歪み
2013の8/10に書いたオセロのメモが執筆中にあったからのせておく
例えば、例えばの話。
俺と光助の立場が入れ替わったら、俺は光助のように生きることができるのだろうか。
多分、無理だろう。
嫌、絶対無理だ。根拠は無いけど断言できる。
光助が俺の立場に生まれても、俺のように変な癖をつけないと生きていけない人間には生らなかっただろうし、俺も光助のように素直ないい子には生らなかっただろう。
それが俺と光助の違い。
ち、がい。ちが、い?
……そう、違うんだ。
光助と俺は違う。
光助のようには、なれないんだ。
自分の強さもない。弱さを認めることもできない。責任も持てない。不公平を憎めない。理不尽に怒りを感じない。弱者を守ることもできない。困ってる人を助けれない。自分を犠牲にできない。
光助はひ、ぃろ、ぉで、大せ、つな友、だち? で。
…………ちがう。違う、違う。
確かに、光助の立場に生まれても光助には生れないだろう。
そんなの当たり前だ。
例えば、なんて結局は夢物語なのだから。
だけど、それで悲観なんてしないだろう、自分なら絶対に。
だって、俺は死ぬまで俺のまま生きていくと決めているのだから。
自分の強さもない。
強さならあるだろう、きっとどこかに。
弱さを認めることもできない。
自分は弱い。これは断言できる。
責任も持てない。
持ちたくない責任を持たないだけだ。
不公平を憎めない。
別に、不公平でも特をしたいのが普通だろ。
理不尽に怒りを感じない。
怒りを感じない理不尽を見たことが無いから、分からないって。
弱者を守ることもできない。
むしろ、俺を守れ。
困ってる人を助けれない。
困ってる人が目の前にいて、自分で助けられると判断した時は頑張るよ。
自分を犠牲にできない。
自分を犠牲にしてまで、何をしたいのか分からないから。
それにヒーローってさ、誰かしらの人々に都合のいい存在だよね。
だったら、誰だってヒーローになれるよ。
別に光助じゃなくてもいいんじゃない?




