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プロローグ
昔々あるところに、平和な世界がありました。
平和を望んだ神様が、平和な世界になるようにと願いを込めて作った世界です。
その世界は穏やかで、争いなどありません。
人々は幸せで、笑顔の絶えない生活を送っていました。
自分の創造した世界を見て、神様は満足でした。
永遠にこの世界が続いてほしいと願いました。
しかし、それは叶いませんでした。
ある日、神様は死にました。何者かに殺されました。
創造した神様がいなくなった平和な世界は、ゆっくりと崩壊へ向かっていきます。
平和な世界なんて存在しない、という教訓を孕んで。