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日常アニメの傍観者(オンルッカー)  作者: 扇風機
1章 出会いと契約
6/70

05 二大女神

「キャー!!// キャー!!//」


購買へ行く途中の廊下で女子たちの歓声が

まるでサイレンのように鳴り響いていた。


「椋君ー!」「かっこいいー!!」「キャー!!」


「なんだなんだ… ライブ会場にでもなってんのかこの学校…」


「くそうぅぅ…! 羨ましいぜ月宮ぁぁ!!」


隣の松岡が血の涙を流しながら悔しがっていた。


「月宮? そういえば前聞いたな、その名前 あそこで騒がれてるやつが

 その月宮ってやつなのか?」


「ああ… 月宮椋 ルックス最高、優しい紳士、スポーツ万能、頭脳明晰、

 おまけに銀髪ときたもんだ… あんなんチートだよほんと… くそうぅぅ!」


松岡は言い終えるとまた血涙を流し始めた 

あ、吐血もしてる…てか銀髪はお前も染めればなれるだろ 


「お前の言うとおりのやつなら確かにあの歓声もうなずけるな さぁ行くぞ」


うずくまっている松岡を立たせ再度購買に向かおうとした 

その時、ふと月宮と視線が合った

月宮は自分から視線を外そうとはせず まっすぐに俺を見ていた

俺は視線に耐えられなくなり自分から外し階段を下りた。


あいつ、ホモなの…明らかに俺を…いや考えすぎか


この校舎はHの字型で西洋の建物をイメージして作られたらしく

古めかしい外見ではあるが、内装はしっかりと整備されており

中でも玄関である1階の大きく広がった吹き抜けのエントランスホールは

芸術性が高く、初見の者なら誰でも息をのむほどの美しさである。

そのエントランスは昼時になると生徒たちの昼食時の憩いの場となっていた。

俺たちは二階からの階段を下りエントランスを横切り購買に向かおうとしていた

しかしエントランスでもいつも以上に人だかりができていた。


「キャー//」「可愛い!!」「悠乃様!!」

「キャー//」「お美しい!!」「彩月様!!」


歓声は女子生徒だけではなかった


「うおおお!!!」「悠乃様!!」「天使すぎるだろあの可愛さ!!!」

「うおおお!!!」「彩月様!!」「踏んでください!お姉さま!!!」


男子生徒までも叫んでいた 


「今度はなんだよ…マジでライブ会場なのかこの学校…」


「神崎、お前本当に知らねぇのか!? 

 この学校の二大女神がここで昼食を食べているらしいぞ」


「女神? 人だろ?」


「神に近いほどの可愛さと美しさを兼ね備えたお二方がいるんだよ!

 ああ!もう見たほうが早い!!!」


「ちょっ…!おい!」


俺は松岡に引っ張られ、人込みにぶつかりながら前に進んだ。


「よし!ここなら見えるな! ああ…まさしく女神だ…」


「ったく! 俺は別に女神だろうと興味なんか…」


二人の姿を見たとき俺の脳内には電流に近いものが走った


「なんて美しいんだ…」


「だろ…? オレンジ髪の幼く天使に見える天使が悠乃様で 

 黒髪長髪のTHE日本美人って感じのお姉さまが彩月様だ

 まさしく女神だろ? その発言から推測するとお前の好みは彩月様か? 

 でも悠乃様も可愛くて捨てがた…」


「どちらも美しいよ… なんて… なんて…」


「んん?まぁ見方によれば確かに悠乃様も美しいにはなるか… 

 というかどうしたんだ神崎? なんか変だぞお前?」


「二人ともなんて…なんて…なんて美しい…」


「おい!おい!大丈夫か!!神崎!!」


「二人ともなんて…なんて…なんて…なんて美しい脚線美なんだ!!!」


やっと物語が進みだしそうです…前置き長くてすいません

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