1.強盗さんと私
閲覧ありがとうございます。
この『真夜中の猫目堂』は、空の猫が昔、ケータイで友達に送った文章をちょっといじったものです。おかげで文章がややケータイ仕様だったりします。
PC閲覧の方には物足りないかもしれませんが、あまり雰囲気を壊したくなかったので、あえてそのまま投稿しております。ご了承の上でご閲覧くださいませ。
また、この1話に関しては少々説明不足なところがある為、先に設定の頁を読んだ方がよいかもしれません。その辺りはお任せします。
そのナイフは細身で…手入れが行き届いているのでしょう。ランプの明かりが反射して眩しく輝いています。綺麗な刃ですね。
切れ味も、やはりよいのでしょうね。
「あのぉ…もしや強盗さんでしょうか?」
「……」
返事なし。
今にも喉に刃が突き刺さりそうで怖いです…。
あぁ、こういう時はどうすればいいのでしょう。誰か~!!
「……」
「あ、あの~お茶でも煎れましょうか?」
沈黙する強盗さんに私、間が持ちません。とりあえずナイフの方はどこか(懐でしょうか?)に仕舞ってくださったので、ホッとしましたけれど。
……あ。
失敗です。
私、今は猫さんなのでした! これではお茶を煎れるなんて無謀ですよね…。
「申し訳ございません。日が暮れるまでお待ち……くださるのは無理ですね! 失礼しました!」
さすが強盗さんです。眼光が怖い!
どうしましょうどうしましょう!?
――カラン。
あら…?
「……出直す」
……あらら~??
カウンターの上でおろおろしている内に、ドアベルを鳴らして強盗さんがお帰りに? 颯爽とした後姿は何とも素敵です。まぁ、それもそうですよね。
だって、強盗さんたらよく見れば背の高い、男前な方だったんですもの!
――と、まぁこのように初の強盗さん事件は幕を閉じたわけなのです。
でもそういえば、またおいでになるような台詞を言っておられたかもしれませんね?
~続く~
※敬語はノリで書いたもので当てになりません。間違っていたらこっそり教えてくださいませ(汗)
こうして文章化するとかなり短い1話でしたね(苦笑)
多分、2話目からはもう少し文章量が増えるかと思われます。