表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
32/44

ドワーフの鍛冶屋2

「それでこれが俺が持ってる魔物の素材だな」

「おお……おおおお!? スゲエのが混じってんなおい!」


 そういって、高いテンションとともに振りかぶってきた右の平手をさらりと躱し、雪人は自分の持っていた魔物の牙やら爪やら魔力の核らしき結晶やら強靭な植物の糸や蔦などを服の中にあった袋からポイポイ取り出した。後ろで見ているシャルクは「一体どこに入れてたのよそんな量……」と最早呆れを通り越して頭痛を感じる口調で呟いてきたが、イータの方は雪人が次々と出していく魔物の素材を見て、手品でも見るかのように楽しそうにしている。


「これで、素材は一応全部だな。後、武器として使っているのがコイツとコイツと――――――」


 そう言って雪人は、自分の腰に括り付けていた鉈ほどの大きさのあるカマキリナイフと、鋼糸代わりに使っていた、魔物の生み出す凶悪な糸と食獣植物の強靭な繊維をより合わせた細い糸、鉛玉の代用品として用意していた、牙の比重の重い魔物の牙を円錐状に研いだもの。小型クナイように加工した魔物の爪に植物や毒草の鍍金を施して暗器とした武器などを先ほど置いた素材とは別の山においていく。


 他にも、蜂型の魔物の針を利用して作った極細の針の暗器や、火で溶ける蟹の甲羅を摩擦でおこした火を使って溶接した甲殻鎖など、本当にどこにしまっていたのかといいたくなるほどの武器を出してくる。ミルなんかはもうすでに、先ほどから出てくる武器に視線を盗られて、雪人の腕の動きに合わせて顔を上下させている。


「―――コイツとコイツで、俺の持っている武器・・は全部だな。後は、防具なんだが―――」


 ゴトゴトゴト、と音を立てて置いて行かれる防具は、小手や脚絆といった体の一部を覆う防具だけで、鎧やらのように全身を覆うタイプのものは無い。それに、防具自体も武器が仕込んであることで耐久性を重視している作りでないことは見るものが見れば一目瞭然である。


「また随分と偏った構成だな」

「まあ、もとから相手の攻撃を受けることを前提とした戦闘スタイルじゃないからな」

「その体躯で随分な自信だな」


 確かに、ミルの言ったように雪人の体躯はまだ十六歳の若さで百九十センチを保持しているが、別に鈍重な動きをしているわけでは無い。むしろ、適度に筋肉がついて、その大きな体を動かすに足るだけの技術を持つ雪人は、そこいらの小柄な存在よりも余程早い。


 それは、シャルクの魔力で強化した鋭い刺突と斬撃を無手で躱しきれたことを見ても明らかだ。


「そんな事よりもどうなんだ? 俺の持ち込んだ素材と武器については」

「ん~。持ち込んだ素材に関しては、すぐにでも引き取りたいくらいだな。素材の鮮度とかはしばらく時間が経ってるせいかあんまりいいとは言えないが、魔力抜きはしっかりしてあるしな」

「魔力抜き?」


 聞いたことの無い単語に雪人が聞き返すと、ミルは魔力抜きについて詳しく教えるようにシャルクに指示した。

 直接教えてくれればいいのに、と思ったが、前に教えたことの復習を兼ねているのだろう。たどたどしくも、しっかりとした口調でシャルクは魔力抜きの意味と工程について説明していく。


「魔力抜きというのは、採取または狩猟した魔物や植物の素材から残留した魔力を自分の魔力で押し流す様にして抜き取る技術のことで、この工程を経る意味は確か素材そのものに宿っている魔力では逆に加工の邪魔になることが多くて、特に指定されない限りは魔力を抜いていた方が使用用途が広いからだったはず……合ってます?」

「五十点だな」

「残り五十点は魔力と媒体の親和性の問題か?」

「そうだ、ってかよく分かったな」

「魔法関係はある程度頭に叩き込んだからな」


 雪人の出した素材と装備を見ながらのミルのシャルクへの採点に、雪人は心当たりがあったので口を挟む。


「親和性って何よ?」

「何って普通に魔力親和性のことだが……魔力の基本性質の一つだぞ? 知ってるだろ?」

「その位知ってるわよ。私が聞きたいのは、それが魔力抜きの工程と一体どう関係があるのかっていうことよ」


 雪人の焦らしたように見える回答に、少々機嫌を崩すシャルク。それを見ても、特に雪人は焦ることは無い。


「魔力親和性っていうのは、同じ波長の魔力をとある媒体に流したままだと媒体自体が同じ波長の魔力を通しやすく、逆に他の波長の魔力を通しにくくする作用のことをいう。魔物の素材も植物も薬草も、採取や狩猟する前は必ず生きて魔力を体の細部に流している以上、素材から魔力を抜く工程をいれなければ、鍛冶職人たちが魔力を流したりする加工をするのにも苦労するし、武器として使おうと思った奴がいても魔力を上手く通せないことになる。だから魔力はある一部の素材を除いてまだ魔力の流れる回路がしっかりできているうちに完全に魔力を抜いていた方が後々加工しやすいんだ」

「へえ~。物知りね。雪人。常識は知らない癖に」

「魔法学と魔力学には興味があったからな」


 一年前、懐かしの王宮内図書館でひたすらに読書に耽った日々が懐かしい。その後も、森の中で試せるだけ魔力の研究は試していたので、実体験とともに魔力の性質もある程度把握していた。


 もし深く質問されたとしても「研究所内で強制的に覚えさせられた知識だ」とかなんとか言ってごまかそうと思っている。目の前の素直に感心している様子のシャルクには、そういった言い訳は必要なさそうだったが。


「で、魔力抜きには大別して二通りの方法がある。一つが親和性の低い自分の魔力を媒体に流すことで、親和性の高い本来残っていた魔力を押し流し、媒体に残った自分の魔力は親和性が低いことを利用してそのまま自然に抜けていくのを待つ大雑把かつ簡潔で最も一般的な方法。もう一つが物理衝撃を魔力に上手く与えることで、魔力の流れの渦や栓になっているところを乱して、媒体を傷めずかつ完璧に魔力を外に逃がす、難易度の極端に高い方法。雪人君は一体どっちなのかなあ?」


 ニヤニヤと人の悪い笑みで笑っているミルの顔には、どうやら雪人を褒めて弄りたいという意図が透けて見えた。解答は二番目の物理的衝撃で魔力を抜いたが正解だったが素直に言うのも癪だし、魔力抜きができるということを不用意に伝える方が不味い気もしたので肩をすくめて答えないことにする。


 雪人が答えないということを悟り、「ま、いいさ」と呟いてミルも奥に引っ込んだ。手には、先ほど雪人が金銭の代わりに素材を大量に提供することを条件に、強化と修理を依頼した魔物武器を持って。


 騒がしい雰囲気のミルがいなくなると、店内には雪人とシャルクとイータのみが残される。今までは忘れていたが、店に来るまでの気まずさが二人の間に思い出されて、何となく嫌な沈黙が辺りに降りる。


 勿論ストレスが溜まった雪人は、その代償行為として猫耳を撫でたい衝動に駆られたのだが、本人は無意識のままだったので、何となく自分が手持ち無沙汰なことに気付かずに今度はイータの方に手を伸ばす。

 イータ製の木人形は、彼女の意思を完全に反映しているが、感覚までは反映しているというわけでは無いらしい。雪人が手のひらの上に置いて頭を丁寧に大切そうに撫でているのを、首をかしげて受け入れている。


 それを見て、シャルクも何かを思ったのか、雪人と距離をとったまま口を開いた。


「ねえ雪人……貴方は自分が困った時に近くにあるものを撫でる癖があるみたいだけど、それは一体何で?」


 シャルクとしては、仮に雪人がつまらない理由でやっていることだったら、即座にやめさせたいと思って質問してみたことである。先ほど自分の耳を撫でられたことに対して、若干納得がいっていない不満もある。

 こんな風に遠回しな聞き方になっているのは、本人にさっきのことを気づかれたら恥ずかしいからだ。


 軽い一人相撲に陥りながらもシャルクの尋ねた質問に返ってきた雪人の返答は暗いものだった。


「あー……これは別に深い意味は無いんだよ。しいて言えば、できるときに撫でておかないと後悔しそうだから、かな?」


 口調は軽い。軽薄といってもいい吹けば飛ぶような軽さを持った一言は、まるで中身をわざと入れなかったような軽さ。いきなりの言葉の重さの変化に不思議に思ったシャルクが見ている前で、雪人の黒い目が光を失い闇に濁る。


「そ、そう」


 いきなり気分を落としてこちらに話す雪人の様子に、それ以上踏み込んだ質問はいけないと言葉を濁すことを選択する。だがそのことで再び店には沈黙が降りた。


 しばらく時間が経過し、雪人がイータを大分満足させ、シャルクがあまりの居心地の悪さに再び突撃を仕掛けようかと準備していた時。


「おーい。二人とも、っつーか雪人。お前に見せたいもんがあるから来い。シャルクも暇なら来てもいいぞ」


 店の奥からミルの二人を呼ぶ声がした。

 勿論暇と退屈と沈黙に殺されそうになっていたシャルクは、イータを腰に戻して店の奥に向かっていく雪人の後についていくことにした。

















 呼ばれていった奥の部屋は、まさに混沌だった。


「うわぁ……」

「整理しろよ」


 シャルクの呻き声と雪人の端的なツッコミを受けて、部屋の主であるミルは「いいんだよ。どこに何があるかは分かってるんだから」と口を尖らせて言った。


「だからといってこれは無いだろう。部屋の半分が武器で埋まってるじゃないか」


 そう言って雪人は武器が詰められて積み上げられた木箱の間やその上に立てかけてある斧や剣を見て回る。目利きの技能は無いがどれも刃こぼれや歪みの少ない一級品であることは分かる。故に尚更、こんなところで埃をかぶっているのは勿体ないと素直に感じた。


「ミルさん……整理整頓ができない人だったんですか。まあ日頃の姿を見ていれば違和感はないですが」


 シャルクも雪人と同じく床に置いてあったり、壁に立てかけてある武器をキョロキョロと見て回る。視線を揺らすたびに尻尾があちこちに当たりそうになっているが、流石に体の一部ということもあり、どこかにぶつけることもない。


「それで、俺たちを呼んだ理由は何なんだ?」

「ああ。しばらくの間暇してるだろうし、暇つぶし兼確かめたいことの確認として、ここにある”使えない武器”を試してもらいたいと思ってな」

「使えない武器?」


 その一言に雪人は疑問を持つ。ここにある武器は、雑な扱われ方をされてはいても、彼の目から見てでさえ文句なしに一級品であることは間違いなかったからだ。

 だがそれは、雪人の視点から見た発現であって一般的な常識とは多少異なったようだ。


「……そこにある武器は全部、魔力を抜かずに武器として加工した試作品だよ。かなり前に作った奴でなあ。素材本来の魔力の方が親和性は高いんだから、武器としての強度やら威力やら切れ味やらは上がるんじゃないかと思って試してみた作品で、一応そのまま素材本来の魔力を閉じ込めて加工するところまでは成功したんだ。だが逆に、使用者の魔力を自由に通しきれない上に、内部にある魔力を循環させて活性化させるのにも絶妙なコツを必要とする超絶難易度の武器になって扱える奴が誰もいない武器達だ。名前を付けるんだったら”劣化型魔剣”といったところだな」

「そういうものなのか」


 目の前にある武器を使える人間は極僅かしかいないということか。なんとも勿体無い。


「これを見せてくれた理由は、俺なら扱えると思ったからか?」

「それもある。ついでに言えば、お前みたいに魔力のないやつでも万が一そいつらを使いこなすことができたならある程度は役に立つと思ってな」

「……せっかくだが」

「「金を払うことが出来ないからやらない」とかいうなよ? そいつらを扱えそうなやつが来たら、早々に俺は試すことにしてるんだ。使われない武器ほど憐れな物は無い。もし気に入ったら持っていけ。ただでやる」


 ミルはそう告げると、すぐに作業場につながる道なのか、熱気を感じる通路の方に歩いて行った。


「なんか調子が狂うな。あの勢い」

「雪人、照れてるの?」


 頭の後ろをポリポリと掻きながらつぶやいた雪人の一言をシャルクが耳聡く聞きつけた。図星だったので、そのまま武器の仔細を検分することにした。

 決して、内心を読まれて動揺したわけでは無い。


「さ~て、俺はこの大剣をちょっくら試してみるのもいいなあ」

「あ! ちょっと! 無視しないでよ!」


 雪人は武器の入った箱を一つ持つと、広いスペースのある先ほどの店の方に戻ることにした。

















「え~っとですねイータさん。どうにか俺が剣を持つことを承認してくれないでしょうか?」

 

 フルフル、フイッ。


 何度目か分からない説得が身を結ばず、雪人は顔を背ける仕草をしたイータに対し、がっくりとうなだれた。


「雪人……あんた」

「それ以上言うなシャルク。自分でやっててこれ以上虚しいことは無いんだから」


 その様子を見たシャルクが何かを言いたげに口を開いたが、言葉として形をとる前に雪人は制止した。こんなところで自分の刀に尻に敷かれているとか客観的立場から認識したら、しばらく立ち直れない自信がある。まったくもって嬉しくない自信だったが。



 事の発端は、雪人がイータ以外の武器を試しに使ってみようとした時に起こった。

 

 先ほど持ってきた木箱の中にあった武器の内、雪人が振るうのにちょうど良さそうな西洋風のシンプルな直剣や両刃の背負うほどの大きさの大剣、収納時には小さくたためるギミックを仕込んである大鎌や強靭な棒に凶悪な尖端の金属質の穂先を取り付けた長槍などなど、扱えそうな武器はいくつもあった。


 武器のどこに衝撃を加えれば、武器の中で魔力が上手く循環するのかを確認し、早速魔力を活性化状態で振るった武器がどういった効果を出してくれるのかを実験しようと、土の属性を持つ魔物から作られたらしき直剣を大きく振りかぶった時、雪人をある衝撃が襲った。


 背後からのレンガの直撃を受けたような衝撃に、前方にバランスを崩して転びかけ、そのまま踏ん張って後ろを確認すると、そこには天井に届くほどに長く触手を伸ばしてうねうねと根っこを動かした相棒の姿があった。


 油断していた。これが森の中だったら自分は死んでいたなと反省しながら、一体何で自分に攻撃を仕掛けてきたのかイータに尋ねることにした。


「イータ。一体何だ? 何故いきなり攻撃してきた?」 


 声に雪人でも意識しないうちに棘が混じるのは仕方がない。今まで信頼していた相手から、突然不意打ちを喰らえば雪人といえどもじゃれ合いでは済ますことができない。それに、今は自分が長剣を振りかぶっていたときだ。タイミング的にも危険としか言いようがない。


 そんなわけで機嫌を悪くして尋ねた雪人だったが、そんな彼の目の前で触手は一度大きくビクッと震えると、広がっていた触手が一か所に集まっていつもの大きさの木人形を生成し、どこかの三文芝居で観た気がするような「よよよよよ」といった感じで泣き真似をし始めた。


 何となく雲行きが怪しい。


「あれ、イータ、一体何で俺を攻撃した―――」


 ヒュン、パシン


「……は?」


 雪人がつい、といった感じに口を呆けたように開けて呆然とする目の前で、今まで彼がその右手に握っていた土属性の長剣がイータの触手にからめとられていた。


 武器をイータにからめとられた理由は分からないが、そんな事よりも大事なのは今のイータの攻撃を雪人が見切ることができなかったという点にある。


 恐らくは、雪人が普段使う「相手の呼吸を盗み、初動の動きを相手の意識の間隙に入れ込んで気づかれないうちに攻撃する」という息を読む技術を使われたのだろう。まるで魔法のように雪人の手から長剣は容易く奪われていた。といってもファンタジーなこの世界には、れっきとした魔法が存在するのだが。


 そしてイータは触手で掴んだ長剣を箱の中にポイッと放り投げると、ガシャガシャと木箱ごと自分の背後に隠した。


 こと、ここに至れば雪人とて何らかのことを察するだけの洞察力は保持している。というか、先ほどから当てられる不機嫌の感情をのせた魔圧を喰らえば誰にでも分かるだろう。


 つまるところ、イータは自分以外の武器を使うことを良しとしないのだ。


「子供の嫉妬かよ……」


 思わず呟いた雪人であったが、イータの反応も仕方のないことだろう。イータ自身、半年ほど前までは意識が混濁してほぼ本能のままに生きていたような状態であり、故に言語機能や理性といった社会的精神は未だに円熟していない。木としての精神と魔族としての少女の精神が混ざり合った新しい精神は、かつて少女だったころの記憶を保持してはいても、まるで絵本を読むような実感のない知識としてしか認識できておらず、実際には今は七歳くらいの精神年齢なのだから。


 とは言えそんなことを木になる以前の過去しか見ていない雪人が知っているわけもない。故に彼は、イータの年齢が上だという誤認を正せないまま、イータを説得しようとしてしまった。

 駄々をこねる子供に、それは逆効果であるということに気付かないままに。


「なあ、イータ。お前が刀として優秀だっていうのは分かるよ。実際に森を抜けるときにもいくつも魔物を切って刃こぼれ一つ無かった事実は脅威の一言に値する。どんな甲殻を持っている奴でも切れたし、柔らかすぎて倒すのに支障が出そうなスライムだってお前は食べてくれた。お蔭で俺は形の無い敵や魔法を撃ってくる魔物に対しても、大きなアドバンテージを得ることができた。たださあ、毎回毎回お前に頼ってたらダメなんじゃないかと思うんだ。俺は俺とお前は友人だと思ってる。今のところ、俺の方がお前より”借り”が多いっていうのは自覚している。だから、お前がそのままじゃ見れないような世界の不思議に触れて、それを持って借りを返して真の友人として付き合いたいと思ってるんだ。そのためには、やっぱり俺自身もお前に頼らない強さが必要だと思うんだ……っておい。聞けよ」


 自分がこんなにこっ恥ずかしい心の内面を晒して説得しようとしているのに、イータはツーンと明後日の方向を向いたまま、雪人の言葉を聞き入れていない。

 そしてそのままの状態で、何やらこちらに徐々に黒い根っこが近づいてきている。


「お~い。イータさん? なんでですか? いったい俺の話のどこが気に入らなかったんだ?」


 そして雪人は、しばらくの間イータに構っていなかったことで溜まった彼女のストレスを、スキンシップという名の鬼ごっこで発散することを強制された。


 その後、「お前を万が一にでも傷つけたら不味いだろう」や「一日に一時間は構うから」といった恥ずかしい台詞と重い条件を約束することで、どうにか魔剣を使うことを許してもらえた。


 ちなみにシャルクはそれを遠目に見ていて、「……嫌になるわ。この二人」といったとか言ってないとか。



長いなあ、ここ。

もうちょっと鍛冶屋編続きます。ここが終わったらもう少し展開は進むので後一話お待ちを。


あと、質問がきそうだと予想したことを先に書いときます。


 魔力抜きに関してですが、そんな面倒な作業をするくらいだったらわざわざ魔物の素材から武器を作らなくても、鉱石とかから作ればいいじゃんとか思った方もいるかもしれません。

 しかし魔力抜きというのは、厳密には本来流れる魔力の波長と違う波長の魔力を流すことで魔力の流れの回路を緩くし、結果としていろんな波長の魔力を流しやすくするという工程で、どっちかっていうと、魔力の流れの薄い鉱石とかよりも、普通に今の今まで生きていた魔物とかの方が魔力を流しやすくなるので経済価値が高いです。


 強い魔物の素材ほど魔力は流れている=魔力抜きの加工後には、その分だけ魔力を流しやすい。という図式が成り立ってます。


 そして肝心のイータさんなのですが、雪人は彼女のことを相棒として頼もしく頼ってはいても、それにすがらないとこの先戦えないといったような状況はあまり好んでいません。まあ、客観的にみてヒモみたいなものですし。

 イータさんはそれに気づいているのやら、……今後、しばらく経ったときに彼女の内面を書くときが来たら書いときたいと思います。

 今は、イータが何を考えているのかとかを物語の都合上、入れることができないので焦れ焦れしてる方もいるかもしれませんが、お待ち下さい。いつか書きます


 次はようやく劣化型魔剣についてです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ