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日常アニメの傍観者(オンルッカー)  作者: 扇風機
1章 出会いと契約
4/70

03 無難

自己紹介は無難に済ませるのが一番大事だ。

目立とうと笑いを取りにいったらもちろん印象は強くなるかもしれないが

いじめの恰好の的になる

逆に目立ちたくないと考えボソボソと言ってしまうと陰気だ、根暗だと言われ

いじめの恰好の的になる

ならどうすればいいのか、答えはやはり無難に済ませることだろう

高校生にもなっていじめが存在するかは不明だが一応警戒はしておくべきだろう…


「月峰中学出身の神崎です、一年間よろしくお願いします。」


「はい、次の方どうぞ~」


担任が流れ作業のように順番を回していく

地味に笑顔が可愛いなちくしょお…


無難だ、すごく無難だ、非のつけどころのないほどの無難さだ!

これでいい 

ここで余計な好物を言い加えたり、発言が聞き取りずらかったりすると

この流れ作業は一時停止してしまい皆の反感を買いかねない

まぁ極論だとは自分でも思う

目立ってクラス会長になるやつだっているし、モテるやつだっている


そんなことを考えてると自分の斜め後ろの席で大きな声が聞こえてきた。


「東山中学出身の松岡です!! 好物は炭酸全般です! あ、食べ物の場合だと ハンバーグです! みなさん一年間よろしくお願いしますッッ!!!」


あーあ…やっぱいるかー流れ止めるやつ…


俺は呆れながら後ろを向くと、先ほど金を貸した男子生徒がこちらを見て

満面の笑みを浮かべていた。


あー…お前か こりゃ少し面倒なやつと知り合いになったもんだな…


「ハンバーグですかー私も結構好きです!ただ炭酸はちょっと苦手かな…

 こうシュワッとなるのが舌がひりひりしちゃって…」


「先生ー次いいですかぁ~?」


「あっはいっ…!次の方どうぞ!」


おい坊主頭、なに先生の話途中でぶった切ってんだよ

今の舌がひりひりしてってとこで先生が

舌をチロっと出すところすげぇ良かったのに…


一時停止した流れ作業がまた稼働し始め、無事終了した。


休み時間になり皆が少しずつコミュニケーションを取り始める時間がやってきた。


「改めてよろしくな!神崎!」


「ああ…なかなか目立ってたんじゃないかあの自己紹介」


「少しくらい目立ったほうが覚えてもらいやすいだろ?女子に!」


「そういうことか…」


どうやらこいつは女子にモテるために印象を残そうと発言を加えたらしい

ただの目立ちたがりという印象しか残らないと思うが…

まぁ印象には残せてるから成功ではあるが

モテるには発展しないだろうということは黙っておこう


「あ、あとこいつ、俺と同中出身の福山ってやつなんだけど

 仲良くしてやってくれるか?」


松岡が眼鏡をかけた背丈が俺より少し小さいくらいの男子生徒を紹介してきた。


「ど、どうも…福山です…」


「ああ、神崎だ、よろしく」


「こいつ少し内気でさ、俺以外とはあんま話せなくて友達作りが下手なんだよ、  まぁ東山に来るまでは転校続きだったらしいから無理もないがな」


松岡の言うとおりこの福山という男はかなり内気っぽく、おどおどとしている

真っ先にいじめの的になりそうな雰囲気をしているが

それを松岡の友達という防御壁で防いできたのだろう

松岡本人に自覚はあるのかは知らないが、

松岡という男は案外世話好きの良いやつなのかもしれない


友達というのは作っておいて利もあるが害もある

まぁ…こいつらならあんなことにはならないか… 裏表なんてなさそうだし


「俺ら3人で一年間楽しくやっていこうぜ!」


「ああ…」


俺は松岡の子供染みた掛け声に呆れながらも手を掲げ返事をした。






自分の文章力のなさのせいか全く進展してなくヒロインも出せておりません…

もう少しお待ちを…!!

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