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カネくれ  作者: バカ野郎
5/6

おごり




 翌朝。


 ゆうきはひとり、『上司(メガネオヤジ)いねーかなー…』と街を練り歩く。


!?


 バス停の前で友達ふたりと笑い合っているあの女は。

『左目の横に十字のキズ…昨日の女じゃん…』


『チッ』


 彼は地面に唾を吐き捨てる。


『朝っぱらから胸くそわりぃ…』



 彼に気付く彼女。


「あの…!昨日はすみませんでした。ご迷惑をおかけしました」


 いつのまにかゆうきの後ろへ来て謝る彼女。驚くゆうき。


「謝るならオヤッさんに謝れ。俺の店じゃねぇからよ…」


 ラーメン屋。


「昨夜はすみませんでした」


「謝りに来てもらっちゃ こっちまで悪い気がするね…あんたにも色々あったんだろ。気にすんな。わざわざすまんな…」




「すまん、誤解してたよ。詫びに何かおごらせてくれ」


「いえ そんな…」


「じゃこの店に次食いきたときは、俺がもつよ。それ以外でも、別に何かあれば言ってくれ」


「お心遣い感謝します…今は友達との約束があるので…」


「おぅ、悪い。行ってくれ」


………


 13:02.



「おい」


「へイ店長!」


 店長なにやら にやっとしながら、親指を立てた手をビッと彼女ら(!)の方へ向ける。

※友達と3人で来てます。


「来たぞ?」


「やめて下さい、店長…」


 彼女が友達ふたりに言う。


「今日はあたしのおごりだから!2人とも好きなだけ頼んで!」


「え゛っ」


「マジ!?」


 ゆうきに小悪魔的に笑って目配せ。



 『人生でこれほど嫌な目配せはないな…(本性はやはりこっちだったか)』


 少々(汗)。



………


 14:19.


「…………会計2万3700円になります…」


「払ってくれるんでしょ?」


「なんなんだあんたらの胃袋は…」


「じゃ、あたし行くから!」


「へイ…あざーしたーー」


………


 20:37.


 今夜も遠い駅まで捜しに。


『9時ぐらいにあっち方面行きだよな…』


『さて…今日は逃がさんぞ…』


 ドドン、ダダン、


『!!』


 早速目の前に来た電車の窓に、ハゲとメガネを発見!!


 ゴウゥッ!!


「って、今夜は停車しねーのかよ!!」


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