17:城下町に降り立つ。
しばらくした後………。
「城下町に行きましょう!」
ハキハキとした口調でカナが言った。
俺に背中を向けながら服を交換した。
今は冬の季節ゆえ、ダウンコートと『極厚』手袋を装備し始めた。
対して、アヤのほうは防寒具がジャンパーくらいしか目に映らなかった。
どんだけ寒さに強いんだこの女子は……。
カナはダウンコートのもふもふ感に酔いしれている。
「ふぅ……もふもふ……」
俺は未だかつてこんな萌え癒しキャラには出会ったことがない、
そう感じた。
そして俺の服装は、
テール・ビレトル。
のみ。
ゴダゴダで一回も外に出てなかったので装備が用意されていない。
上は白。
下は赤。
どこかのサッカーユニフォームかという色合いだ。
つまり、
『派手すぎる』
まあ、俺は恥ずかしがり屋ではないから問題無いか。
俺はいつもそんな感じでスルーしてしまっている。
「カナ、
今日の分の宿代は払っておくか?」
「いえっ、宿主クエをしてくれるのにお金なんか払わせられませんよ!
しかもリョウヤさんと面白い事も出来ましたしっ!」
「面白い事って何だ?」
ずいっ
と俺の眼前まで迫った顔を押しのけながら俺は、
「な、何でもないから!
ノープロブレム!」
「そ、そうか…
じゃあ、私も後で面白い事やらせて貰おう。」
う、うん何だその理屈は。
まあ、変人?すぎるアヤは置いておいて城下町に旅立つか…。
カナが先陣を切って、俺達が2時間ほど話していたこの部屋から出る。
木材で作られた素朴な階段を降り、引くと
『カランカラン』
という音のする出口のドアを開けた。
「――――うわぁぁぁぁぁ……………!!」
俺は思わず感嘆してしまっていた。
それは何故か。
「す、すげぇ………!」
誰でも息を呑むほどの大きな城が待ち構えていたのだから。
今日見てみたら評価ポイントが1人分付けられてました!
その方ありがとうございます!
しかも10点満点でした!
感謝です!