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心の呟き

鼓星、去りて春月のもとで桜舞い散り五月雨が目に沁みる

昨日の明日は今日

明日の昨日は今日


一瞬一瞬が生まれて

一瞬一瞬が死んでいく


昨日の事が悠久の過去に

明日の事が永劫の未来に



何かを犠牲にすれば 欲しいものが手に入る

そんな都合の良い事 なんてね ある訳ないよ


身体に幾ら傷を付けても 心の傷は癒えることなく

心の傷を幾ら抉っても 背徳感情は僕を蝕んでいく


目の前の甘い蜜をストローで飲もうとして

いつも隣の泥水にストローを差し込んでしまう


とても とても簡単なこと それが出来ない

楽に 早く楽になりたくて 自己束縛してしまう



昨日の明日は今日

明日の昨日は今日


一瞬一瞬が生まれて

一瞬一瞬が死んでいく


昨日の事が悠久の過去に

明日の事が永劫の未来に



南の夜空に大きな鼓星 幼少時代から変わらない

見上げて 少し落ち着き 白い息を吐く

眼鏡が曇り 見えなくなり 心がざわつく


いつしか鼓星が見えなくなり 桜が咲き始める

見上げて 少し見とれて 溜め息を吐く

眼鏡が曇り 見えなくなり 心がざわつく


風が桜の花びらを吹き飛ばし 雫が落ちる

見上げて 生ぬるい空気 肺いっぱいに吸い込む

視界は歪み 自分の涙か五月雨か 目に沁みる



昨日の明日は今日

明日の昨日は今日


一瞬一瞬が生まれて

一瞬一瞬が死んでいく


昨日の事が悠久の過去に

明日の事が永劫の未来に



今宵の空は嗤ってる


暗闇に浮かぶ三日月がとても美しい




君の笑顔を見上げて 見とれて


心に沁み込み 心がざわつく



恐怖でも心痛でも悲哀でもないんだ


ただ ただ 心がざわつく




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