9:最高に可愛い、宿主。
「は、はいー!
どうぞー!」
彼女が開け放ったドアから来たのは……。
男だと思っていた宿主さんは女の子だった。
それも可愛い……。
その宿主さんは依然床を見ながら、ぶつぶつ言っている。
「あのぉ……
ここでどんどんしていたものですから……
何があったのかと様子を見に来たんです…」
と下を向きながらトボトボ歩いていたので俺の姿を視認しないまま、
俺の脚にぶつかってしまった。
それと同時に床の半壊ぶりを目撃してしまった。
「ひぇぇぇっ!?!?
お、男の人!?
あと、床が壊れてる!?」
「待て待て。そんなびっくりしなくてもいいじゃな―――」
「まさか!
こ、こここここここでドンドンやってたのは!
男の人と女の人が、ままままま交わり
を行って………」
「「違う違う違う違う!」」
宿主さんがとんでもない事を言い出し始めた。
床が壊れるなんてどんなプレイをすれば出来るんだ!?
「そんなわけないじゃない!
どっ、どんなププププププレイしたっていうのよ!」
聞くのか!!
「え、っと、
壁ドンならぬ、床ドンで追い詰めた…とか?
…………ですか?」
と俺の顔をまじまじと見始めた。
「し、知らねぇよ!
それよか宿主さん!
床の修理とかどうすんだよ!」
と、俺が彼女のほうへ目を向けると、
あの女の子2人はトークを楽しんでいた。
「そ、そそれでどんなプレイを楽しんだんですか……?」
「私を縄で縛って……って違うわ!
何言わせんのよ!」
「い、言わせんのよって、ホントにやったんですか!」
「やってないって言ってるでしょうが!?」
「そ、そうですか…私そんな破廉恥な事には詳しくなくて……」
「何で私が変態みたいになってるのよ!
変態ならこっちでしょ!」
と鋭い速さで俺を指さしやがった。
すると宿主が胸の辺りに飛び込んできて、
「わ、私っ、カナと言います!
変態さんですか!
私少し破廉恥な事が知りたいのでどうか教えてください!
お願いします!」
「わ、わわわわわ、私も自己紹介してなかったわよね!
私アヤって言うの!
よろしくね!」
この暴力女はアヤって言うのか…
んでこの可愛い宿主がカナ……
可愛い名前だ……。
すると、俺の目の前にフレンド申請が一気に2件送られてきた。
俺はその2つを追加すると、彼女達はとても嬉しそうな表情に変わった。
「それで…この床は…?」
「「激しい事はしてない!」」
最近アヤと被りまくりなんだが、
なんとなく、ユニット組んでる気がして嬉しいのでこのままにしておこう。
俺はこの平和な口論のなかそう思った……。
2人の名前が判明しましたね!
アヤさん……
なんていい響きなんだろ…笑
次回もお楽しみにです!