バカップル誕生その後〜
6日ぶりくらいですね〜
「さーて。恋人同士になったのはいいとして、これからどうする?」
家に戻ってきた哲が両手を腰に当てた
「まぁ…いつも通りでいいなじゃないか?」
「たしかに。じゃあいつも通りに……って言っても、俺ここに来てまだ数時間しか経ってないよ」
「そうだったな…じゃあどうするか……」
「「うーん…」」
やはりこのバカップルは相性がいいらしい。唸る声も行動すらシンクロしている。この二人が出会ったのは偶然ではなく必然だったのでは?
「よし!都に行こう!」
「みっ、都ぉ⁉︎俺たちが愛情を込めて植えた苗はどうするんだっ‼︎ま、まさか、置いていくなんて言わないよな⁉︎」
わざとらしい驚き方だ。
だが安心しろ。この男はこう見えてもマジなのだ。マジの反応をしているのだ。
「ふっふっふ。私をなんだと思っているのか?私はこの世界が出来始めてからここにいる最強で最恐の魔法使いだぞ?」
ちょっと、いや、大分、かなり、非常に盛りすぎである。
最強で最恐なのは本当なのだが、リリスはそれほど長く生きてはいない。
せいぜい二百歳くらいだろう。
この世界が出来始めたのは一億も前の話だっつーの
「おおっー‼︎スッゲェー‼︎」
だがこれを信じちゃう純粋おバカちゃんあらためアホの子が哲である。
「ふふん」
アホの子の反応で盛りすぎ女子リリスちゃんはとてもご満悦だ。
「と、言うわけで、この家を小さくして、ポッケに入れたいと思います!」
決して四次元ポ○ットではない。断じて四次元ポ○ットではない。
「そうと決まれば外に出るか」
「アイアイサー!」
そう言ってバカップルは外に出た。
「縮小!」
「粛清!」みたいに言ったリリスの目の前の家が三倍ほど小さくなった。
「スッゲェー‼︎天才じゃん!」
アホの子登場である。
「はっ、私が天才なのがバレてしまったのか」
さっきまでちゃんとリリスだったが、盛りすぎ女子も登場してしまった。
……こちらとしては、早く話を進めてほしい所存である。
「よっしゃー‼︎それじゃあ都までレッツゴー‼︎」
やっとそろそろ本題に入りそうである。自分はもう疲れた……こんなバカップル共のナレーションをして何が楽しいのかイミフである。
まぁ、そういうのは置いといて。
都に着くまで自分の最近のことをお話ししようと思う。
「そんなのいらねー」という方はどうぞ次の話へ飛んでください。
…本当はこんな物語にしようなんて思ってなかったんです‼︎
最初は、もっとザ・戦闘!って感じにして、主人公にドラゴンとか倒してもらおうかなーって思ってたんです‼︎
でも、途中で素をちょっと入れたら、好奇心でもっと素を入れちゃって、結果的に素が盛り盛りになっちゃったんですよね〜
んで、最初ょの方は全く素が入ってないので、素が入ってないのと、素が盛り盛りのギャップを楽しんでもらえたら幸いです(笑)
いやぁ、好奇心って怖いですね。
それじゃ!