3:俺、変態と罵られる
突然と現れた細剣使いの美女は
俺を襲おうとした森ゴブリンを見事討伐し、彼女と俺は運命的な出会いをする………。
そんな妄想は夢に消えた。
ある意味運命的な出会いはしているが。
変態という妥当なあだ名をつけられた俺は
何も抵抗が出来ず、今怒鳴られている状況下にいる。
「へっ、変態っ!変態変態変態!
変態なんてクズよ……っ!
今すぐ私の前から消えなさい!
い、いやっ、私にボコボコにされて殺されなさいっ!
死になさい!死ね!死ね死ね死ね!!
100回死ね!」
待て、俺はドMか。
ここまで罵られるとは。
どんだけパンツを見られるのが嫌だったのだろう。
「げっ、現実セカイじゃあ無いし、
パンツくらい見たって、へ、へへへ減らないよね?」
もう少しカッコよく言い訳をしたかったものだが、
下着を盗んだ常習犯の言い訳のように噛みまくってしまった。
「死ねッ!変態糞野郎!」
―――――ガツッ!
彼女は俺の顔面を怒りをこめて―――、
ぶん殴った………。
「ぶっ―――ッッ!!」
鼻から血が溢れる。
VRMMOの中なのにリアルな血がドバッと。
新キャラクターは初期HP(体力)は
通常10000はある。
ゴブリンに襲われた瞬間HPが吹っ飛び、残り5%になった。
つまり残り500ということになる。
そして、顔面を粗末に扱われ、残り300。
今、顔面を殴られ、
残り50。+出血(鼻血)
目の前が真っ赤に染まり、
体力が10秒2ずつ減っていく。
これで俺は『死ねる』……。
だが、俺を殴った張本人の彼女は俺を覗き見て、
困惑した表情をしている……
どうしたんだ…?
リョウヤ君変態とか。(爆笑
まあ変態キャラで行くのは狙っていたことですが(笑




