表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

詩集:タイトル未定(男性シンガー用)

てのひらの雫とかけら

作者: 歌川 詩季
掲載日:2026/04/18

 タイトル困るのよ、ほんと。

 ひとにぎりの英雄だけに微笑(ほほえ)む女神の貞操より

 気まぐれな小悪魔の尻軽に

 コインを積んでやりたい


 無尽蔵に()きあがる可能性も

 てのひらに(すく)えるのはほんの(しずく)だけ

 そいつをつかんで はなさない握力が

 いま求められるすべてだろう


 奇跡なんかじゃない

 ありふれた番狂せを武器にするなら

 ()いられた劣勢も目を疑うドラマのお膳立てさ

 信じて(さい)を振る凡庸の(やから)こそを勇者と呼ぼう



 ひとつかみの名声だけで刻める歴史のかたすみより

 気休めな小噺(こばなし)の主人公

 拍手で出迎えてえな


 無鉄砲に砕け散るやぶれかぶれ

 てのひらに残せるのはほんのかけらのみ

 そのとき爪から()がれない無気力が

 ()まわしい呪いなんだけど


 軌跡なんかじゃない

 瞬間の太刀(たち)(さば)きが勝負なんだぜ

 重なった累々に目を(おお)えばトラウマの二本立てか

 (おび)えてしっぽ振る臆病の矢尻こそが寝首をかける

 タイトル、「ドラマとトラウマ」とかも考えてましたけど。


挿絵(By みてみん)

制作:ひだまりのねこ先生

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ