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“脱いだらすごい”

 彼女がまさにそうだった。見た目は華奢に見えるのだけれど、テニスをやっているせいだろうか、程よい筋肉がついていて胸も尻も引き締まっていて形もいい。手足は細いのだけれど、しなやかな筋肉質だった。それでいて、体全体は女性らしい柔らかさがあった。そう言えばここ数年拝んでいないが、妻も同じような体系だった。

「思い出しちゃった?」

 彼女の体を存分に堪能しているところに彼女が問いかけた。

「えっ? なにを?」

「よく言われるの。裕子と体つきが似ているって。それで裕子の体を思い出したんじゃないかなって…」

 恐れ入った。僕の考えていることはそんなに漏れてしまうものなのか。それとも、女性特有の鋭さなのか。

「妻の裸なんて何年も見ていない」

「そう…」

 そこから彼女は一段と激しく絡んできた。


 風呂から上がったとき、妻が帰宅した。

「ちょっと寄っちゃったかも。取り敢えずシャワー浴びてくる」

 そう言って妻は浴室に向かった。

 彼女との情事を終えて帰宅したすぐ後の事だった。まだ、彼女の体が脳裏に焼き付いている。すぐにシャワーを浴びた妻が浴室から戻ってきた。バスタオルを巻いただけの姿で。ソファに座って読書の続きをしている僕の隣に座った。

「疲れちゃった。ベッドまで連れて行って」

 そう言って妻は僕に体を預ける。僕は妻を抱えて寝室へ向かった。途中で体に巻いていたバスタオルがはだけた。一瞬ドキッとした。妻の体が彼女の体とラップする。ベッドにおろした妻が僕の首に両腕を回して引き寄せる。そして唇を合わせる。既にバスタオルは体を離れ、妻は全裸だった。

「ねえ、しよう」

 そう言って妻は僕のTシャツを脱がしにかかる。


 久しぶりに妻の手作りの朝食が用意されていた。ハムエッグに味噌汁だけだったのだけれど、いつもの冷凍の総菜とは明らかに違った。形の悪い目玉焼きが妙に美味しそうに見えて食欲をそそる。

「久しぶりに作ってみたらなんだか不格好になっちゃった。ごめんね」

「見た目じゃないさ。とても美味いよ」

 新婚の頃のように新鮮だった。これはやっぱり、昨夜の行為の効果なのだろうか…。




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