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アンドロイドは平和の夢を見るか?  作者: 天音 暁人
0.5章 出会い
2/11

アンドロイドとの出会い

「らぶこめ」って何ですか?

 俺がこの少女と出会えたのは偶然だったのだろう

 彼女は道端に倒れていたのだから。

 別に倒されたのではなく、エネルギー切れだったらしい。

 笑っちゃうよな、世界最強のアンドロイドがターゲットに会う前にエネルギー切れで倒れ、かつ、ターゲットに助けられるなんて……


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


俺がバイト先のコンビニから帰る道の途中に、女の子が落ちていた。

……、へ?

いやいや、おかしいでしょ!?なんで落ちてるの?っていうか、落ちてるんじゃなくて倒れてるんでしょ!!

いかん、思考回路がおかしくなっている。一旦落ち着いて整理しよう。


イチ、バイト先から帰ってくる。

ニ、道端に女の子が倒れている。


うん。カンペキに理解……

出来る訳無いよな。どうしよう?いや、うじうじ考えても仕方ない!声を掛けてみるか……


「………」


あれ?どうやって人と話すんだっけ?

引きこもりすぎて話し方すら忘れたのか?

いや、最近毎日話してるじゃないか!エライ!俺、エライ!!

よし、それと同じように話すぞ!


「い、いらっしゃいませー」


……、ちがーーーう!!

くっ!!人と仕事のマニュアル以外の会話をしていなかった弊害が今来てしまった!!

どうする?俺!?考えるんだ!どうする??どうすればいい???……スヤーZZZ

……、はっ!!考え始めた瞬間に寝てしまった。

やだ!この才能が怖い!!

違う。そうじゃない

まず、俺がやらないといけない事はなんだ?

この子を起こすことだ。何故倒れてるかなんて考えてはいけない。

では、どうする?

……、まあ、揺するのが簡単だよな。

え?さわるの?女の子だよ?いや、胸は慎ましいけど、女の子だよ?……、犯罪じゃね?

いやいや、これはあくまでも、助けるためにやってるの!!や、やましい事なんて何も考えてませんとも!ええ!もちろん!!

……、無理じゃね?いや、女の子どころか人と話せない俺にそれはハードルが高すぎではないでしょうか?

うん!助けられなくても、仕方ないね。


急に少女が喋りだした


「起動シークエンスを開始。・・・。不能:エネルギーが、規定値を下回っている。推奨:内部電力から外部電力に切り替え。・・・。不能。推奨:外部電力の不足理由の検索。また、その問題の解決法の模索。・・・。空中のナノマシンの存在を確認できず。解決法。・・・・・・。コンセント、ケーブル。この二つを使用した前時代的な方法のみと判断」

「え?喋った!?いや、人間だもんね。あれ?じゃあ、充電って?」


小さな声だったから聴き間違えたのだろう。

ん?まだぶつぶつ言っているみたいだ。


「??知的生命体の存在を確認。攻撃を……、対象に敵対行動を確認できず。よって、|α-28《アルファ-トゥーエイト》の任務を優先させ……、データに著しい損傷を確認。復旧します。・・・・・・・・・、バッテリー容量の低下を確認。よって、復旧は困難だと判断。推奨:バッテリーの補給」


この不思議な少女に興味が湧いてしまった。だからかな?自分でもびっくりするほど普通に話しかけられた


「え、えーっと、どういう事だ?あるふぁって?」


「……、それは私に?」


(もしかして、人と話しなれてないのかな?って事は、俺と同じコミュ障なのかも!そう考えると、なんか親近感が湧いてきたな。なんか話せる気がする!!)


「そう。それが君の名前?」

「ナマエ?ナマエとは、何ですか?と、疑問を、あなたに提示します」

「え?いや、名前だよ。君の名前はα-28であってるのか?」

「名前でしたか。ヒトの名前ということなら違いますが、個体名ということなら会っています」


どういう事だろう??

本格的に一人称になってきましたが、こんな感じで良いのでしょうか?

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