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18:シューティングスター。

客よ来いと大きな声で呼び込む商人、

みちの端で踊りを披露する踊り子、

肩に荷車を担ぎ、荷物で身体がすっぽり隠れてしまっている運び屋。


とにかく、城下町は人でごった返していた。

ある人は威勢の良い声で叫びながら、

ある冒険者は戦いの帰りなのか武器がぼろぼろだ。

今から鍛冶屋に行くところなんだろう。


「すっ―――――っげぇえぇぇええええぇえ!」


冬の昼だ。

雲1つ無い青空が真上には広がっていた。


丸い太陽が眩しい。


俺は仮想セカイである事をしばらく忘れて、

少しの間呆然としていた。


―――――派手な格好であることを忘れて。


テール・ビレトルは課金ショップにも出回っていないレア物だ。


嫌でも周りに目につく。


遠くから、

「あの装備見たことねぇな……」

「私のギルド長にプレゼントしよっかな……?」


なんて声が聞こえてきた。


でもこの装備取得出来ないんじゃ……。

その時、


「んもうっ、リョウヤさん!

驚く所はもっといっぱいありますから!

早く来てください!」


アヤさんは呆れて先に行っちゃいましたよ!

とカナは叫んだ。


「分かったってば!

ごめんごめん…!」


「じゃあ、先に調合士の所に行きますか!」


「調合士って……

結構遠いみたいだけど、どの位なんだ?」


俺はマップを開きながら尋ねた。


「……あと……3キロくらいですね…」


「さっ、3キロ!?」


「あははっ、驚きすぎですよリョウヤさんはー!

3キロなんてちょちょいのちょいのすけです!」


「そっ、そんなもんか……?」


「―――そんなもんです!」


とカナが言った瞬間に

カナが浮いた。


「ッ!?」


「ヒヒィィィィィィィィィィィィィィィィン!」


カナが叫んだ……のではない。

カナが魔方陣を出現させ―――、


『馬』

否、

『ユニコーン』

を召喚した。


見事な一角である。

それで突かれたモンスターは一瞬で土に還りそうだ。


「カッコいいでしょう!?

私のユニコーンですよ!?」


「おー!

乗ってみたいなぁー!」


俺が言うとカナは目を丸くして、


「乗るんですよ!?」


「え!?乗るの!?」


「乗ってみたいって言ったのリョウヤさんじゃないですか!」


「え…いや、まあ言ったけど…」


女子の後ろに巻きつきながら乗る男子って完全に笑い者じゃん……


「ほらっ、ささっと乗ってください!

この

『シューティングスター号』

に!」


シューティングスター。


そう名の付けられた『流れ星』は主人の期待に答えるよう大きくいなないた。

19話終了です!

ここまで読んでくれて感謝です!


…インフルエンザの影響で咳と鼻水が凄いです(笑


明日病院行ってきます。

仕事はその後ですかねぇ(笑

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