥水や汚染水を飲んでしまって、泥に含まれていた寄生虫の類にあたったのだろうと仰っておられたわ。すぐに適切な処置を取れば大事にはならないと卿がご進言なさって、すでに薬室の者が派遣されたとか」

「そうなのですか? では“疫病”にかかったという、伯爵の病というのは……」

 そう首を傾げたエドワードには、エイネシアも顔色を濁し、「それが今一番の謎ね」と口を噤む。

 この夏、世間を最も騒がせたのは、イースニック伯爵領を中心とした一部北部穀倉地域でおきた、大規模かつ深刻な長雨・日照り被害だった。

 イースニック地方は国内でも麦の産出領で第二位を誇る大穀倉地帯だが、一番麦の成長が顕著な時期に、局地的な大雨や強風が続いて次々と麦は倒れ、収穫が激減。井戸も土砂被害で埋もれたり濁ったりと、生活にまで難が及んでいた。さらに元々雨の少ない地域にあって、最も降水量が多いはずの今の時期に、なんと一滴も雨が降らないという大日照りまで併発してしまった。本来ならばそろそろ来年のための種播きが始まる頃だが、それさえ滞っている今現在、今後の深刻な小麦不足が北部領内で問題になることは間違いない。

 王都の辺りでは中部・南部からの小麦も潤沢に入ってくるため、多少の北部製品の高騰以外に大きな実害を感じるには至っていないが、北部では元々それ以外の地域から小麦を仕入れるルートが確立していないこともあって食糧難が進行しており、それ以上に水不足も深刻である。穀倉地帯の領地では領民の大半が農業に従事しているというから、彼ら領民の生活への懸念もあるし、はては周辺領への難民問題にも事態は発展している。

 エーデルワイス王国では貴族の所領は基本的にすべて領主である貴族の差配に治政が一任されているが、イースニック地方の諸侯らが懸命に水不足への救済手段を講じている一方、被害の中心地に所領を有するイースニック伯爵が“疫病に罹患した”という理由で居城に引き籠って対策を放棄していることも問題だ。

 目的は、伯の領地に課されている麦の納税義務を果たせないことへの責任逃れか、はては国の国庫負担による救済を引き出すための手段か。それは分からないが、くしくも今この国の外廷では、“小麦”が議題になっているのである。

 それがエイネシアが王宮でのささやかなお茶会に、小麦をメインとしたパン菓子を避けた理由だ。

 こんな状況下で、いかに王都が今なお小麦に深刻な影響を受けていないといえども、王子とその許嫁や友人が小麦の菓子でお茶会だなんて無神経なことはできない。


「しかしこれでくしくも、ホーディーズの小麦流路問題は少々論点を違えた形で成立したことになったわね」

 そう言ったエイネシアに、そうですね、とエドワードがすぐに首肯する。

 以前散々そんな話を繰り返す二人を傍で見ていたアルフォンスには細かいことまでは分からなかったが、どうやら二人の父ジルフォードに始まりハインツリッヒ、アレクシスと、代々大論議が為されてきた課題であったことは彼も知っている。その起点となったのが、マクラン・ホーディーズという人の論文であることもだ。

「しかしホーディーズも彼の言う“懸念すべき深刻被害”に領主の怠慢までは含んでいなかったのではないのでは?」

「ふふっ、それは同意見だわ。そもそもイースニック領南部で起きている水の問題は、領民の水道橋の破壊によるものだと聞いているのだけれど」

「そのようです。けれど伯爵家の仕業であるのではとも耳にしました」

「それが本当ならば、近衛の仕事ですね」

 口を挟んだアルフォンスに、エイネシアも一つ頷く。

 アルフォンスの父が騎士長として統括する近衛騎士団は、王族や王宮を護る華やかな武官としての一面だけでなく、唯一、国王直属の武官として、貴族をも糾弾する職権を持つ。勿論、庶民相手のように軽々しくとはいかないが、貴族の治領、治政といった諸々の内実を自由に取り調べる権限も与えられており、貴族関連の紛争や調停も担う。

 もしイースニック伯がこの状況下で仮病を使った上に領民をないがしろにする治世を行なったというのであれば、それを調査・審問するのは近衛の仕事で、あるいはイースニック伯を王都へ更迭してくる可能性もあるということ。

 当然そんなことはここで子供たちがあれやこれや考えるよりも早く、有能な宰相閣下が手はずを整え、すでに近衛も動いていることだろう。

 だがその上で、これには一つ問題がある。


「あと懸念すべきは……イースニック伯の血縁ですね……」

 ポツリ、と呟いたエドワードに、シッ、と、指先だけでエイネシアはそれ以上の言葉を噤ませた。

 大穀倉地帯の中心に所領を持つイースニック伯爵家は、その麦の産出量により伯爵家の中でもとりわけ資産の潤沢な貴族であることが知られている。そんなイースニック家とお近づきになりたい貴族は多く、そして今そのイースニック家と最も深い血縁関係を結ぶことに成功している家が、“メイフィールド伯爵家”――王太子側妃フレデリカ・イオレ・メイフィールドの実家である。

 直系ではなく、現メイフィールド家当主の従妹だか何だかがイースニック家に嫁いでいるといった遠縁ではあるが、両家に親密な関係があるであろうことは多少なりともこの宮廷社会を覗き見たことのある人物であれば簡単に察することが出来る話だ。

 そしてくしくもそのメイフィールド家の血を引くヴィンセントや、近侍するアルフォンスやエドワード。許嫁であるエイネシアにとっても、その関係は決して他人事ではない。直接王子に被害が有るようなことにはならないだろうが、今この時点でのメイフィールド家の権威を貶めるような事態が起こることは避けたいというのが、諸々の総意だろう。

 なので分かっていても、その話はするべきではない。

 ヴィンセントだって耳に入れたい話ではないだろうから、と。そう、まだヴィンセントがやって来ていないことを確認すべくチラリと廊下の方を見やったところで、何やらワハハハと賑やかな笑い声と共に、このサロンを通り抜けるべく数人の貴族達がやって来たのに気が付いた。


 大きな声と大きな足音。ドシドシと現れたのは禿げ上がった頭とぽってりとした下腹を立派な装いで包み込んだ中年の男性で、それに二人ほどの別の貴族が後ろをついてきていた。

 その人物には見覚えがあり、おや、と彼の視線が“楽しく歓談中”と言った様子の少年少女たちを見るにつけ、エイネシアは軽く目礼し、「ごきげんよう、侯爵」と声をかけた。

「これはこれは、アーデルハイド公のご子息ご令嬢ではありませんか。ちょうど今お二人のお父上の噂をしていたところですよ」

 そう仰け反るように胸を張って大きな声で話す彼は、キーフリー・バレル・シンドリー侯爵。メイフィールド伯ハリストンの妻ジャネット・バレル・シンドリー夫人の兄なので、ハリストンの妹であるフレデリカ妃にとっては、血縁のない義理の兄である。

 決して権門とはいえないメイフィールド家に代わり、ヴィンセント王子の外戚として力を伸ばしている古豪の名門貴族だ。

「お父様が、どうかなさいました?」

 微笑んでみせる少女に、キーフリーの後ろの貴族達が少々顔色を濁して彼を窘めるような面差しをするが、少しも気が付いた様子のない彼は鷹揚(おうよう)として笑って見せる。

「どうやら私は大層嫌われているようだと」

「ま……まぁ」

 ものすごく反応に困ることを言われた。

「一体、どうしてそのようなことを?」

「姫は今、イースニック領で起きていることをご存知ですかな?」

 分からなければ説明して差し上げますが、という厭味ったらしい物言いに、微塵も動じることなく、「ええ、私も心を痛めております」としおらしく頷いて見せる。

「いや、まったく。ですがその慰問の話があることは流石にご存知ないでしょうな」

 何が何でもエイネシアを自分より無知な子供と位置付けたいらしい。災害等に際して王族やその使者を仰せつかった上級貴族が慰問に訪れることは王国の慣習として存在しており、国法にさえ慰問の手段や手当、日数の事等が定められているというのに、知らないわけがないではないか。

 だがそこで無駄に反論するよりもと、「まぁ、存じておりませんでしたわ」と答えておけば、無駄に気負わなくて済む。エイネシアが頻繁に登城するようになって最初に覚えた処世術だ。

 案の定キーフリーはたちまちにそのつやつやとした頬を緩めて、「まぁ政治の話ですからな」と、大口を開いてと笑った。

 政治の話……だっただろうか?

「もしや今回のイースニック地方への慰問は、シンドリー候が?」

 話の流れ的にそういうことだろうかと問うて見たら、何やら一瞬すごく鋭い視線を投げかけられてしまった。

「ええ、そうなりそうでしてね」

 やや硬く、投げやりな声色には嫌悪が感じられる。どうやら、この件が問題なのだという事が理解できた。キーフリーをその任に宛てたのが、父という事だろうか。

 だがそれは各方面の大臣たちと選出された貴族達から構成される評議会で決まったことであり、宰相である父の名前で命令書が発行されることにはなるだろうが、それが“父のせい”だと言われるのは腑に落ちない。

 そもそも、メイフィールド家に縁のある家同士、シンドリー侯爵家にとってもイースニック伯爵家は縁者という事になるのだから、立場・家柄ともに慰問の使者となるには適任だと思う。

「アーデルハイド公めが何の恨みか、私の名などあげましてね。ふんっ、さては私を恐れ、宮廷から遠ざけたいとの目論みなのでしょうな! 初めは第二王子が行かれる運びであったというのに……」

 第二王子? アレクシス様のことだろうか。ふむ……なるほど。それは父も“止めるに違いない”。

「あぁ。ヒルデワイス議論がありますからね」

 それにエイネシアと同じ理由に思い当たったらしいエドワードが口にすると、「え、何? ヒル?」とキーフリーが一瞬情けない表情を晒したが、「そうね」とエイネシアが同意した瞬間、ゴホンと咳払いして口を噤んだ。

 まさかのまさかだが、知らないのだろうか。


 それは今から四十年程前のこと(シンドリー侯爵は多分十代とかで学び盛りだったはずの頃)。今は存在しないヒルデワイス大公家という王家の近縁がいた。

 ある時、大きな地震災害が起きて、慈善活動にも精力的だった大公が慰問に出掛けることになった。

 精力的に各地を回って被災者を励まし続けた大公は国民に暖かく迎えられたが、くしくもその期待が膨らみ過ぎて、孤立した集落が心配だという民達の求めに応じて山間部に足を進めることになった。

 だが地盤の緩くなったその山で、大公は足を滑らせ谷底へと落下してしまう。

 更にこれを助けようと幾度もの大捜索が行われ、結果的に総勢三十八名もの近衛や侍従らの遭難、事故、死亡といった二次災害を引き起こす大事件へと発展したのだ。

 その原因は紛れも無く“大公”という王族に次いで貴い人物が事故に見舞われたことにあり、その大公に仕え、あるいは護衛する立場であった者達は、大公を見つけ出す以外に生きて帰ることが許されなかったのである。

 この悲報を受け、直ちに王宮では議論が行なわれた。

 王族が慰問に出かけることは、果たして良いのか、悪いのか――、と。

 確かにそれは被災者への慰めであり、全ての王国国民の主である王族の責務である。

 だが万に一つということもある以上、貴い貴族が慰問することに意味があるとはいえ、王族に血を連ねるような格別の者……即ち、侍従や近衛が命を掛けねばならないような人物が、自ら危険な場所へ赴く事は、むしろ望まれるべきではないものなのではないか、と。

 この議論は結局何度も蒸し返され、それ以来、場合によっては王家の者が慰問に出向くことも無くはなかったが、この事件を教訓に、それらはいずれも軽度の被害状況である場合や、深刻ではない情勢の場合に限られるのが慣例となった。

 今回のイースニック領での問題では、日照りの継続、水問題に伴う水質汚染、それによる病気の蔓延、水道橋破壊などの暴徒化した集団が存在する可能性や、飢饉の進行による治安悪化の懸念など、どう考えても王族慰問は否決される情勢だ。

 ましてや、いかにしっかりしているといっても、未だ十三歳のアレクシスにそれを課そうだなんて、そんな案が出たことの方が驚きだ。


「殿下のお役目の代行とは、大変なお役目を拝命なされたのですね。どうぞいち早く物資を届け、一人でも多くの方が候のお慰めによって救われることを願っておりますわ」

 駄々をこねられ父を困らせられても面倒なので、エイネシアもこれにはニコリと完璧な笑顔を張り付けて、キーフリーをやる気にさせるようにとの言葉を選んで口にした。

 それで単純に調子づいてくれたらいいのだが……との思いは見事に的中し、「勿論ですとも!」と、候は声の調子をあげた。

「幸い我が領は南部で、小麦だけは唸るほどありますからな! どんどん積んでイースニックめに恩を打ってやりますとも」

 がははははは、と笑うその男に。


「え? 水ではないのですか?」


 純真無垢な我が家の天使が放った一言が。


 シンッ、と。

 その場を静寂に包みこんだ。





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