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11:この俺に54Lvの敵に挑めと!?

「ここの宿に足りないものと言えばなんでしょう?」


「「うーん…」」

そう唐突に言われるとどうも考えがまとまらない。


「分かりませんか……

ここに必要なのはサービスポイントが必要なんですよ!」


「た、例えば?」


「食堂を取り入れるんです!」


「おおっ、食堂!いいなそれ!」


「また、1つ1つの部屋に増加ボーナスを設置するんです!

例えば、ここの宿に泊まれば1日ゴールド取得25%アップとか!

経験値取得量増加とか!」


「おお!それとかマジで最高じゃん!」


「リョウヤ。」

と今まで黙って聞いていたアヤが頷いているだけの彼に現実を受け止めさせた。


「そんな上手うまい話があるわけ無いでしょう?

あったとしてもかなりの強敵を討伐してドロップさせるしかないわよ!

私はそんなクエストとかは聞いた事無いし………」


「いえっ、ありますよ!

ついでに増加ボーナスを取り入れている宿もあるそうです!」


「そっ、そうなの!?

そんな話聞いた事も無かったわ……」


「はははっ、だから『モンスター討伐馬鹿』は!

ちゃんと全部を把握しろよア―――」


―――瞬間。


「――――ホッッッ!?」


鉄拳が俺の顔面に吸い込まれた。

と思いきや、


「喧嘩はやめてください!

リョウヤさんのカッコいいお顔が破壊してしまうじゃありませんか!

(……そうなったら私が許しません……!)」


「あっ、ありがとう!」

最後のはモゴモゴしていて聞こえにくかったが、

これでアヤを言葉で相殺できるようになった!



『リョウヤは「口喧嘩、勝利」の称号を手に入れた!』

と頭のなかで称号取得の劇が繰り広げられた。

実際には目の前にいる暴力少女が気まずい表情で座っていただけなのだが。



「コホンっ、それでですね、

ソーディンギアの端にある特別クエストがあってですね…、

名づけて、『宿主限定!最強インテリアクエスト!』

があるんです……」


やっと柔らかい表情に変化したアヤが、


「それで、レベルはいくつのクエストなの?」


「あ、はい、54です。」


「うげっ!?」


俺がいきなり挙動不審な悲鳴を上げたもんでカナが、


「ふぇっ!?」

とまた俺と同じようなリアクションをした。


そこで便乗してアヤが真実をさらけ出した。

それも含み笑いをトッピングしながら。


「あのねカナちゃん、ふふっ、

リョウヤ君のさ、きひひっ、

レベルいくつか知ってる?」


「んーと……」


と言いながらカナは俺のキャラクター情報を目の前のパネルに出現させた。



「――――エッ!?」

と典型的であって、物凄い驚きを含めた表情にカナは変わった。


案の定俺は苦笑いである。


「レベル……1…ですか!?」


「驚いた?」


「ええ、驚きです。」


というかおかしいです。


とカナは困惑したようすで、俺を覗き見た。

12話完成です!

ここまで来てもバトルが一回も無かった事に対して反省しております笑


そろそろモンスター討伐やりたいですね!


次回もお楽しみに!

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