13:ついにお詫びプレゼントが出現。
「……どうです?」
「えっ!?
ん、まあ、感触は物凄い良かったよ。
うん、俺は満足。」
と、生真面目で言うと、
カナは顔を真っ赤に変色させて。
「そっ、そうじゃないです!
運営からのお詫びの事です!
とっ、というか胸の感触まで楽しんでるだなんてなんて変態さんなんですかっ!
しかも胸に押されてる事に気づいたら言ってくださいよ!
は、恥ずかしいじゃないですか……」
と、俯きながらも彼女はいつの間にか俺の隣に来て、
肩同士がぶつかってしまうのでは
という近さにまで接近していた。
「さ、さあ早く早く!
もう私はリョウヤさんの事触りませんからね!
ご自分で開封してください!」
カナに可愛い可愛い叱咤をされるがまま、
俺は新着メールを開いた。
Present for you!
ミニアニメーションがメール上で動き始める。
TKHの名物アイドルが踊る踊る。
軽快なリズムでカナも嬉しそうな表情をしている。
ダンスが終わるとカラフルな箱が飛び出してきた。
俺が手に取る前に、
バッ
とカナの手に渡ってしまった。
そしてそのまま開封へ。
その箱は無限に入る四次元ポ〇ット
なのか武器などが溢れ出て来た。
「ふぇっ!?こんなに多く!?」
カナがあたふたとしながらベッドに
装備を並べ始める。
アヤも興味深いような顔でその装備を眺めている。
「……おっ!終わったようです!」
最後に箱からそのアイドルがお辞儀をして終了。
お詫びというのに物凄い手の込んだプレゼントであった。
「じゃあ、武器の情報とか装備してみますかっ!」
と言うカナの声色がはつらつとしていた。
14話オツカレ様です!
次回もお楽しみに!