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二番角のすぐ近く

「こんの馬鹿!」

「ふぎゃい!!」


 雪人はシャルクが彼女の師匠に何度目かになるかわからない拳骨を落とされて尻尾と猫耳がしんなりしているのを見て、あれは痛そうだな~と他人事のように感じた。

 まあ、雪人にとっては実際に他人事なのだが。


 雪人がつい先ほどカシャと名乗りを受けたシャルクの師匠は、森の中から出てきた雪人からシャルクの森での行動を聞くや否や、シャルクに対して拳骨と言葉が九対一の説教を始めた。


 彼女がなぜ拳骨を落とされたのかというと、彼女はどうやら早とちりして森の中に入ったからだという事らしい。普通そんな勘違いするのかなあとか思うものだが、先ほどの人の話を聞かないところを見る限りではありそうとか思ってしまうのが怖いところだ。引き渡したシャルクを叱るカシャの説教を聞いて、雪人は大体の事情を把握した。


 説教の内容は主に、いかにシャルクの判断力が未熟であるかという事や、森という危険な場所に近づくとはおかしいと思わないのかとか、ほとんどがシャルクの失敗に関してのものだったが、カシャの目尻がちょっと潤んでいるのを見落とすほど雪人の眼力も衰えてはいない。痛い愛情だなあと思いながら説教を止めることなく、こちらに事情説明が来るのを待つことにする。


 その間、雪人は暇になったのでイータの様子を見ておくかと鞘に納めた黒刀を取り出して、仔細をじっくり見聞していく。


 魔物を切る時には魔物の体の関節部や骨の無い柔らかいところに剣筋をまっすぐに立てて切ったので、刃を痛めたという事は無いはずだが、彼にとってはかけがえの無い相棒である。じっくりと、一筋の傷も一欠けの罅も漏らさぬように詳しく調べていく。


 視力だけではなく人差し指の腹の部分を使って丁寧にゆっくりとまんべんなく表面を撫でていく。触った感触では傷一つついていないし、見た感じでも魔物の血とかもついてない。


 先ほどまで投げたり引っ張ったりしていたのによくもまあここまで綺麗なもんだと雪人としては感心するしかない。彼が元の世界で使っていた武器ではここまで損耗が無いという事はあり得なかった。ましてや、蟹や蜘蛛やカマキリなどの硬質な魔物を切りまくったというのに傷一つないのには脱帽である。


 この十日間で魔力を吸えれば刀身を再生できるという能力があることには気づいていたが、使っていればどんなにその能力が優れたものかよくわかる。雪人一人では魔物に負けることは無いにしても、途中で武器を何本か変える必要があっただろう。


 念の為、魔力の流れも確認して異常がないかを調べておきたかったのだが、ぺしぺしとあまり痛くなく触手で叩かれた。これはあれか。ここいらで止めないと搾り取るよという事か。


 悪夢再びという展開は雪人としても忘れていたい過去の出来事としてそっとしときたかったので、おとなしくイータの検分を止める。今の今まで触られて優しく撫でられまくっていたイータはホッとした様子で触手を動かした。イータにはかつて魔族であった頃の記憶と意識が混在しているので、メディカルチェックと分かっていても体を撫でられまくるのには抵抗があるのだ。


 雪人はそのことに気づかないままだったが、しっかり自分の意思を尊重してくれる扱いだったことに機嫌が上昇して、木人形を雪人の首に抱き着ける。雪人の魔力感知は、本人でも意図せずに漏らした極小の魔力を感知して行うもので、ある程度集中しないと感情までは読み取れない。敵でない限り、この能力を明確に使わない様に自戒していた今の彼にはイータの内心を読み取ることはできなかった。


 ただ、すり寄ってくる小さな木人形を見ていると、それが悪い感情に端を発していないことくらいは鈍感な彼にも分かる。まるで幼児のようにすりすりと甘える人形を見て、昔餌をあげたら懐いてきた子猫のことを思い出し、つい笑ってしまう。


 それを遠目で見ていたシャルクとカシャの師弟二人は、なんか突然二人だけの空間を作り出した剣とその主人に対し呆れかえっている。


 シャルクとしては、道中、自分のいう事を全く聞きいれてくれなかった傲岸不遜の塊が、清々しく笑っているのを見て軽くショックを受けたらしく、しきりに目を擦っていた。


 何かもう怒るような雰囲気でもないなと感じたカシャは、今度こそ雪人の方に謝罪とお礼に向かう。説教に飽きたというのも理由の一つだったが、一番の理由はあの空気に当てられて怒る気を著しく削がれたからだ。


「この度は内の弟子がいきなり襲撃してしまいすみません。今後はしっかりとそのような勘違いを起こさない様に訓練するのでどうかお許しを。そして弟子を森の中から連れてきてくれたことに感謝をさせてください」

「すいませんでした」


 カシャの一言に、シャルクも頭を丁寧に下げる。自分とは違い、悪いと反省したことを謝れるだけの素直さを持っているなあ、と雪人は感心したが声には出さない。

 こういうタイプはしばらく落ち込んでいた方が結果的に学ぶものも多い。とかいう深謀遠慮があったわけでは無く、単純にシュンと下を向いた耳に目が釘付けになっていたからだ。


 ううむ、実に触りたい。


「雪人殿?」

「はっ!!」


 危なかった。一瞬意識が別世界に出張していた。久しぶりに見た猫のせいで雪人は意識を現実から飛ばしていたが自分が話しかけられたということを思い出すと、イータを腰に戻し謝罪に応じる姿勢を見せる。


「ああ、そうか。謝罪に関してはそんなに気にしてないから別にいい。が、俺としては感謝っていうのなら一つといわず頼まれてほしいことがある」

「……何でしょうか?」


 謝罪のやり取りもそこそこに、雪人は性急に話を進めていく。自分でも話を急ぎすぎの自覚はあったので、目の前の男は一体何を言いだすのだろうと疑念と不審と不安に満ちた表情でこちらを見てくる女性と少女の視線に、雪人はさしたる不快感も覚え無い。けどなんかこれ言うの照れくさいなあとか思いながら、


「俺にこの国の常識を教えてくれないか?」


 と気楽に告げた。

















「えーっとこの国が大陸の西にあるドラクロアの更に西にある二番角にばんづの近くの森だってことはいい?」

「なんだそりゃ」


 雪人の「常識教えて」発言から少々時は過ぎ、取り敢えず弟子を許してくれた事と助けてくれた事のお礼と謝罪がしたいとカシャに言われて、彼女とシャルクがいる道場がある「二番角」という町を目指して歩いている道中。その途中の話し合いでの雪人のその返答に、これは先が思いやられるわ……と天を仰ぐ二人。

 それを見て多少申し訳ない気持ちになる雪人だったが、そもそも雪人がここに飛ばされたのは意識の無い時の話であり、その後の研究所の資料にも研究所の場所などの情報は載ってなかった。


 それで雪人がなぜ、竜人国にある森だということが分かったのかというと、そこで研究している魔物の素材や植物の内、採取してから約三日で枯れ果ててしまうというヴァイン草という特殊な薬草が存在したからだ。この薬草はいまだに性質が不明な点が多く、分かって特性はこれを乾燥させてオレンジ色になった葉っぱが魔法の効果を一時的に大幅に向上させることと、生息地が竜人国だけであるという事実。故にこの葉っぱを研究しているという事は必然的に竜人国近辺または竜人国内だろうとあたりをつけたのだ。


 雪人自身、人間国の一般常識の方と魔法に対する知識を優先したせいで、竜人国のことはほとんど知識を詰めていない。特に途中からは好奇心に任せるままに、魔法のことばかりかまけていたことは否定できない。


 故に、二番角の町といわれても自分の知識の範疇外でさっぱり分からないのだ。


「貴方それでよくこれまで生きてこれたわね……」

「ちょっとした事情があってな。反則的方法でここまで来たんだ」


 まさか、光と闇の上位属性を利用した合成転移魔法の影響でここまで飛ばされました、とかいうわけにもいかない。そんなことを言えば、自分の頭がおかしくなったと可哀想な目で見てくること間違いなしである。信じてもらえても最低限不法入国だけは間違いない。早々に変な対応をされるのは、今後に支障があるので出来れば止めてほしいところである。


 そんなわけで「コイツ信じられない」といったような顔と声でこちらにしみじみ呟いてくるシャルクに対し適当に誤魔化す。何となく、この場所の名前すら知らないと雪人が言った時点でカシャは色々と悟ったような気配がする。が、目の前の猫娘はそのことに気付いた素振りは無い。細かいことを気にしない余程の大物かただのアホか。何となく後者の気がする。


 とかなんとか失礼な考えはおくびにも出さず、雪人は適当に説明しておく。


「まあ、ここに至った経緯はそのうち話す。俺にも事情を飲み込めてない点が結構あるから、そこらへんを解決したらな。そんなことよりも先に俺としては自分がどこにいるのか分からないという事実の方が気になるんだが、どっちかここがどこでどういった場所か説明してくれないか?」


 二人は歩いたまま、お互い顔を見合わせる。目線だけで会話しているので内容は読み取れない。読み取ろうと思えばある程度分かるかもしれなかったが、別にそこまでして知りたいわけでもない。それに答えはすぐに明らかになる。


 先ほどから雪人との会話の頻度の高いシャルクが相手をすることになったようだ。正直言って、あの失敗を見た後では不安しかないのだが、同じことを自覚して表情を引き攣らせている姿を見れば、これ以上の追い打ちは憚られた。

 シャルクがゆっくりと語り始める。


「ええっと、まずこの場所は大陸西方の竜人達の住まう国ドラクロアで、その国内でもさらに西にある二番角にばんづのという町の近く。と、ここまでいい?」

「質問は後でまとめるから一気に話してくれていいぞ」

「あ、そう。それじゃあ話を続けると、あれの遠くに見える街が二番角。竜人国の秘境とも魔境ともいわれるシュール・ロームの近くという事で、森の魔物の素材を集めた交易業が盛んな町で、それによりいろんな人種があの場所にはくるわ。こうして遠目で見ると町といっても村にしか見えないような防備だけど。町の中は発展の度合いが高い、というか生活関係も職業関係も質のいい商品ばっかりで生活はすごく楽よ。なにせ、妖精種のドワーフの鍛冶屋があるくらいだから」

「へ~」 

「で、今あたしたちが歩いているのがその町と森を繋ぐ整備されていない土道という事。このくらいで場所の説明についてはいい?」

「ああ、それなりに疑問は氷解した」

「よかった」


 ホッと胸をなでおろす様に息を吐くシャルク。そんなシャルクのいくつか疑問に思ったことを尋ねていく。


「いくつか疑問があるんだが……まずなんで二番角なんて町の名前なんだ?」


 人間国や魔国のような洋風の名前から、いきなり手抜きの和風名というのは一体なんでなのかという疑問に対し、「あ~それね~」とシャルクが言いづらそうに言葉を濁す。

 その瞬間、前を歩いてこちらを窺っていたピカンと目が怪しく光ったカシャを見て、雪人は反射的に自分が会話の選択を間違ったことを悟った。


「そうか! 雪人君はこの国の事を知らないんだな? では私から説明しよう!」


 何が楽しいのか、彼女のトカゲのように爬虫類の皮膚におおわれた尻尾はブンブンと空中を揺れている。

 いや別に国の成り立ちが知りたいんじゃなく、町の名前の理由が知りたかったんだが――――と言う前にカシャは嬉しそうに話し始める。


「いいかい? まずこの国の町の名前について説明する前に、この国の成り立ちから説明しよう。凡そ六百年ほど前、当時はまだ人種だった初代竜王カリスが傭兵としてとある戦争に参加したときのことだ。その戦争は悲惨なもので、大陸の八つの国家と四分の三の領土を巻き込んだ戦争が約十二年続いたというものらしい。当時のカリスはその戦争の中で勝ち馬の一つであった国に雇われて獅子奮迅の働きぶりを見せていたという事だが、やはり彼も人の子だったらしくとうとう彼も敵国の騎士に壮絶な戦いの果て打ち取られようとしていたんだ。だが、なんとその時に、あまりにも長く続くその戦争の被害を終わりにするためにこの世に”狭間の界”から龍の方々が降臨し、「次に誰かを攻撃をしたものを燃やし尽くす」という圧倒的な命令を大陸全土に響かせたんだ。そしてその直後に、実際にその制止を聞いても止まらなかった馬鹿を一瞬のうちに何千人と焼き殺して自分の実力を証明し、強制的に戦争を終結させたんだ。ギリギリ自分の命が危ないところで救ってもらった形になったカリスは、世界に存在する超越者である龍とその眷属の姿、高潔さ、何よりその強さに一目ぼれしたことをきっかけに、同じく龍の素晴らしさに共感した傭兵仲間たちを連れて龍の加護を受けようとしたのが始まりだ。最初はあまりの実力を持つが故に、彼らの発する魔力に当てられて近づくことすらもままならなかった。仮に会おうと思っても、彼らが住みかとしている森や山や峡谷、海中は、龍の発する魔力により、通常の人間が耐え切れないほどの過酷な環境だった。それを実際に見て龍とその眷属が自分たちとあまりに違いすぎる超越者達であったことを悟り、近くに行って話すことがは絶対にできないと絶望して多くの者たちが挫折しかけた時もあった。だがカリスは逆に、近づいても無事に話をすることができればいいと自分を叱咤し、自分に過酷な修行を課し、多くの流派の武術を身に着け、数々の試練を乗り越えて、多くの者と協力してようやく龍の住処であった山脈と森の最深部にたどり着いたんだ。その後、彼の熱意にほだされた龍が加護を授けてくれたことで、われわれの祖先は竜人へと代わり、試練を受けた竜人は竜体へと変われる真の竜人へと――――――」


 いきなり妙に高いテンションとともに話し始めるカシャ。いや、最早これは言葉のキャッチボールである会話ではなく、言葉の銃弾爆撃であるマシンガントークだ。雪人はすぐさま前を歩くシャルクの首を引っ掴み、自分の顔をシャルクの耳元に近づける。

 ちなみに、雪人が君付けで呼ばれているのは雪人がカシャより八歳年下だったからだ。


「おい、この変わりようは何だ? さっきの説明を嫌がったのとまったく態度が違うぞ」

「あ~。雪人知らないの? 竜人に対して龍の話題をしてはいけないっていう事」

「は? なんだそれ」


 テンションが高まったことで、二人がごにょごにょと会話しているのにも気づかないカシャの危ない様子を見て、一体どういうことかと雪人は確認する。

 シャルクの方は、形容しがたい疲れを顔に浮かべ、語調もかなり崩れてきていた。それほどまでに雪人がやったことが面倒だという事だろう。


「えっとね。端的に言うと竜人っていうのは龍のことを尊敬しまくっているある種の変態集団なのよ」

「ああ、それは見ればわかるんだが」


 今も雪人が聞いていないことに気付かないくらいに熱心に話しているカシャの様子を見れば、その位簡単に推測がつく。


「だから彼らにとって、この国について知らない人というのは、また新しく龍の素晴らしさについて力説できるいい機会だという認識なの。雪人はさっき町の名前について聞いちゃったから、多分、竜人国のことを知らないと判断されたんだと思う。この国の成り立ちとか少しでも知ってれば町の名前について疑問を持つこともないから」

「なんで国の成り立ちが町の名前に関わってくるんだ」

「……竜人の人たちは自分の国ドラクロアの町を、丁度夜空の星に星座を作るのと同じような方法で、竜の体の要所要所に見立てて配置して、そこに龍の体の部位の名前を付けてるの。そこまでして龍が好きなのよ」

「……分かりたくないが理解した」


 手に負えない変態について話すように、嫌そうに話してくれたシャルク。雪人としてもそんな厄介な種族には関わりたくなかった。要は無類の龍狂い。それが竜人族の特性なのだということか。


 以前、こことは違う元の世界では雪人も興味を持った事柄は普通に一週間ぶっ続けで調べ続けたこともあった。確かあれは、武術の技でどうやったら斬鉄剣を再現できるだろうかと試し続けた時のことだったが、途中の師匠の制止も雪人の検証の最中は聞こえ無くなっていて、後からたっぷり怒られた記憶がある。


 最近では、魔力の特性と動きそして魔力の根源についての研究と生命力との違いという難題に対し、イータという魔力を扱う事の出来る存在の協力を得て、今までできなかった魔法についての実験しまくっていた雪人であり、つまり竜人は好奇心を持った雪人と同類なのであるが、彼としてはそのことを棚に上げて竜人たちをそのまんま変態カテゴリへと分類した。


 人の振り見て我が振り直せなどという格言を完璧に無視し、自分のことを棚に上げたまま、未だに話し続けるカシャの言葉を適当に聞き流して、シャルクとの話に戻っていく。


「あの通り、お前の師匠の方はポンコツになって役に立たない。残りの疑問にも答えてくれ」

「う……わかったわ」

 

 一瞬、否定しようとした素振りが見られたが、すぐにそれができないと分かったのか諦めて話を聞く体勢に戻る。

 とは言え雪人の質問もそんなに多くない。まとめて聞いても大丈夫だろう。

 

「そうだな。残った質問内容は、竜人のことで他に知っておいたほうがいいことなんかあるか? あと、妖精種のドワーフって一体どんな存在なのかってこと、獣人がなんだってはるばる大陸を渡って竜人の下に弟子入りしてるんだってところかな」

「竜人について知ってたほうがいいのは彼らは武勇を尊び、強者を尊敬するということかな。だからもし雪人が竜人の人達に囲まれたくないと思っているのならできる限り強さをひけらかさないほうがいいわ。強いと分かった人には「弟子にしてくれ」って近寄ってくるから。それと強さを尊ぶのと同じくらい礼儀にうるさいわ。外部から来た人は最低限の礼儀の使い方でも許してくれるけどね」

「ほう」


 雪人の中で竜人族は厳格な老人のイメージで定着した。


「後のドワーフは本人に話を聞ける機会を取り持つからその時に聞いて? それと最後の話は私が強くなるために竜人族の体術技法”流術”を習得するってことが半分くらいかしら」


 シャルクはそう答えて顔を前に戻す。雪人も持ち上げていたシャルクを地面に戻した。

 彼女はホッとしたように、自分の両足でテクテク歩き出す。その後姿を見ながら、いつかもう半分を聞く日は来るのだろうか? と雪人は自分に質問したが、無いだろうなと結論を出した。


 他人が明確に引いた線を覚悟しても越えられないのが雪人であるのだから。


 まあ、どうでもいいが。


「じゃあ取り敢えず、後数十分はかかりそうな道中を、マシンガントークに耐えながら歩いて行くとしますかね」


 最後尾から二人を眺め、誰にともなくつぶやいた。

 声は高い青空に澄み渡るように消えていった。


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