遠足者
GW短い…
「えーっと、メーチャ…改め、ツンデレちゃん嬢は、絶対命令がある。でOK?」
「OKですわ。あとツンデレちゃん嬢とは一体なんのことですの?」
「よっしゃ、それじゃあ………どこに行こう」
「無視しないでくださいまし」
「行く宛がないな…」
「計画性がないですわね」
「……んじゃあ、ぶらぶらどこかに行くか!」
「賛成ー!」
「まぁ、いい考えですわね」
「それじゃあ、永遠の旅にしゅーぱーつ!!」
「「おー!」ですわ」
永遠の旅だと…!?自分は永遠にこの三人組のことを表さねばならないの…!?きっっっっっっっっっつ!!
皆さん。自分がこの物語を終わらせる間に亡くなったら、後は…よろしくお願いします……
つっても、人生百年!頑張るぞ!
あ、まだ終わりませんよ。エンディングみたいなセリフだったけど、全然続きますからね。
よーい…アクション!
「てわけで、とりあえず、ずーっと北に行ってみよう!」
「「はーい」ですわ」
と、いう訳で、三人は北に歩き続けた。
歩きいて歩いて歩いて歩いて歩いて歩いて歩いて歩いて歩いて……歩き続けると……なんと!………
疲れる。
そして何も準備してこなかったアホ二人とツンデレ嬢。
「つ、疲れた……」
「なんで水を用意していないんだ。テツ」
「用意する訳ないだろ〜。てか俺のせい?」
「全く。情けないですわね」
「そう言うツンデレちゃん嬢はどうなのよ。疲れてないワケ?」
「これくらい朝飯前ですわ。ワタクシに一体どれだけの魔力があると思って?」
「え〜分かんない。リリスの二倍?」
「なっ!私がメーちゃんより少ないワケないだろ!」
「え?」
「リリスはワタクシより長く生きているから、そんなワケないですわ」
「あー!なんかこの世界が始まってから生きてるとかなんとか…」
「はぁ?そんなことはあり得なくってよ。大体、そんなに生きていたら伝説ですわ」
「…確かに」
逆に今まで気づかなかったのやばいよ
「じゃあ一体何歳なんだよ」
「女性に年を聞くなんて失礼にも程がありますわ!フンッ」
「そんなこと言われても…」
「まぁ、でも別に?どうしてもと言うなら、言ってあげなくもないですわ。ど・う・し・て・も・と言うならですけどね!」
「どうしても!」
「…16でしてよ」
「わぉ。年上」
「あら、そうだったのですね」
「そう言うテツは何歳なんだ?」
「えぇ〜?聞いちゃう〜?」
そうやってクネクネするのはキモいからやめた方がいいと思う
「気持ち悪いですわ」
「同感」
「ひどぉ!?」
「そんなことしてる暇があったら早く教えてくださいまし」
「俺はー今年でー、デデンデンデデン。13or14でーす」
「…自分の年齢すら分からないんですの?」
あれ、てか待って、なんでコイツら年齢の話してんの?
「いやーなんか、どっちか分かんない方がカッコいいかなーって」
「「厨二病…」ですわね」
「…って、そんなことより、どうするんだ?どこかで休むか?」
「ん?あぁ、そうだな。でも、どこで休むんだ?」
「…お二方。少々ここでお待ちになってくださいまし」
「え?なんで?」
「ドレスを着用したままだと、目立ってしまいますわ」
「あぁ、確かに…でも、ここら辺で着替えるとこなんてあったっけ?」
「新しく服を買えばいいだけの事ですわ」
「確かに…」
「と、言う事で行ってきますわね」
「「行ってらっしゃ〜い」」
ツンデレ嬢がお店に入っていった。あぁ…折角の常識人が……
「…どうする?テツ」
「…どうしよう。リリス」
「「……」」
「あ、思いついた」
「なんだ!?」
「ナンパしよう」
「…は?」
何言ってんのこいつ。やば(笑)
「大丈夫か…?テツ」
「めんごめんご。主語がなかった」
めんごってもう死語だぞ?三十年くらい前の言葉だぞ?もうその言葉化石並みに古いぞ(多分)
「俺たちって今さぁ、冒険者みたいなもんでしょ?でもさ、戦闘系、いなくね?冒険じゃなくて遠足じゃね?」
「え、遠足…私達は冒険者ではなく、遠足者だったのか…」
「と、言うわけで、強い人を仲間にしよう作戦!」
「おぉ〜!」
「ツンデレちゃん嬢を待ってる間に、すれ違った強そうな人に話しかけよう!」
「おぉー!」
良い作戦…なのか?
「あ、すみません。強そうですね。仲間になってください」
ド直球!!引くわー
「え…えぇ…無理です」
「そうっすかー」
「おい!そこのお前!強そうだな。どうだ、私たちの仲間にならないか?」
なんで上から目線なんだよ。やめろやめろ。
「うっす!」
「「え?」」
「あ…」
「うぉー!!マジか!!ありがとう!助かるよ!」
「こんなに早く見つかるとは思ってなかったぞ!」
「あぁぁぁぁぁ…」
「んぁ?どしたん」
「自分、頼まれたら断れない性分でして、断りたいのに断れない的な感じっす。てな訳で、お断りさせていただいきま–––––」
「男に二言はない。そうだろう?」
「うっ……ッス」
「よし決まり!ありがとな!」
「ッス……」
「お前、名前は?」
「ワト・ワイトって言います」
ワトの見た目はですね。緑がかった白い髪に、薄い紫色の目で、(= ω =)この顔文字が似合いそうな顔してて、服は、全体的に白!あと、所々に金色があって、腰に、小学校とかにあるあの、でっかい分度器とか三角定規と同じくらいの長さの剣が刺さってる!
「ワト……ワトソン…!?」
「は?」
「ワトソンか、良い名前だな」
「へ!?いやいや、違うっすよ!ワトです!ワト!ソンはいらないっす!」
「えー、でもさー、ワトソンの方が語呂良くね?」
「いや、まぁ、言ってることは分からなくもないっすけど…」
分からなくもないんだ。
「ただいま戻りましたわ…あら?」
ツンデレ嬢の服は先程の服より少しキュッとなっている。
「ちーっす」
ちーっす?そんなことを言う奴は哲くらいしか言わないが、こんな場面で哲はちーっすなんて言わないぞ?
「リリス達も新しいお仲間を見つけたのですわね」
「ああ。ワトソン…じゃなくて、ワト・ワイトって言うらしい」
「!聞いたことありますわ。西の方で活躍したとかなんとか……」
「そうっす!西でくまモンスター倒したんすよ!」
「そ、そうですの?」
「それで、メーちゃんの方は一体誰なんだ」
「あーし?あーしは、マちほ。なんかぁ、転移してきてぇ、ちゃんメーに保護してもらったってワケェ」
この口調…ま、まさかギャル!?!?